錦織にとってはほぼ1カ月ぶりの試合ということで、苦しむだろうなぁとは思ってましたがやはりその通りの内容となりました。 オフの間にしっかり怪我を治して、更には年末までの体力作りを兼ねたトレーニングをみっちりとしていたという情報はありましたが、どうしても1カ月も試合をしていないと、試合勘がほとんどない状態でのスタートとなるため難しいですね。 それが如実に表れたのが正に第1セットだったと思います。最初のゲームでいきなりブレークスタート出来たのに、次の自分のサービスゲームを落とす。その次のゲームで再度ブレークをしてリードするものの、SFSでダブルフォルト2本をして追いつかれる。タイブレークでもリードしたところから、ダブルフォルトをして結局はセットを落とす。という、普段の錦織なら考えられない試合展開をしていました。 まあ、第2・3セットでは錦織のサービスゲームが多少安定して(第3セット第4ゲーム除く)、ダックワースも第1セット後半のようなプレーを保てなくなってきたので、結果的には錦織の勝利となりました。 おそらく錦織陣営としてはこの大会は何が何でも優勝を目指すというよりも、この大会の後に行われるマスターズ2大会へ向けての調整と捉えているでしょうから、今日の試合の課題をしっかり反省して、次の試合で少しずつ良くなっていけばいいと思います。その意味でも、今日しっかりと勝てたのは良かったと思います。 あと個人的に気を付けてもらいたいのはやはり怪我でしょう。久しぶりの試合をした後というのは、どうしてもトレーニングであまりやらない動きをすることがありますから、体に痛みが結構出てきます。しっかりケアをして、明後日の3回戦に備えてもらいたいと思います。 それにしても、今日は雨で試合進行がかなり遅れたとはいえ、錦織の試合は日をまたいでの試合。更に、錦織の試合の後にはチリッチとヘヨン・チュンの試合がまだ残っているという・・・ やはりテニスは過酷なスポーツということを改めて思い知らされる一日でした。