クラシックな美技、スライス
photo:flickr
ラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチなど、強力なストローカー達が活躍する近年のテニス界において、華麗なサーブ&ボレーやスライスなどのプレーは、なかなか目にすることが少なくなってしまいました。
そんな中、今回は2007年の全豪オープンで、ロジャー・フェデラーとミハエル・ユーズニーが見せた、クラシックなテニスを思い起こさせる、近年では珍しいスライス中心のラリー戦をご紹介します!
フェデラーとユーズニーのスライス合戦
どちらも決して強力な一発があるわけではない、しかし多種多様な球種を操って、ラリーを制圧するオールラウンドな選手です。
互いに、まるでカミソリのようなスライスを相手のバックハンドに集め、チャンスを伺います。
しかし両者ともなかなか隙を見せず、美しいスライスのラリーは、延々と続きます!
動画はこちら。
Original:Avec Double Cordage
スタイルの転換期を経験した2人
フェデラーとユーズニーはひとつ違いのほぼ同世代。
年代的には、ピート・サンプラスやティム・ヘンマンなど、華麗なネットプレーヤーたちが活躍した時期と、ナダルやジョコビッチなど、近年の強力なストローカーたちが活躍した時期を、どちらも経験している選手です。
時代の流れを受け入れ、2人も近年はバックハンドを強化し、スピンでハードヒットする場面なども多くなりました。
しかし時折見せる、クラシックな味のあるスライスや、ネットプレーは、思わず溜息が漏れるほどの美しさを秘めています…!