2/24 現地20:00~(日本時間翌日11:00~) ATP500 Abierto Mexicano telcel QF [1]Kei Nishikori 6-3 7-5 Alejandro Gonzalez 2/25 現地20:00~(日本時間翌日11:00~) ATP500 Abierto Mexicano telcel QF [1]Kei Nishikori 6-1 6-3 Yen-Hsun Lu 2/26 現地17:00~(日本時間翌日8:00~) ATP500 Abierto Mexicano telcel QF [1]Kei Nishikori 6-4 6-4 [5]Alexandr Dolgopolov 強いです。何の問題もなく勝ち上がっています。 残念ながら私は長期外出でほとんど試合が見れていません。 一応ドルゴポロフ戦の最後は見たのと、他の方の実況などは追っていました。 しかしスタッツ、ゲーム内容を見てもほとんど問題のない試合内容と言っていいでしょう。 初戦のゴンザレスはあの2000年代前半に活躍したフェルナンド・ゴンザレスとは無関係です。コロンビアの選手で比較的クレーコーター気味の選手です。 前記事のコメント欄に書きましたが今回の予選勝者4人はハリソン、クライチェク、コキナキス、そしてゴンザレス。 ハリソンの活躍は皆さんもご存じの通りです。なんとカルロビッチを破って4強に進んでいます。メンフィスの2回戦カードが500の決勝カードになるかもしれません。 クライチェクも危険ですし、何より急上昇中のコキナキスは嫌な相手でした。 ドロー解説もできませんでしたがコメント欄に書いた通り嫌な選手はほとんどボトムハーフに進み、結果トミッチがフェレールと、ハリソンはヤングとディミトロフとカルロビッチと当たるなど潰しあいになっています。 錦織のドローはそういった意味でも恵まれています。QFまではこれほど楽な相手はなかったと思います。 忘れられがちですがATP500、この3勝でなんとマスターズ8強と同じ180pが入ってしまいました。かなりお得感のあるポイントゲットです。 さてゴンザレス戦ですがそのクレーコーター寄りのプレーを見逃さず、下がり気味のゴンザレスに対して面白いようにドロップを決めたようです。 またストロークも序盤こそいつものスロースタートだったものの後半ではDTLを決めるなど上向き気味。IMGアカデミーの練習相手でもある顔なじみを一蹴しました。 2回戦のルーは錦織が台頭するまでスリチャパン以降のアジアテニスを引っ張ってきたベテラン。 素直にストロークを打ってくるタイプだったのが功を奏したのか、錦織のストロークが炸裂。8ゲーム中5ブレークをつかみ圧倒。1時間を切る試合でした。 今大会はドバイとアカプルコが土曜日決勝と謎の6日間日程。通常は翌週がインディアンウェルズになるので土曜決勝にして移動しやすくするのが目的のようですが、今年はデ杯なのでそんなに急がなくてもいいはずなんですが…むしろ月曜決勝でもいいくらいなんですが。 6日間で5試合ということでほとんどの選手が優勝するために5連戦というタフな日程になっています。 そういった意味でもさくっとしたこの2回戦は大きかったです。 そして今日のドルゴポロフ戦。 ドルゴポロフは意外な形で今年多くの日本の新規ファンに認知されました。ブリスベンでシングルスプレイヤー同士で組んだ錦織とのダブルスで決勝に進出したからです。 特徴はクイックサーブとトリッキーなプレー。ペース変化や角度の付け方がうまく、次にどんなボールを打ってくるかがわからないというところでおもしろく、好きな選手の一人です。 この日はドルゴポロフのセンスと錦織のショットメーキングがうまくかみ合い、結果としては錦織のストレート勝ちでしたが見応え抜群の好ゲームになりました。 ドルゴポロフはかなり良かったと思います。全豪前にけがをしてから復帰段階でしたが完全に戻ったと思いました。緩急のつけかたが本当にうまかったです。あえてスローボールを送って錦織にミスをさせるなど持ち味が生きました。 しかしこのドルゴポロフのプレーがありながら試合の重要なポイントで流れを引き寄せたのが錦織でした。 ドルゴポロフの平易なミス、わずかな隙を逃さずに3ブレーク。サービスゲームでは1stのポイント獲得に苦しみましたが、2ndで80%近い獲得率を見せてほぼ安定したサービスキープを実現させました。 唯一まずかったのは第1セット4-3のサービスゲームを落としたところです。あそこは平易なミスが続いてしまった場面。0-40から追いついたものの取られてしまいました。 しかしこういった場面でも直後でブレークバック。前半は錦織が押していただけに振り出しに戻したドルゴポロフに流れが行きかける場面でしたがしっかりいなしました。 さて次戦は第4シードのアンダーソンに決まりました。可能性のあったトロイツキもレース10位台、力のある危険な選手でしたのでランキングに捉われずどっちが来てもしんどい試合になることは確かでしたので、アンダーソンだからどうといったことはありません。 アンダーソンの選手評についてはメンフィス決勝前の記事をご覧ください。 そういえばアンダーソンのメンタル弱いのきっかけになったのが昨年のアカプルコ決勝でした。2MPからイージーミスでディミトロフに土壇場でブレーク献上。そこから一気に崩れ去ってしまいました。 錦織は5位です。また先週の決勝でも敗れておりアンダーソンは完全に格上のイメージを持って戦ってくると思います。 ここを錦織は生かしたいところです。他の能力もそうですが、特にメンタル面ではアンダーソンと大きな差になります。 序盤先行されるような展開さえ避けられればメンフィスのようにすっと行けるのではないでしょうか。 かなりアングルショットも決まっていましたので心配は少ないです。ドルゴポロフ戦のテニスができればそう簡単に負けることはないと思います。 ところで各種報道機関も過熱してきているところです、既にご存知の方も多いと思いますが次戦錦織が勝てばその地点で自己最高位4位が確定します。 まあ4位達成は時間の問題、まずは目の前の試合に集中してほしいところですし、あんまり本人も気にしていないと思います。 しかし自己最高位更新もあと4回しか見れないのですね、勝ったら1位の試合とかものすごい緊張するだろうな(私が) 明日勝つと4位なのですが、マレーにはデ杯が残っており、デ杯で2勝するとかわされます。したがって錦織がインディアンウェルズで第4シードを達成するためには ①優勝する ②準優勝で、マレーがデ杯で1勝以下 です。おそらくマレーはホームの試合でトップ10のいないアメリカ相手なので軽く2勝してくると思います。コリッチの試合を見ているとちょっと怪しくなってきましたが。 まあ優勝してしまえばいいわけです。自力第4シードが残っているのはいい兆候です。 今週はリオでのナダルの敗戦、ドバイでのマレーの早期敗退といいあまりにも話がとんとん拍子に進んでいて怖いです。いやほんと怖いです。 来週ランキングが 1.ジョコビッチ 2.フェデラー 3.ナダル 4.錦織 5.マレー とかなったらもう感動ですね。つい最近までありもしないと思っていたことが現実になろうとしています。 マレー×コリッチ戦とかナダル×フォニーニ戦とか面白い試合はいっぱいあったのですが今日はこの辺で。 もう疲れました…でも明日はミルマンを見に京都チャレンジャーに行く予定です。レポートとの2記事予定です。