今年のシーズンが終わりました!
今年は意外ともうちょっとやれそうな余力が残ってるような気がします。
たくさんのことがあった2014年。
1回の投稿では語れないぐらいたくさんのハイライトが残りました。


まずはロンドンファイナルを終えた率直な感想は、

まだまだ強くなれる!


ポジティブです。笑


初めてのツアーファイナル。参加できるのはトップ8人。
大会に入る前にたくさんのことを思い、意識して臨みました。
僕はここに戦いにきたんだと。
この大会で見る景色が全部初めてで気持ちが高ぶるのを抑えられない感覚もありました。
自分専用のロッカーがあって一人一人警備員が付いて、ロッカーの中の鏡には全部自分の名前が彫ってあって。興奮せざるおえません。
そんな中でも平常心を保って試合に集中するというのは安易なことではなかったですが、
今年たくさん自信をつけてきたので例えファイナルという大会でもしっかりとした強い気持ち持って臨めました。

この大会はリーグ戦で僕はたぶん初めての経験でした。
なので最低3試合は約束されてます。
1回戦の相手はマレー。
彼には3敗していて、まだ一度も勝ったことがなかったので少しどこかで苦手意識みたいなのがありました。
彼の一番の強みは堅実なテニス。ストロークがとても安定していて守備力が広い。予想がうまいので頭の良いテニスをしてきます。
以前の対決まででは彼のテニスを崩せずにいました。
でも今年の自分は以前よりも攻撃的になりストライクゾーンも増えているので彼との対戦も全く新しいものになるんじゃないかと期待していたところがありました。
少し戦術を変えたのと今年に得た自信で思い通りに試合を進めることができました。

2回戦はフェデラー。
今年の後半彼が調子を上げてきていて、Halleで対戦した時も僕に対してテニスを変えてきたりいつも以上に彼がリスクをおって更に早い展開にもってきてました。
今回のフェデラーも遅いコートなのに前に出る回数は多く自然とプレッシャーをたくさんかけられてしまい、結果自分のテニスが雑になりミスが増えてしまいました。
あまりいいテニスをできなくて、フェデラーとの対戦を内心とても楽しみにしてたのでとても残念です。

3回戦はラオニッチに変わりフェレール。
試合前の朝のウォームアップを終えロッカーでシャワーを浴びようとしたらスタッフが来てフェレールに変わることを告げられました。だいたい試合の2時間前ですね。
このシステムがあるのは知ってましたがそれが僕の相手でしかもフェレールに変わるとは。
普通ラッキールーザーが入ると少し相手が弱くなるのが普通ですが、強敵が棄権して強敵に変わったのは初めてです。笑
少し戸惑いましたが前の週もパリでやってますし、だいたいすべきことは頭に入ってるので集中して試合に臨めました。
出だし少し自分のテニスに勢いが足りなかったもののいいプレーはできていました。
悪くないテニスをして勝てる相手ではもちろんなく、1セット目を取られてしまいました。
少し何かを変えないと思い頑張って打っていったのと相手をより左右に振ることを意識しました。
2セット目は先にブレークできたのもあり気持ちに余裕が持てたことでよりいいプレーも引き出てきました。
ファイナルセットはまた出だしブレークに成功し、ラリーも1球や2球で決まるショットばかりでした。
集中力も良かったです。後で見返したんですがゾーンに入ってるときの表情や仕草ってあるんですよね。
この試合に勝てたことで準決勝進出も決まりました。

準決勝はジョコビッチ。
パリでも感じたことですがストローク戦でポイントを取るのが一番大変な選手です。
ショットがすごい早いわけではないのでカウンターでポイントが取れない。
コースの打ち分けがすごく上手いのでボールが読みづらい。
フェデラーとは全く違ったプレースタイルですがプレーが丁寧なので1ポイント取るのが本当に大変です。
1セット目はもう彼の最高のプレーが出まくりで手が出せない感じでした。
何をやっても最後には決められる。
ジョコビッチってこんなに強かったっけと自分を見失うぐらい強かった。
2セット目を先にブレークされ0-1になったとこでもう今日はダメなんだ。
だったらこのままのテニスで2−6、3-6で終わるより0-6になっても良いからポイントを自分で取りにいこうと決めました。
その開き直りが良かったのかすぐブレークバックし、危なげながらもサーブをキープしていきます。
3-2ぐらいになった時相手のサーブの時に打つテンポを早くしてミスしてもいいから相手にプレッシャーをかけようと決め、リターンからどんどん打っていきました。
そこらへんから彼のファーストサーブが入らなくなりストロークが浅くなってきました。
そのチャンスを見逃さず力強いジャブを続け4-3でブレークし6-3でとりかえしました。
3セット目は0-6だったんですが、久しぶりにこんな悪かったポイントが明確だったのは初めてです。
1ゲーム目相手サーブの15-40。ジョコはまだ2セット目の固さが残っていました。
一番悪かったのは30-40で少しバックに振られたボールを無理にダウンザラインにもってきました。
普通のポイントだったらありだし、入る確率も高かったと思います。でも勝ちたい気持ちが先考し足がちゃんと動いてない状態で無理にいったのは良くなかったです。
結果ゲームを取られてしまい、少し自分の中で迷いがでてしまいさっきやってたプレーがまるっきりできなくなってしまいました。
こんなにもこの数ポイントでゲームが変わるんだと、、このレベルにくると更にメンタルの強さっていうのが大事になってくるんだなーと痛感しました。

試合後は少しあっけにとられてしまい、何が起こったのか自分で全く整理ができずにいました。
勝つ可能性が一瞬見えかけていたのでよけいにつらい敗戦でしたね。
まぁこれも肥にして次の対戦の時にしっかり頭に入れときます。



ちょっとここらへんでまずは失礼します。