近年のテニス界において、数々の偉業を成し遂げてきた、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダル。四大大会ではフェデラーが歴代1位の17勝、ナダルが歴代2位の14勝を挙げており、共に歴史に名を残す、偉大なプレーヤーであることは言うまでもありません。
そして同じ時代を生きた2人の名プレーヤーは、これまでに大舞台で何度も対戦してきました。
今回は、2014年の全豪オープン準決勝で対戦した際にナダルが見せた、徹底したフェデラー対策をご紹介します!
「テニスの教本」とも謳われるほど、隙のない完璧なプレーをするフェデラーですが、唯一のウィークポイントと言われているのがバックハンド。ナダルはそこを徹底的に攻めました!
どれだけフォアサイドにオープンコートが空いても、ひたすらフェデラーのバックを攻め続けるナダル!
そしてとうとう我慢できなくなったフェデラーが、強打を放った瞬間!待ってましたとばかりに、カウンター一閃!
動画はこちら。
Original:ESPN
このラリーでフェデラーが放った10打のうち、フォアハンドはなんとたった1打!ナダルは徹底してフェデラーのバックにボールを集め、ラリーを制圧しました。
このパターンは、ナダルがフェデラーと対戦した際に多く見せる作戦で、フェデラーも未だに、明確な打開策を持つことが出来ていません。
四大大会のタイトル数では上回るフェデラーですが、直接の対戦成績はナダルの23勝10敗。直近ではナダルの5連勝中です。
これだけオープンコートがあると、ついついフォアに展開したくなりそうなものですが、ナダルの徹底力にはただただ驚かされます…。