1月4日にスタートしたATPツアー、今年もどんなドラマが生まれるのか、楽しみにしています。                                           特に2015年は1強といえるほど強かったジョコビッチが、どれくらいのパフォーマンスを見せるかは、とても興味深いものです。昨年は「最高のシーズン」とジョコビッチも語っていますが、今年はどうなるのでしょうか…ジョコビッチが昨年のような強さを持続すると、他の選手のマスターズ、四大大会の優勝が遠くなります。 また、ジョコビッチを去年破った選手はフェデラー、マレーなど、4人しかいません。このように圧倒的に強かったジョコビッチの出来不出来が、今シーズンの優勝争いに大きく影響してきそうです。 ちなみに、ジョコビッチ以外で、2015年のマスターズを制したのはフェデラーとマレーのみ、四大大会ではワウリンカが全仏OPで勝利をおさめています。 以上を踏まえると、トップ4を中心に、四大大会などでは、優勝争いが行われそうです。もちろん、ここに錦織も割って入ってほしいと思いますし、トップ選手として試行錯誤した2015年の経験を活かして、さらに飛躍する年になってほしいです。                                             少し話がそれましたが、その錦織は、1月4日に開幕したブリスベン国際(ATP250)に出場して、初戦を突破して、ベスト8にコマを進めています。                                           ブリスベン国際2016・準々決勝 錦織圭(8位)VSバーナード トミック(18位) ミロシュ・ラオニッチ(14位)VSルーカス・プイユ(78位) マリン・チリッチ(13位)VSドミニク・ティエム(20位) ロジャー・フェデラー(3位)VSグリゴル・ディミトロフ(28位)                                             …以上のような顔ぶれが、ベスト8に残りました。 錦織の一つ年下のライバルで、ビックサーバーのラオニッチ、錦織と全米OPの決勝で戦ったチリッチなど、同世代のライバルも勝ち上がっています。 また、2015年のツアー・ファイナルで白熱した試合で争ったフェデラーも、ベスト8に入っています。この他、トップ20の中で最も若いD・ティエム(22歳)、2015年にランキングを下げて、コーチを変えたディミトロフなども、8強に入っています。                                            錦織の準々決勝の相手は、オーストラリアのバーナード・トミックになりました。オーストラリアで期待されている若手で、トップ20の中では、ティエムに次いで若い選手です(23歳)。母国では注目も大きいせいか、コート外でのゴシップも、しばしば目立つ選手でもあります。 トミックはジュニア時代から頭角を現し、10代の頃に、ウィンブルドンでベスト8に進んでいることからもわかる通り、オーストラリアで大きな期待を背負っています。                                               対戦成績では、錦織が2勝0敗としていますが、伸び盛りの若手だけに、気が抜けない戦いになりそうです。 放送の方も、2回戦は残念ながらありませんでしたが、今回はガオラでも放送するようなので、観戦を楽しみにしたいと思います。 ちなみに、錦織の組み合わせですが、準決勝でラオニッチ、決勝でフェデラーと戦う可能性があります。