こんにちは。 ロペス戦から一日、すでに錦織は拠点のIMGアカデミーに戻っています。 Nice to be home in Bradenton. Just landed. Miami Open next!— Kei Nishikori (@keinishikori) 2015, 3月 19 Miami Open next! ということです。心配なさそうですね。 マイアミは拠点のIMGから最も近いマスターズの会場。直前まで家でのんびりしてから向かうことができるためか、いつも好成績が続いている大会です。 ところで私tsdですがメンタルの方は大丈夫です、もう回復しました。 昨日の夜に絶叫するほどいいことがあったので十分です。思わず心がぱーっと(以下略 あと、思ったより今週はまともに更新できそうです。 ランキング試算は明日QFが終わってからまとめてやったほうがいい気がするので明日にします。 今日はアカプルコの頃に休んだりして書けなかったことをまとめていきたいと思います。 ・ナダルのリオデジャネイロでのまさかの敗戦 ナダル×フォニーニ戦です。本当に驚きでした。 第1セットナダルが圧倒しているところを見て私はブログをお休みする外出に出かけました。 その後も各種の実況などで状況は確認していました。 フォニーニは結構我慢がきかない選手で、これまでもコート上での素行など何かとお騒がせな選手ですが、2013~2014年前半にはクレー勝率9割という驚異的な勝率で勝ち続け、一時はトップ10到達かと言われた選手です。最近テニスファンになった方にはダブルス兼任選手ですか?と聞かれますが、立派なシングルスプレーヤーです。 しかしクレーでの覚醒時期を超えると徐々にランキングを落とし22位。正直今大会もここで完敗して終わるという予想がほとんどでした。 第2セットはベストなプレーでナダルからセットを取りましたが、驚くべきは第3セットのタイトな状況で一切崩れなかったことです。 4-4あたりからどうせブレークされて6-4とか7-5になるだろうと思っていたのですが粘り強いプレーを続け、マッチポイントでは信じられないラケットタッチで決めてしまいます。試合動画 正直ネットインがなければアウトだったのがネットイン。ナダルにつきがあったかと思った次の瞬間、前日に3時間近く、この日も2時間以上試合が続いたとは思えない全力ダッシュで追いつき逆クロスへドロップ返球。フォニーニが大金星を挙げました。 去年なら普通にやるかと思いましたが、今年のこのタイミングでの大金星は驚きでした。 ・マレー、コリッチに敗れる 一方その翌週、マレーがコリッチに敗れる大波乱がありました。 なんとあのマレーがUE55を重ねての敗戦。正直衝撃でした。(以下アンフォースドエラーをUE、フォースドエラーをFEとします) パリのフェレール戦で錦織が3セットでUE66本の時に多すぎると評したように2セットで55本はもはやテニスが成立していません。 相手のコリッチはナダルに続いて10代で二人目の4強撃破。守備的なプレーが持ち味です。 プレースタイルは好きなのですが、ビッグマウスでも注目されていて、特にこのマレー戦は因縁のカードでした。 以前に自分のプレーを聞かれたときに「いい時はジョコビッチ、悪い時はマレー」と答えたコリッチ。マレーも黙ってはいなかったでしょうが、いわば自分の悪い時と言われた相手に完敗。かなりこれでマレーの評価が落ちてしまった原因でした(レーティング的な話で)。 UE55については若干審議です。大会によってFEとUEのバランスが違うことが多いので、ドバイは比較的FEをUEと取ることが多いようです。 どちらにしても守備的な選手同士でマレーが勝手に自滅してしまった試合。衝撃でした。 ・フェデラーとジョコビッチの今シーズン最高の決勝 ドバイの決勝はフェデラーとジョコビッチ、ここ数年ほぼこの二人でタイトルを独占してきた二人の対戦でした。 フェデラーが信じられないほどいいテニスを連発。目にも止まらず超特急ラリーでジョコビッチからウィナーを築いていく姿は爽快でした。 ジョコビッチも食らいつき幾度とないブレークチャンスをつかみますが、この日のフェデラーはサーブが絶好調。BPになるとエース量産。全盛期を見ているかのようなプレーで一度もブレークを与えずストレート勝ち。ジョコビッチも敗れましたがいいプレー。今シーズン全てのATPツアーの中でも最もレベルの高い好ゲームでした。 世界の頂点って遠いなあ…と感じるゲームでした。 ・デ杯最終日のいろいろ 2日目まではフォローしていたのですが3日目のレビューがなかったですね。 当ブログ、レビュー記事不足気味なので気を付けます。 3日目はいろいろなことがありました。 なんといってもアルゼンチン×ブラジルは素晴らしい激闘でした。アルゼンチンが第4ラバーで5時間以上の激闘を見せ、マイヤーがソウザに7-6,7-6,5-7,5-7,15-13で勝利。日没が近づいたため最終ラバーの途中で順延に。4日目にもつれる激闘を最後は4セットで制しアルゼンチンが1-2から逆転勝ち。見事でした。 イギリスはマレーが2勝目。4位に返り咲きました。 驚くべきはイタリアです。2-1とリードした場面からまずはセッピがククシュキンにストレートで敗戦。ここでイタリアは3連投になるボレリをフォニーニに変更。一方のカザフスタンもネドベジョフに変更。ハードの苦手なフォニーニとはいえネドベジョフでは…と思いましたがなんとネドベジョフがフルセットで勝利。 イタリアのフォニーニに変更したのは完全にミスだったと思います。これで強力なチームが入れ替え戦に回ります。 オーストラリアは久しぶりの勝利。エースのトミッチが2勝でヒューイットが泣きました。 ヒューイットが引退を発表したのはデ杯監督への道が開けたのとこの若手たちの成長にあります。自分が一線級になってからなかなか後身が育たなかっただけに今後のオーストラリアが楽しみです。 オーストラリアの将来のオーダーは キリオス コキナキス トミッチ グロスorグッチオーネ ですかね。単複両方層が厚いです。 スイスベルギーはもつれました。結局最終ラバーに体が不安なゴフィンを投入する羽目になりました。これがIW欠場にもつながっているだけに残念です。しかしスイスがよく健闘しました。ラークソネンが2勝するとは思いませんでした。 ・オフコートの色々 マレーが元世界4位、ビョークマンをアシスタントコーチに指名したようです。 レンドル、モレスモに続いてのレジェンドコーチですがビョークマンが本当にコーチになるかどうかは不明です。また入ったとしてモレスモらとどう関わっていくのか注目されます。 薬物関係でいろいろな話が出ています。 ランキングシステム上唯一のGS無冠の1位、リオスが唯一GSの決勝に進んだ1998年全豪決勝の相手のコルダが「遡って」薬物違反の適用を受けるのではないかという話が上がっています。 コルダはこの年のウィンブルドンで薬物反応が出てしばらくした後現役引退。そのあとのリオスのキャリアを知っている選手なら「あの試合がなければ…」となっているのは有名な逸話です。 ただ、実力でコルダが勝っていたのならいいのですがやはりこういう黒い話が実際についてしまうと疑われるのは世の常。すでに当時の全豪から15年以上たった今この話題が再燃したのは驚きです。 あまりそうあってほしくないですがもし薬物違反が適用されたらこの年の全豪はどうなるのでしょうか。リオスの優勝というのも釈然としません。SF以下でコルダに負けた選手もいるわけですし、優勝者なしなんですかねえ… そして昨日、昨年の全米オープン1回戦で錦織が対戦したオデスニクが15年の出場停止処分を受け、引退を発表しました。 といってもオデスニクはこれまでの行動や実際の薬物違反の事例から「完全にクロ」と思われていたようで、ツイッターでよくバッサリいうマレーがこんな一言を発しています。 Bye bye Wayne... Good riddance— Andy Murray (@andy_murray) 2015, 3月 18 ウェインはオデスニクの名前です。なおこのツイートで事情を理解していないファンから同じイギリスの有名人、ウェイン・ルーニーにとばっちりが飛んでしまったようです。 他にもナダルやフェデラーが辛辣なコメントを残すなどよっぽど嫌われていたんだろうなあと思います。 テニスはクリーンなスポーツの代表と言われます。こういうことは何度もあってほしくないですね。 他にもあった気がしますが今日はこの辺で。明日はランキング試算ですが、明日のQFは2試合とも楽しみですね。ラオニッチ×ナダル戦はNHK中継もあるようなのでぜひ見たいですね。それでは。