日曜日の午後、大ニュースが届きました。昨年から始まったオフシーズンの大規模エキシビジョンであるIPTLが今年の新チームと参戦者を発表したのです。新チーム「Japan Warriors」が誕生しそのチームへの錦織、奈良などの参戦が発表。そして開幕戦の日本ラウンドが12月2日から行わることも発表されました。その後各開催地を回りながら12月20日まで行われる予定です。 BREAKING NEWS! Japan Warriors to be the fifth team in #IPTL2015. pic.twitter.com/Ff9LYc215H— IPTL (@iptl) 2015, 4月 12  そもそもIPTLとは何なのでしょうか。これは昨年から始まったオフシーズンに開かれる団体戦方式のエキシビジョンで、アジア地域のテニス興行を目指して設立されました。参戦者を開催地の名前を冠したチームに振り分け4チーム対抗の団体戦を実施。初年度はフィリピン、シンガポール、インド、UAEで開催され大きな成功を収めました。今年はさらに規模を拡大、開催地に日本を追加し5チーム、5開催地で行うことになったのです。  対戦の細かいレギュレーションはまだ発表されていませんが、昨年は以下の形式(6ゲーム先取)で行われました。 男子シングルス 女子シングルス レジェンド・シングルス(男子OBによるシングルス) 男子ダブルス 混合ダブルス  この5試合(順番は試合によって異なる)を行って取ったゲーム数の合計でこの試合の勝敗を決めました。そして結果に応じて勝ち点(昨年は勝者に4pt、敗者に取ったゲーム数に応じて0~2pt)を与え、最終的な全試合勝ち点の合計で優勝チームを決定。エキシビジョンとはいえ優勝チームには100万ドルの賞金が与えられています。  ここまで見て、錦織ファンの皆さんの中には喜びよりも、オフシーズンにこれほど長期間の拘束をされることに対する不安があると思います。実際ツォンガやチリッチなどはフル参戦してオフシーズン戦い続けた結果シーズンに支障をきたしてしまいましたし、期待の若手キリオスも危うく全豪に出られなくなるところでした。付け加えれば、皆勤したのに元気にシーズンに臨んでいるベルディヒはちょっと異常です。  ただしこのエキシビジョン、契約内容によっては参戦チームのホーム試合にだけ出場するスポット参戦が可能のようです。昨年の例を挙げればフェデラー、マレー、セリーナ、シャラポア、ウォズニアッキがスポット参戦をしています。これまでオフシーズンは有明ドリームテニスのみで他のエキシビ出場は避けてきた錦織のことですから、日本だけのスポット参戦となる契約を結んでいる可能性が高いと思われます(あくまで可能性というだけです←ここ重要)。場合によっては昨年ジョコビッチがそうだったようにホームともう1箇所だけ出場する参戦形式も考えられます。    次に参加選手を見てみましょう、ただし参加選手はあくまで現時点のものです。例えば昨年は参戦予定だったナダルが出場できませんでした。  日本チーム(とマニラチーム)は他チームより一人多く選んでいます。おそらくですが錦織のスポット参戦に備えたものであると思われます。一方で奈良のほうはぴったり枠に収まっています。女子はシングルスと混合ダブルスのみで一人でも回そうと思えば回せるため、奈良がどのような参戦をするかについては現在では全くの不透明です。  日本チームのメンバーは、過去に東レを4度制したシャラポア、かつて杉山とペアを組んでおり美人プレイヤーとしても有名なハンチュコバ、そして奈良くるみの3名。そして男子が錦織と、デ杯のおかげで日本でもお馴染みのポスピシル。ここまでは皆さんわかると思います。  残りの現役男子メンバーは、フランス期待の若手として成長中のプイユ、そしてインドのパエス。男子ダブルスでGS8勝の実績を持つ現役最高レベルのダブルスプレイヤーで、ここ数年はステパネクとのペアが強豪として知られていました(現在はステパネクの離脱によりパエスは他の選手と組んでいます)。  そして、OBの欄にはなんとサフィンの名前が!サンプラス時代を打破した一人として知られる、イケメンかつ荒々しい元世界1位。既に引退しているとはいえ、サフィンを日本で見られるとはすごいことです。ひょっとしたら今年のスポーツ王にも出演するかも?  今後大会開催時期が近づけばまたこれをテーマに記事を書く予定です。まずは錦織がシーズン終了まで無事に過ごして、出場を実現してくれることを願いたいと思います。 First up, the newest team to join us: Japan Warriors. #IPTL2015 pic.twitter.com/Nfw2inv7Bb— IPTL (@iptl) 2015, 4月 12