テニスの全豪OPのベスト8が行われ男子シングルで3年ぶりに進出した 錦織圭は前年優勝のスタニスラス・ワウリンカに3-6・4-6・6-7のスト レートで敗れ、昨年の全米での雪辱を許しベスト4を逃した。  昨年9月の全米OPで錦織は同じくベスト8でワウリンカと対戦しフル セットの末に競り勝っていたのでマスコミは‘今回も’と色めきたっ たようだが、やはり昨年の全豪王者は強く徹底的に研究されていた のがハッキリ分かった。  4回戦でダビド・フェレールにストレート勝ちした後だけに勢いに 乗ってといきたいところだったが、今日の錦織は解説の松岡修造が 語っていたように力を出し切れずにズルズルと押され第3セットこそ タイブレークに持ち込んだものの力負けという感が強い。  昨年優勝しているワウリンカは結果的に昨年を通じて見ると全豪の 頃が最も強かった感じで錦織が勝った全米の頃に比べれば今が最も強 い時期だと思うのに対し、錦織は全米から11月のツァーファイナルが 強かったので調子の波から考えると個人的に全豪で勝つのは厳しいと 思っていただけに予想が当たってしまった形だ。  もっとも今大会はノバク・ジョコビッチが錦織のライバルである ミロシュ・ラオニッチに、アンディ・マレーが新鋭のニック・キル ギオスにストレート勝ちするなどベテラン勢の踏ん張りが目立って いるので その流れにのまれた形ではある。  それにしても昨年の今頃は‘よくぞベスト8に残った’だったのが 今回は‘残念な敗退’という形で表現されているのだから、いかに 錦織の進歩が素晴らしいか分かるだろう。  シーズンは長いので これもいい経験として更なる飛躍を遂げて 欲しいものである。