本題に入る前に、フェデラーvsデルポトロ。久し振りに素晴らしいゲームを観ることが出来ました。ビッグサーバーでもあるデルポトロは、強烈なフォアでロングラリーを制する場面もあり、バックハンドもプレースメント良く、フェデラーのミスを誘う事もあります。それと、ここという時にゲームを引き戻すサーブがあります。 対するフェデラーは、フットワーク、テクニックで上回り、序盤からゲームを優位に進めますが、第1セットをデルポトロに取られます。これでフェデラーはさらにギアが上がり、2、3セットをものにし勝利。第3セット、最後はフェデラー5–3からブレークを決めました。 テニスは後でカウントだけ見てもその試合がどんなに接戦だったか、また逆のパターンだったか、分からないものですが、この試合もゲームカウント以上に競ったいい試合でした。デルポトロがなんとか食い下がろうと頑張ったからでしょう。 昨年のUSオープン(デルポトロ勝利)以来の試合でしたが、試合後の2人が又良かったですね。フェデラーの顔は、長年の友を見るような表情に見えました。去年負けてはいましたが、デルポトロを心配していたのでしょう。随分良くなったね。でも今日は、僕が少し上回ったよ。そんな、表情に見えました。 ナダルvsチリッチは観る事が出来ませんでしたが、更にいい試合だったかもしれません。ただ、カウントだけで推し量ることは出来ません。 決勝、ナダルvsフェデラーが楽しみですね。現在、無敵のナダルにフェデラーがどんな試合を仕掛けてくるか!?デルポトロ戦の様なミスの数が出るとちょっと厳しくなると思いますが、切り替えて来るでしょう。 ナダルはこれに勝つと年間ランキング1位をほぼ手中に入れる事になります。 楽しみですね。決勝。 ここから本題に入って行きます。以前から書き溜めていた事を文章にしました。 以前、男子ジョコビッチたちがグランドスラム(GS)の賞金が男女同額というのはおかしい。女子セリーナ等は、同額が当然、男女差別だ。そんな論戦が繰り広げられていた事を思い出しました。 今はトーナメントの事より、こんな事が頭に浮かんで来ます。 私は当然ジョコビッチ派。男女のレベルが違う、人気が違う、3セットマッチと5セットマッチでは時間や労力が違う等、様々出ていたと思います。まぁ、時間はあまり関係ないと私は思います。 観客がその試合の価値をどう見るかということに尽きると思います。どれだけのお金を出して観たいと思うか、どっちの試合を放映して欲しいか等、そういう観点で私自身は断然男子テニスです。 全世界の多数決が、どっちになるか想像は付きますが、そんな事を言っても話は平行線を辿るだけでしょう。 当時、男女、別の場所でやればいいじゃないか。という意見もあったかと記憶しています。確かにそうすれば、それぞれの大会の価値がハッキリするでしょう。そんな意見を聞いて、、それなら、スケジュールで分けたらどうかなと、当時思い浮かんだ事を書いてみようかと思い立ちました。 GSは、2週間あり、だいたいこんな感じ 1回戦:(日)、月・火 2回戦:水・木 3回戦:金・土 4回戦:日・月 QF :火・水 女子14:00(日本21:00) 男子16:00(日本23:00) SF :木(女子)・金(男子) F :土(女子)・日(男子) 今年の全仏の際に、備忘で書き残したものです。 1回戦を日・月・火で行う場合もあります。 ウィンブルドンは、ミドル・サンデーがありますので、大会ごとに少し違うと思います。 こんな風にしたらどうでしょうか? 月:1回戦(女子64試合) 火:1回戦(男子64試合) 水:2回戦(女子32試合) 木:2回戦(男子32試合) 金:3回戦(女子16試合) 土:3回戦(男子16試合) 日:4回戦(女子8試合) 月:4回戦(男子8試合) 火:QF(女子4試合) 水:QF(男子4試合) 木:SF(女子) 金:SF(男子) 土:F(女子) 日:F(男子) 忙しい筈なんですが、暇人ですねー。 ウィンブルドンはミドル・サンデーを守るなら、大会を日曜日から始める事になりますね。 完全に男女を日にちで分け、男女それぞれの日に、来客数、売上、テレビ等の視聴率、スポンサー収入がどうだったか、ハッキリと数字に現れるでしょう。そんな数字を基に賞金額を決める事が出来れば、公平ではないでしょうか。 現在の賞金額は公平とは言えないと思います。男女で金額が違う事が差別になるという考え方の方が間違っていると思いますね。価値の違うものを無理に同じ額にしている今こそ公平ではありません。どちらかが応分の利益を得ておらず、どちらかは過分な利益を得ている状況です。これと同じように考える方は、結構多いのではないかと思います。 ただ、この大会スケジュールは採用されないでしょう。男女人気のある方の日はチケットが売れ、高い視聴率を確保出来るでしょう。人気が劣る方の日は、それとは逆の結果になります。毎日、チケットが売れ、高い視聴率を確保する為には、毎日男女両方を行った方が収入は上がります。流石に準決勝(SF)、決勝(F)ともなれば、どちらも貴重な試合になりますが、特に1週目は差が出るのではないでしょうか。 例えば、現在の国内ゴルフは、女子の方が人気があり大会数も多く、シーズントータルでは賞金額も女子の方が多い様な気がしますが、どうですかね。しかし、男女混合でトーナメントをすれば、男子ばかりが上位を占めるでしょう。間違いなくレベルは男子の方が上です。でも、今は女子ゴルフに魅力を感じるファンの方が多いという状況なのでしょう。他のスポーツ種目でもこんな現象は起こり得ます。となるとレベルだけで、決める事も出来ません。 ファンがそのスポーツの、経済的な価値を決めている? ファンを魅了するプレーヤーが、その価値を高めている? ファンを呼び込もうとする主催者関係の人達がその価値を高めている? どちらも、欠かせない要素です。主催者側の歴史的な役割は大きいと思います。 しかし、偉大な先人達が築いたテニス等様々なスポーツに、現在、それを受け継ぐ人達があぐらをかく事なく、そのスポーツをフェアで健全で神聖なものにする事に真摯に取り組んで欲しいと願います。 金儲けばかりに頭を奪われている様では、長年積み上げ、築かれて来た〝テニス〝に失礼です。 誇り高き権威をビジネス利用により失墜させない様に。