フェデラーが勝ちました。18回目のグランドスラム勝利を果たしました。どちらが勝ってもおかしくない試合であったと思います。何が分けたのかは分かりません。逆境にも負けない粘り強いナダルが凌ぐことを信じていましたが、フェデラーのメンタルなのでしょうか。錦織はこの試合をどこかで観ていたと思いますが、どのように受け止めたのでしょうか。兎に角、グランドスラムの決勝として最高の試合であったと思います。完全復活を遂げた両者をただただ讃えたいと思います。 あっと言う間の3時間37分でした。フェデラーがナダルの壁に挑んでいるように映りました。第1セット、先にラブゲームキープしたのはナダルでした。第1ゲーム、第5ゲームとです。フェデラーのミスも出ていました。そして第6ゲームにフェデラーがラブゲームキープしたと思いきや第7ゲームに、強烈なリターンからネットをとるウイナー、バックハンドの精度がよく先にブレイクを奪い第1セットを先取します。フェデラーのウイナー数で上まわったセットでした。 第2セットは、フェデラーのミスが増えます。ナダルはフェデラーに攻めさせません。フェデラーのリズムにストップをかけることができます。バックハンドを攻めミスを誘発します。第2セットはUE数の差でナダルが取り返します。 第3セットです。第1ゲーム、フェデラーのサービスゲームです。サービスポイントとエースで40−0とします。しかしここからナダルが素晴らしいウイナー、フェデラーのミスでブレイクポイントを握ります。しかし、フェデラーはエース、ミスでブレイクポイント、またエース、またミスでブレイクポイント、またまたエース、集中できているのか出来ていないのか分からないサービスゲームキープが変えたかもしれません。第2ゲームをブレイクしたあと2連続ラブゲームキープするなどし第3セットを取ります。フェデラーのエース6本、サービスポイント9本でした。 第4セットはまたしてもフェデラーのミスが出ます。ナダルが集中しています。FE数とUE数で16上まわったナダルが取り返し2セットオールとし、いよいよファイナルセットへ。 第5セット、第1ゲームはナダルのウイナーと引き続きフェデラーのミスが出てフェデラーはブレイクを奪われます。その後サービスキープ試合フェデラーの2−3とします。このままサービスキープをし続ければナダルが勝つ、と思える雰囲気もありました。 しかしここからです。第6ゲーム。1ポイント目です。ナダルが左右に振りラリーが続く18本目にフェデラーのバックハンドクロスウイナーが鮮やかに決まります。この一打。デュースよりラリーからフェデラーが鮮やかなバックハンドのクロスウイナー。そしてブレイクバックします。この2本のラリーを制したこと。第8ゲーム、ナダルは0ー40からデュースと粘ります。ナダルの決して諦めないという気迫が伝わってきます。ここでスーパーショットの連続、26本のラリーをウイナーで決めたのはフェデラー。デュースとなりますが、ラリーをまたも制したフェデラーがブレイクを奪います。フェデラーのサービングフォーザチャンピオンシップ、粘るナダルを振り払い、フェデラーが勝利しました。 ファイナルセットはUE数もFE数も五分、分けたのはフェデラーのウイナー数とメンタルと信じる気持ち、ナダルが優位と思われるラリーを制したフェデラーの勝利です。 フェデラーの涙に、チームの歓喜にふるえました。 ナダルのスピーチ:今後も頑張るしかないですね。トップに返り咲きたいです。 フェデラーのWOWOWインタビュー:信じ続けました。錦織に対し、勝者のメンタリティを身につけなければならない。 両者とも怪我からの復活と、支えてくれた方々への感謝の気持ちを述べていたことが印象的でした。 <スタッツ:手集計>