上海マスターズが開幕して、錦織も間もなく初戦である2回戦に登場します。 今回の錦織のドローは、今季でも上位に入る厳しい組み合わせの一つだと思いますが、初戦は32位のキリオス戦になりました。 ちなみに、3回戦では10月12日付のランキングでトップ10入りしたケビン・アンダーソン、準々決勝では2位から3位にダウンしたフェデラー、準決勝ではワウリンカ、決勝ではジョコビッチ……と試合になるという可能性があります。キリオスを除き、残りがすべてトップ10選手というのは、すさまじい組み合わせです。 錦織にとっては試練のドローですが、逆にこれだけ厳しければ、開き直れる面もあるかもしれません。最近はやや調子を落とし気味なので、思い切りやってほしいと思います。                                               今回の初戦の相手であるニック・キリオスは、20歳ながら2014年にナダル、2015年にはフェデラーを破っているという選手です。コリッチなどと共に20歳前後の若手の中で、将来はトップ10の可能性もある有望選手の一人です。 強力なサーブ、フォアを武器に、ダイナミックなプレーをします。ですので、勢いに乗せると、錦織にとって厳しい戦いになるかもしれません。ただ、むらや波がある選手で、劣勢になると勝負を捨てるような面もあるので、そういったメンタルの戦いも重要になりそうです。キリオスに勢いづかせずに、流れということを考えると、錦織のリターンは重要になってくると思います。                                                このように対戦相手として警戒すべき相手ですが、キリオスの場合は、何かと問題をおこすことでよく知られるようになってしまいました。 ロジャーズ・カップでは、ワウリンカの彼女に関する問題発言を行い、罰金や出場停止処分を受けています。この試合はワウリンカが棄権する状況にもなりました……。 さらに審判への暴言や、激しい気性のため、ラケットを叩きつけて観客席に飛ばすなどということもあります。 キリオスとの初戦は、色々と注目されそうな試合になりそうです。                                            また、予選から本戦に出場をはたした添田ですが、初戦でランキング16位のダビド・ゴファンと対戦しました。残念ながら4-6、2-6で敗れましたが、ここ最近は調子も上げてきているようなので、次戦にも期待したいと思います。