ウィンブルドンの決勝戦が行われました。決勝のカードはランキング1位のジョコビッチと2位のフェデラーの対戦と、最高のカードとなりました。 ここまでの両者の対戦成績はフェデラーの20勝19敗と拮抗しています。今季だけで見ると、ジョコビッチの2勝1敗でした。                                           フェデラーは今大会、サービスゲームの際立った強さを見せ、決勝まで3ブレークポイントしか許さずに、勝ち上がってきました。準決勝でのマレー戦でも、鋭いサーブも効果を発揮し、ストレート勝ち。一方のジョコビッチは、4回戦でケビン・アンダーソンに追い込まれるも、そこをしのぐと、準々決勝、準決勝はストレート勝ちと、再び強さを発揮しています。                                           この試合は、第1セットを7-6でジョコビッチ、第2セット7-6でフェデラーが取ります。第1、第2セットがタイブレークでした。第2セットのタイブレークでは、フェデラーが先攻を許すも、驚異的な粘りで逆転して奪います。ジョコビッチも珍しく、顔を手で覆って、がっかりする場面がありました。しかし、流れが変わりそうなところでも、全く崩れないジョコビッチのメンタルの強さは、まさに王者でした。 第3セットは6-4、第4セットは6-3で奪い、フェデラーとの戦いを制しました。                                           試合を通して光ったのは、ジョコビッチの高い守備力。フェデラーの強打に対しても、決して浅い、甘いボールは返さず、深いストロークで粘っていきます。体勢もなかなか崩れず、安定したショットを放てる上に、コートカバーリング力も高く、フットワークも素晴らしかったです。 さらに、サービスゲームでも、安定したサーブでポイントも取れて、ジョコビッチの力が勝ったという展開でした。フェデラーも序盤は早い仕掛け、積極的なネットプレー、コースを突く鋭いサーブなどで互角に戦っていました。ただ、ラリーになると分が悪く、徐々にジョコビッチの狙いであるストローク戦が増えていき、差が出てしまった感じです。 スタッツで目立ったのは、アンフォースドエラーの数です。フェデラーは35、ジョコビッチは16、倍近くの差があり、勝敗に響いた感もあります。 それでも、濃密で見ごたえのある、頂上決戦にふさわし試合だったと思います。                                           今季について言えば、とにかくジョコビッチの強さが光っています。 ちなみに、ジョコビッチにとっては、過去の最高の試合の一つにあげているのは、2011年のウィンブルドンの決勝、ナダル戦の勝利です。また、ジョコビッチがテニスプレイヤーになるのを決めたのは、6歳の時でした。それは、テレビに映るウィンブルドンで、優勝するサンプラスの姿を見た時だそうです。 今大会で、コーチであるベッカーに並ぶ3度目のウィンブルドン優勝をとげたジョコビッチ。まだまだ、これから、多くの優勝を重ねていきそうです。はたしてこれから、ジョコビッチを破るのは、どの選手なのでしょうか!? 次のグランドスラムは、8月末の全米オープンになります!                                           byあかつき18号(あかつきスポーツ☆18ニュースを書いています)