ジャパンオープンと次週分予選のランキングは10/5付です。次週分本戦はランキングが更新されてからつけます。結構、間違えそうになってしまうので・・・。 . . . 楽天ジャパンオープン ATP500/日本・東京 ◆準決勝 ●錦織圭(6位/第2シード) 6-1 4-6 2-6 ○ペール(32位/フランス) ☆2勝:1勝 全米での敗戦の記憶が色濃く残る中で、またも敗戦となってしまいました。 そして大会はワウリンカがついに優勝を手にしました。過去にはいいところまで来ることはありましたが、本当についに優勝です。YONEXと契約していることもあり、YONEXのブースに全豪の優勝トロフィーを持ってきてくれたワウリンカですが、自分の呼び方は「バブリンカではなくワウリンカで」と言うくらい日本には特別な気持ちがあったと思います。 今年もBIG4がいなくて寂しいという意見もあると思いますが、逆にBIG4がいないからこそ見えてくる面白さというのもあった大会なのかなと思います。 今年のドローを見ると「(錦織と当たったら)ちょっと楽だったかもな」という選手より、「(錦織と当たったら)うーむ、ちょっとこれはわからんなぁ・・・。当たって欲しくねえなぁ・・・。」という選手のほうが多いです。そしてここで「BIG4がいない」という条件を少し変えて「BIG4自体がツアーに存在しなかったら」に換えてドローを見直すと、非常に濃密な男子ツアーの縮図が見えてくるはずです。現実にはBIG4はいるのでこの条件は意味を成さないのですが、確実に言えることは1回戦から殆どの試合がグランドスラム4回戦以上レベルだということです。64ドローから32ドローになって試合数が減り、北京と同週開催になった分、出場選手が洗練されすぎて毎年東京を賑わせてくれるのかなと思います。そしてその中に錦織圭がいるわけです。 また、忘れてはいけないのが錦織以外の日本男子選手です。日本男子はツアー本戦にストレートインできる機会が昔から少なく、予選突破するかワイルドカードで本戦出場することのほうが多いです。そして出場できれば「日本男子のテニスが世界にどこまで通用するか」というのを見るのもこの大会の楽しみ方の一つでした。「日本人男子が優勝するのは錦織圭以来!」という実況がいつ聞くことが出来るのか、そんな期待と想像を膨らませるのもまた一興です。 . . . ここから次週分・・・というかもう今日ですね。 上海ロレックスマスターズ ATP1000/中国・上海 ◆予選1回戦 ○添田豪(120位) 6-0 6-0 ●F.Sun(894位/中国) ☆初対戦 ●西岡良仁(148位) 1-6 0-6 ○ルー・イェンスン(100位/台湾) ☆初対戦 ●関口周一(381位) 4-6 2-6 ○バシラシビリ(93位/ジョージア) ☆0勝:1勝 ◆予選決勝 ○添田豪(120位) 0-6 7-5 6-3 ●チョン・ヒョン(55位/韓国) ☆2勝:1勝 1年ごとに1回対戦。そして対戦の全てがフルセット。初っ端でベーグルが出来上がってから逆転勝利で本戦入りです。 ◆本戦1回戦 添田豪 vs ゴファン(ベルギー) ☆0勝:1勝 錦織圭(第6シード) BYE 錦織はシードで1回戦免除。添田はゴファンと4年前のチェンナイ予選決勝で対戦していて、添田がストレートで敗れています。ランキングがあがり錦織と対戦して日本でも名を知られるようになったゴファン(僕もそうなんですが・・・)。彼の日本人との対戦の歴史は2009年の韓国フューチャーズに遡ります。2009年4月、韓国に遠征に来たゴファンは準決勝で伊藤竜馬に敗れます。次の週も準々決勝まで勝ち上がったのですが、今度は現役最晩年となる岩渕聡(WOWOW解説で出てくるスキンヘッドの方です)に敗れています。その後、守屋・杉田とも対戦しこの2人には勝利。意外と色んな日本選手と対戦していました。 . . . ベトナムオープン ATPチャレンジャー$50000/ベトナム・ホーチミン ◆予選1回戦 ○堀切啓貴(1744位) 3-6 0-6 ●H.グエン(-位/ベトナム) ☆初対戦 ○松井俊英(567位) 6-4 6-2 ●ホッブス(1434位/シンガポール) ☆初対戦 ◆予選2回戦 ●堀切啓貴(1744位) 0-6 3-6 ○NEDUNCHEZHIYAN(415位/インド) ☆初対戦 ●松井俊英(567位) 4-6 1-6 ○プロポッギア(440位/オーストラリア) ☆初対戦 予選決勝まで行けず。 ◆本戦1回戦 内山靖崇 vs Peperzeel(オーストラリア) ☆1勝:0勝 江原弘泰 vs NEDUNCHEZHIYAN(インド) ☆初対戦 本戦にはこの2名が出場。2人とも勝ち上がった場合は準々決勝で当たります。また第1シードにはツアー選手のグラノイェルス、第2シードにはワシントンで錦織と対戦したダックワース、他には韓国期待の17歳イ・ダクヒが出場しています。 . . . モロッコテニスツアー ATPチャレンジャー42500ユーロ/モロッコ・カサブランカ ダニエル太郎(第7シード) vs カチン(アルゼンチン) ☆初対戦 ジブラルタル海峡はスペインとアフリカを結ぶ海峡で、そのアフリカ側に位置するのがモロッコです。日本人にとってはカルーセル麻紀が性転換しに行った国というイメージが強そうですが・・・。近年はモロッコよりタイのほうが盛んらしいですよ。・・・とそんな話は置いといてだ。 ダニエルが出場しているのでもちろんクレーコートの大会です。シード勢はロレンツィ・ヒメノ=トラベル・ムノス=デ=ラ=ナバ・ズムフール・モンタネスと、渋いところのベテラン+クレーコーター集結といった感じです。 続いて女子です。 . . . 天津オープン WTAインターナショナル/中国・天津 ◆予選1回戦 ○桑田寛子(207位) 5-7 6-3 6-4 ●ウェブリー=スミス(319位/イギリス) ☆1勝:1勝 ●岡村恭香(332位) 7-5 1-6 3-6 ○バイチコワ(197位/ロシア) ☆初対戦 ○二宮真琴(315位) 1-6 6-3 6-4 ●Y.Xu(202位/中国) ☆0勝:1勝 ◆予選2回戦 ○桑田寛子(207位) 5-7 6-1 6-2 ●ダニエルス(393位/ドイツ) ☆初対戦 ●二宮真琴(315位) 4-6 4-6 ○N.キチェノク ☆初対戦 ◆予選決勝 桑田寛子(207位) vs バイディソバ(269位/チェコ) ☆初対戦 本戦まであと1勝!いけるいける!と言いたいところなんですが、バイディソバとの対戦です。キャリアハイ7位のあのバイディソバです。彼女がなぜこんなところにいるかというと、ステパネクと結婚して20歳で引退していたんです。ところが離婚してしまいました。そして2014年に復帰しました。簡潔にこんな感じです。キャリア前半の対日本選手成績はバイディソバから見て11勝3敗(杉山・森田・中村・藤原・小畑・森上・浅越の総計)。復帰後は2勝2敗で4戦全部別人との対戦です(宮村・尾崎・二宮・日比野の総計)。復帰してからのタイトルはありませんが、存在感が圧倒的です。彼女がどこまで戻してきているのかはわかりませんけど、予選出場選手中で最も難しい相手と言っても過言ではないでしょう。 ◆本戦1回戦 日比野奈緒 vs ペレイラ(52位/ブラジル) ☆初対戦 タシケント優勝後、日比野は天津へ。ペレイラはあまり聞き慣れない選手ですが、今年に入ってランキングを急激に上げて来た選手です。その大きな要因はボゴタとフロリアノーポリスでのツアー優勝。彼女は下部大会と合わせて24個ものタイトルがあり、内22個がクレーのタイトル(残りはハード)という、女子ではそんなに多くないガッチガチのクレーコーターです。 . . . 香港テニスオープン WTAインターナショナル/中国・香港 ◆予選1回戦 ●喜島瑞乃(629位) 7-6(1) 4-6 1-6 ○ボグダン(ルーマニア/152位) ☆初対戦 ○加藤未唯(210位) 6-3 6-1  ●H.Wu(782位/香港) ☆初対戦 ◆予選決勝 ○加藤未唯(210位) 7-5 6-0 ●コマルディナ(237位/ロシア) ☆初対戦 加藤が予選を突破し、初のWTAツアー本戦出場です。 ◆本戦1回戦 加藤未唯 vs ガブリロワ(第6シード/ロシア) ☆初対戦 尾﨑里紗 vs ストーサー(第5シード/オーストラリア) ☆初対戦 奈良くるみ vs L.Zhang(香港) ☆1勝:0勝 加藤・尾﨑が苦しいドローに。奈良の対戦相手はランキングは低いのですが、低いからこそ日本選手との対戦経験がものすごく豊富です。侮ると痛い目を見るかも? . . . ゼネラリ・レディース・リンツ WTAインターナショナル/オーストリア・リンツ ◆本戦1回戦 土居美咲 vs ブレングル(アメリカ) ☆3勝:0勝 初対戦は2011ウィンブルドン予選1回戦。ブレングルに勝利すると予選を突破し、リシツキとの3回戦まで進んだのが土居のグランドスラム最高成績です。最後の対戦は2013年のITFサーキット(アメリカ/ポートランド$50000)に遡ります。この2年で大きくランキングを突き放された土居。対戦は明後日になると思われます。