日本では錦織が出場していた楽天ジャパンOPが盛り上がっていましたが、中国ではチャイナ・オープンの決勝戦が行われました。 対戦カードはジョコビッチVSナダルという、期待が大きいカードとなりました。                                                両者のATPツアーのここまでの対戦成績は、ナダルが23勝、ジョコビッチが21勝となっています。 2015年の対戦だけで見ると、ジョコビッチが2勝0敗としています。 ナダルは、ジョコビッチがまだ若いうちから、その将来性の高さを感じており、この先にタイトル争いをするライバルであると評していましたが、まさにその通りになっています。                                             今季のジョコビッチの強さは、多くの方がご存じの通りで、四大大会のうち、3大会を制しています。ツアー優勝回数は、実に7回で、敗戦数はまだ5回のみ。この大会で勝てば、8大会を制覇することになります。                                           今年のチャイナ・オープンではジョコビッチは、ジョン・イズナー、ダビド・フェレールなどと対戦するものの、1セットも落とさずに勝ち上がっています。 一方のナダルは、ジャック・ソック、ファビオ・フォニーニなどを破って、決勝にコマを進めています。                                           試合結果 第1セット ジョコビッチ6-2ナダル 第2セット ジョコビッチ6-2ナダル ……と、ジョコビッチの完勝となりました。 マッチサマリーを見ると、ジョコビッチの1stサーブの入りは82%、ウィナー数は23でした。一方のナダルのウィナー数は7でした。                                            この勝利により、ジョコビッチはチャイナ・オープンで29連勝、6回目の優勝となりました。また、今季、12大会連続での決勝進出記録も更新したことになります。いかに、ジョコビッチが安定しているかが、記録にも表れています。                                           試合の方は第1セットは序盤に激しい攻防があり、見応えがありました。ただ、守りながら攻めることができるジョコビッチは、試合を通してほとんど隙がなかったです。 コースを突いて伸びるトローク、守備力、フットワーク、崩された時の粘り強さ、ここぞという時の1stサーブの良さなど、高いレベルで安定したプレーができる……こういったところが、やはりジョコビッチの強さなのだと思います。 ナダルもスピンをかけたショットを放って、浅くボールを打たせる戦略を試みていた場面もありましたが、ジョコビッチのショットは深かったです。                                             第1セットはジョコビッチが、第1、第7ゲームをブレーク、第2セットは第3、第5ゲームをブレークして完勝しました。 ナダルは第2セットの第3ゲームの途中で、足の痛みからトレーナーに見てもらう場面もあり、途中からはより厳しい戦いになってしまいました。劣勢の中でも、ナダルらしい見事なショットや激しい攻防もあっただけに、途中でのけがは残念でした。                                             この試合では、ジョコビッチの強さがとにかく光りました。今シーズンも残すところあと少しですが、ジョコビッチを破るのは容易ではないということが、今大会でも印象付けられました。 ジョコビッチを含め、フェデラー、マレー、ナダル、錦織なども参加する上海ロレックス・マスターズはすでに開幕しています。優勝はいったい誰になるのか気になるところですが、注目していきたいと思います!