こんばんは!まずは先週のバーゼルの振り返りからいきましょう。 バーゼル決勝はフェデラーVSナダルのBIG4同士の対決となりました。今年、ジョコビッチVSフェデラー、ジョコビッチVSマレー、マレーVSナダルなどの試合はありましたが、フェデラーとナダルの対決は今年になってから初めてでした。 第1セットはフェデラーのペースでした。いつものように積極的にネットに出るなどして、短いラリーでポイントを積み重ねていきます。途中フェデラーもブレイクのピンチがありましたが、前に出てきたナダルに対して、見事なパッシングショット。かなり振られて厳しい体勢からの強烈なフォアハンドに、観客も大興奮でした。 2度のブレークに成功したフェデラーが第1セットを奪います。 しかし、第2セットに入って徐々に流れが変わっていきました。フェデラーのUEが試合が経つにつれて少し目立つようになっていきます。それでも大事な場面ではしっかり集中力を上げてBPは与えませんでした。5-5で迎えた第11ゲーム、このセット初めてフェデラーにブレイクのピンチが来ます。フェデラーはセンターに良いサーブを打って、やや浮いたナダルのリターンに対して回り込んで決めにかかりますが、これをナダルに返されると、最後はフェデラーが体勢を崩してボールをネットにかけてナダルがここでブレイクに成功。この試合初めてフェデラーはサービスゲームを落としました。SFSをナダルはラブゲームできっちり決めて、フルセットにもつれます。 第3セット序盤はナダルの流れでした。フェデラーのUEが増えたのに対して、ナダルの集中力が段々と上がっていきました。それまで苦しい試合を乗り越えてきたという自信もあったかと思います。しかしUEの増えたフェデラーも、ナダルのサービスゲームでミスが出てしまう事が少し目立ってきたということであって、自分のサービスゲームはきっちりキープし続けました。 お互いキープが続いていき、第8ゲームでフェデラーがこのセット2度目のBPを握ると、少し長めのラリーからナダルがバックハンドをミスしてしまい、フェデラーがブレイクに成功。SFCは線審のミスなどもあって少しもつれましたが、最後はナダルのリターンがアウトとなり、フェデラーがバーゼルでは7度目の優勝、そして今季ツアー6勝目をあげました。フェデラーは大会通じて3セットを落とすなど、いつものフェデラーと比べると少し安定感を欠いたのかな、という印象もありましたが、それでも地元の声援も力に変えて見事優勝を飾りました。一方のナダルはここ最近優勝することはできていませんが、好成績が続いており、苦しい試合を勝ちきる強さは着実に戻って来ていると思います。パリは疲労が溜まっていると思うのでどうかな?という部分もありますが、この後のファイナルや来年のGSもまた楽しみですね。 .@rogerfederer hoists his sixth trophy of 2015, seventh in Basel and the 88th of his career. https://t.co/zsFXymss0H pic.twitter.com/i5Y9KmPvWr— ATP World Tour (@ATPWorldTour) 2015, 11月 1 続けてランキングを見てみましょう。 優勝のフェデラーが再びマレーを抜いて2位に上がりました。しかし来週はツアーファイナルのポイントも失効しますので、また暫定ではマレーが2位に上がります。前の記事でパリ終了後のランキングが間違っていて(現在は訂正済みです)、申し訳ありませんでした。来週には世界ランキングとレースランキングが一致します。 ナダルは6位に浮上し、ここ半年では一番良い順位となりました。チリッチも11位まで上がり、TOP10の復帰も近そうですね。そしてラオニッチは14位となってしまいました。パリは欠場しているので、他の選手の結果によっては更に下がってしまう可能性があります。オフシーズンの間に体調を万全にしてもらって、また来年以降頑張ってほしいですね・・! さてレースランキングです。ファイナルも確定し、マレーも参加する方向のようなので、あとあるとすれば補欠争いになりますかね。ガスケの補欠入りはほぼ決定と思われます。あとは2番手をツォンガ~アンダーソンの3選手で争う形になりそうですかね。 そして、先程も言ったように来週には世界ランキングとレースランキングが一致します。このジョコビッチの14285pというのが失効後のポイントとなります。なので、例えばジョコビッチがパリで優勝すれば14285+1000=15285が来週のポイントとなります。 バーゼル準優勝のナダルがベルディヒを僅かにかわして5位に浮上、この結果基本的には1つでも多く勝ちあがった方が5位です。条件はかなり厳しめですが、パリ決勝進出でフェレールや錦織にもチャンスがあります。同じようにフェレールと錦織は1つでも多く勝ちあがった方が7位です。 勝利数ではフェデラーが58、ナダルが56に伸ばしてベルディヒを抜いて4位となりました。また9位に入ったガスケのデータを新たに入れています。ガスケの数字で気になるのは取りこぼし率の低さです。(ちなみにガスケのようにTOP10外にいたこともある選手は、自分よりランクが下の選手に負けた回数として計算しています。なので、今年の全豪で当時世界ランク15位のアンダーソンに負けたのは、取りこぼしたという風にはみなしていません。この時のガスケのランクは28位) 試合数が他のトップ選手と比べて少ないので簡単には比較出来ませんが、それでも11%というのは結構良い数字だと思います。 さて、パリも今日からいよいよ本格的に始まるという感じがします。ベスト32が出た時点でドロー概観するつもりが、もう始まってしまいますね・・、出来る限り早く頑張りますm(__)m 今日はジョコビッチを除くBIG4の3人が登場、特にマレーに関しては上海以来の久々の試合なので楽しみですね。最初の試合に錦織、そしてベルディヒやガスケツォンガのフランス勢、ディミトロフVSチリッチの試合もかなり楽しみです。GSとは違って早い段階から中々見応えのあるカードになりますね。