錦織圭だけが目玉ではないテニス全米OP
8月31日に開幕したテニスの全米OPは昨年日本人初のファイナ
リストになり、今大会も第4シードとなった錦織圭が初日にまさか
の初戦敗退という波乱のスタートとなった。
巷では第4シードだからベスト4でノバク・ジョコビッチと対戦
するまで強敵との対戦はないという論調が多くを占めていたので
初戦敗退という結果は‘まさか’だろうし、一気に全米OPの扱いが
減るのは確実だろうが全く笑止千万な話である。
冷静に考えれば錦織のように優勝を狙う選手は2週間にわたる
大会では2週目にピークを持っていかないといけないのに対し、
錦織に勝ったブノア・ベアなどは初戦からピークで臨むのだから
特に初戦は要注意だったからこういう事もありえるわけだ。
ただ錦織が敗退した途端に見るのを止めるのはもったいない話で
世界のトップ4の戦いぶりだけでなく、今日行われた初戦では昨年
のアジア大会優勝の西岡良仁が元世界12位のポール・アンリマチュ
ーにフルセットで勝っているからどこまで勝ち進めるかという楽し
みもある。
日本のレベルが問われるデビス杯で勝ち進むには錦織だけが強くて
もダメなわけで、特に5セットマッチで行われる4大大会で1人でも
多くの選手達が勝ち進んで経験を積まなければいけない。
それを考えると西岡が勝ち進めば19歳という若さだから新たなる
ヒーローとマスコミも取り上げるはずだし、2枚看板が揃えばデビス
杯でも有利になるのは必然だろうから今大会は西岡の活躍に注目し
たい。