日本も北京も同じ32ドローなので大会スケジュールはほぼ同じ。昨日と本日で2回戦を消化し、明日から準々決勝に入ります。北京では雨の影響で満足に試合消化ができませんでしたが、本日消化することで明日からは予定通りに戻る見込みです。北京で2カードだけ行われたうちの1試合では、ジョコビッチが6-3,7-5でポスピシルを一掃、快調に準々決勝に進出しています。  ジョコビッチはこれまでも北京で素晴らしい好成績を上げ続けています(通算成績)。2009年に初参戦した当時4位のジョコビッチはベルダスコやチリッチを撃破して見事優勝。すると翌年も決勝でフェレールを破って連覇を成し遂げたのです。ジョコビッチが最強を謳歌した2011年は残念ながら負傷が癒えず参戦できませんでしたが、再び2012年2013年と参戦して2年とも1セットしか落とさないほぼ完璧な勝ち上がりで連覇しています。特に昨年は決勝の相手がナダルであったにもかかわらずあっさりとストレートで撃破、無敗のまま4度目の優勝を成し遂げました。  1度不戦勝があったため、北京通算20勝は今年に持越しとなり、1回戦のガルシアロペス戦で6-2,6-1の勝利を収めたことで無事20勝目となりました。  ところで初参戦からの最多連勝といえば、皆さんご存知ナダルの全仏はどうだったのでしょうか。2005年に初参戦したナダルが2009年ソダーリングに敗退するまで続けた連勝記録は実に「31」。ジョコビッチはこの記録に迫れるでしょうか。  快調に勝ち上がるジョコビッチですが、彼にとって北京や上海の成績は単なる1大会の結果以上の意味を持ってくるかもしれません。全英制覇以降苦しんだジョコビッチ、北米MS2連戦はいずれも早期敗退し、迎えた全米でも4回戦以降は随所にもろさの見える勝ち上がりとなってしまいました。敗退した錦織戦でもジョコビッチらしからぬミスの多さ、第4セットの力尽きた姿、強い時のジョコビッチとは明らかに違うものでした。  北京、上海、パリ、そして最終戦の残り4大会でジョコビッチ健在を証明できるか、まずはディミトロフ、チリッチ、マレーらが控える明日以降の試合で真価が問われます。