錦織にとっては試練となる芝のシーズンが始まります。 ウィンブルドンを6月末に控え、前哨戦となるのがゲリー・ウェバー・オープンです。錦織はこの大会に2013年と2014年に出場しています。2013年は初戦敗退、2014年は準決勝でフェデラーに敗れています。 ちなみに、錦織の芝の通算成績は37戦20勝17敗です。アメリカのIMG育ちなのでハードが錦織は最も慣れていますが、クレーコートも最近ではかなり適応してきました。 ただ、芝は大会数も少なく、ラリーで打開するような錦織には不利とされています。有利なのは、ビックサーバーで、球のスピードが速くなるためです。また、フットワークも、芝は独特なので、難しいと言われています。今シーズンは安定した成績を残している錦織ですが、芝でも引き続き、良い成績を残したいところです。                                           6月13日には、ゲリー・ウェバー・オープンのドローが行われました。参加予定のツォンガの名前が消えているので、負傷欠場でしょうか…錦織は、フェデラー、ベルディヒとは、決勝まで当たらない山に入っています。ですので、上位進出を期待できそうです。 ただ、初戦の相手であるドミニク・ティエムは油断できない相手です。21歳の若手ですが、ランキングは30位。今季の成績は17勝13敗としています。 2014年には、全仏OPで優勝しているワウリンカを、マドリード・マスターズで破っています。また、今季は、ニース・コートダジュール・オープン(250シリーズ)で、メイヤー、キルギオス、イスナーらを破って、ツアー初優勝を飾っています。 サービス、フォアが強力で、反応も良い選手です。 また、ゆったりとした、大きな構えの片手バックハンドは、コースが読みにくいショットを放ってきます。                                             このように、初戦は嫌な相手となりましたが、この大会で優勝経験があるフェデラー、ベルディヒは反対の山に入っています。 錦織は初戦を突破すると、順当にランク通りに行けば、準々決勝でクエバス、準決勝ではモンフィスと当たる組み合わせですが…いったい、誰が勝ち上がってくるのでしょうか?  芝に関しては、低い球の処理…特にフォアに関して難しいと語っている錦織ですが、どのような戦いを見せるのか、興味深い大会となります。                                           byあかつき18号(あかつきスポーツ☆18ニュースを書いています)