ロランギャロスの風は、錦織選手に吹いている?
3回戦が終了しました。
今のところ、一桁シードは全員勝ち残っており、1週目は嵐の前の静けさといった印象でしょうか?
そんな中、錦織選手にはいい風が吹いています!
ドロー発表の時点で既に運を感じていましたが、ここにきてさらに凄いことになってきています…
3回戦は、相手の負傷棄権により、不戦勝。そして、4回戦の相手は、バルセロナで圧勝したガバシビリ選手に決定!
こんなに楽に勝ち進んでいいのかしら?と逆に不安になりそうなくらいのつきっぷりです。
しかも、ベスト16で対戦「予定」のベルディヒ選手は、3回戦で地元のペール選手相手に1セット落としての勝ち上がり。4回戦はフランスのヒーロー、ツォンガ選手に決定、となかなかタフなドロー。
地元選手2連戦は精神的にも肉体的にもきついはず。今季これまでの安定ぶりからすると、苦戦しながらも上がってくると思われますが、錦織選手と戦う頃にはいい感じで疲れてくれているに違いありません(笑)
しかし、そう浮かれてばかりいては、足元をすくわれるおそれあり。
まずは次の相手に集中でしょう!
本日の相手ガバシビリ選手は、今年のバルセロナの2回戦で対戦しており、錦織選手が「何もせずに」勝った印象があったので、正直ここまで勝ち上がってくるとは予想していませんでした…
しかも、第11シードのF.ロペス選手、クレー巧者のモナコ選手、アグーを破ったロソル選手とランキング70位台の選手には手に余ると思われる強者どもを全てストレートで下しての4回戦進出ですから、お見事です。
元々、ハード(勝率.345)よりクレー(同.391)の方をやや得意としているようですので、単に好調というだけなら、錦織選手の敵ではないでしょうが、バルセロナ以降何かのコツをつかんだのだとすれば、要警戒です…
しかも、そのきっかけを与えたのが、錦織選手かもしれません。
昨年のマドリッドで、ナダル選手を追い詰めながら怪我に泣いたあの試合。
ハードコートと同様に、リスクをとって前に出る攻撃的なスタイルを貫き、クレーキングを圧倒した試合展開は、これまでのクレーの常識を揺さぶる「事件」でした。
その常識破りのスタイルに接した相手が、そこから何かをつかんだとしても何ら不思議はないかもしれません。
だとすると、我々は刮目して見なければいけないでしょう。
自分との対戦に負けた経験から強くなった相手と戦うのは、なかなか嫌な感じがすると思います。
そうは言っても地力では差がありますから、きっちりねじ伏せて勝ってほしいところ。
そして、逆の立場でジョコビッチ選手に相対することができれば、非常に面白いでしょう。
「あなたに負けて強くなった」と言える日がくるか?
ワクワクしますね…