【ドロー解説】2015モンテカルロMSの展望
こんばんは。
最近ブログ更新ができなくてすいません。
なんとなく想像はしてたんですが、新年度に入ってからブログの更新が予想通り厳しくなってきました。
毎日のペースさえつかめればもう少しましにはなると思うのですが、しばらくずっとこんな感じになると思います。
さてモンテカルロMSは日曜日からのスタートなのですが、今さらドロー解説です。日曜日は2試合しかないので勘弁してください。というか、ドロー発表から試合まで1日しかないってのもどうかと思います…
モンテカルロから上海まで6つのマスターズは56ドローになります。マスターズで最も多いドローサイズで、日曜日に先行して2試合ありますが基本7日間で55試合。きつい日程になります。特にQFからは全員が連戦。ひどい場合は2Rから5連戦になります。
トップ8シードは7日間で5試合。9シード以下から優勝しようと思えば7日間で6試合をこなすハードスケジュールです。大会をうまく乗り切る技術も求められますが、しかしこれが現在のマスターズの中で最もポピュラーなフォーマットです。
なおここから1~8シードには大きなメリットがあることが分かります。1回勝つだけで90pというのもおいしいですね。
①ジョコビッチ山
[1]ジョコビッチ
bye
予選勝者
(PR)アルマグロ
トミッチ
ロソル
ハイダー=マウラー
[13]ガルビス
[11]ツォンガ
クエリー
予選勝者
ゴフィン
(WC)ユージニー
(PR)マイヤー
bye
[8]チリッチ
主要大会6連勝がかかる王者[1]ジョコビッチは昨年けがに泣き4強。雪辱を果たす大会になりました。
初戦はアルマグロの可能性が高く危険ですが、アルマグロは直前のカサブランカでは執筆地点で決勝を戦っているクリザンにストレート負け。そこまで脅威ではないでしょうか。
[8]チリッチはそろそろ結果を出したいところ。復帰という言い訳はそろそろ効かなくなってきます。ここで注目なのはPRで出場のマイヤー。
2014年からテニスファンになった人にとってマイヤーと言えば7月ハンブルグでフェレールに勝ち、全米で錦織と3回戦で対戦したレオナルド・マイヤー(アルゼンチン)を思い出すでしょうが、2014年に入るまではマイヤーと言えばこのフローリアン・マイヤー(ドイツ)を思い出す人の方が多いです。長く上位選手として戦い続けたもののけがで離脱。復帰戦となるこの大会は注目です。現在は1年以上離脱してランクなし。先週復帰したティプサレビッチ同様復活が待たれる選手です。
またヒューストンで珍しくクレーで活躍しているクエリーも見逃せません。[11]ツォンガに勝てればダークホースでしょうが、問題はヒューストンからモンテカルロへの移動です。日程的に移動即試合が濃厚。
②ナダル山
[3]ナダル
bye
ティエム
(WC)プイユ
トロイツキ
クリザン
ジョンソン
[15]イズナー
[10]シモン
(WC)Balleret
予選勝者
予選勝者
エストレラ=ブルゴス
ボレリ
bye
[5]フェレール
キング・オブ・クレー。正念場の5番勝負の第一戦、モンテカルロが始まりました。キャリアでも最大級の危機に立たされている[3]ナダルはよくもなく悪くもないドローといったところでしょうか。初戦で上がってくる可能性の高いティエムはクレーシーズン展望で解説した通りマイアミ8強の勢いがありつつ若手の中でもクレーが得意な選手。普通に番狂わせはあり得ます。
ラッキーだったのは3回戦はクレーにめっぽう弱い[15]イズナーをはじめ、クリザンを除きクレーではそこまで脅威でない選手が揃いました。カサブランカで快進撃を続けているクリザンは怖い存在です。昨年のガルシア=ロペスのようにクレー1週目から突如覚醒する可能性もあります。疲れが残っているかどうかが最大のポイント。カサブランカから移動して即試合。これがパフォーマンスに影響を与えなければナダルとの対戦もあり得ます。ちなみにナダル×クリザンの最後の対戦は昨年の北京。ナダルが盲腸だったとはいえクリザンが番狂わせを起こした試合です。
ナダルとしてはこの8強までは最低でも進みたいところ。ここで180pをディフェンドできないようだと、いよいよ下位転落の時限爆弾が音を立て始めます。
一方[10]シモンはWC選手と予選勝者選手のみという超ラッキードロー。おそらくマイアミに続いて[5]フェレールとの対戦が濃厚。がここはクレー。フェレールは昨年4強のディフェンスもあります。なんとか勝って8強、願わくばナダルにも勝って4強を実現したいところ。
③ラオニッチ山
[6]ベルディヒ
bye
カレノ=ブスタ
スタコフスキー
コールシュライバー
ククシュキン
ベッカー
[12]バウティスタ=アグト
[16]ロブレド
セッピ
グラノジェルス
マナリノ
ソウザ
予選勝者
bye
[4]ラオニッチ
マスターズ初の第4シードに入った[4]ラオニッチは自己最高位更新に向けても絶対に早期敗退は避けたい大会です。
初戦は組みやすく、対抗シードはこのモンテカルロで昨年勝ち、さらにIWで勝ったばかりの[16]ロブレドといいドローです。8強は正直堅いでしょう。
一方[6]ベルディヒは中堅選手が揃ったブロックで、こちらも手堅く8強を狙いたいところ。気になるのはクレータイトルを1つ取りマドリードで4強に入った[12]バウティスタ=アグトですが、いつものベルディヒなら大丈夫でしょう。
全体的に味気のないブロックです。
④フェデラー山
[7]バブリンカ
bye
ベズリー
モナコ
フォニーニ
ヤノヴィッツ
ベルダスコ
[9]ディミトロフ
[14]モンフィス
予選勝者
コリッチ
ドルゴポロフ
シャルディー
予選勝者
bye
[2]フェデラー
昨年のモンテカルロ決勝カードがQFで実現するか。[2]フェデラーと[7]バブリンカのスイス勢対決が楽しみですが、特にバブリンカのブロックは相当厳しい印象を受けます。
クレーでも結果を出しているベズリーに加え、モナコ、フォニーニはクレーのスペシャリスト、ベルダスコも黙ってはいません。[9]ディミトロフはノーコメントで。しかしローマ4強の経験もあり苦手なサーフェスではないと思います。
現状のバブリンカだと相当厳しいのでは…全豪を取る前はクレーのほうがやや得意でしたが、バブリンカが持ち直さないと早期敗退は避けられないでしょう。
一方フェデラーも簡単ではないと思います。ローマで負けたシャルディー、デ杯決勝でけが持ちとはいえクレーで[14]モンフィスに敗戦、さらに実力者ドルゴポロフ、勢いのあるコリッチとどれをとっても厳しい相手です。
しかしフェデラーが本来の実力を出し切れれば今であれば勝てると思います。全体的に厳しいブロックという印象があります。
予想です。
優勝 ジョコビッチ
準優勝 ラオニッチ
ベスト4 フェレール フェデラー
ベスト8 ツォンガ ティエム ベルディヒ フォニーニ
攻めました。しかし根拠はあります。
まずラオニッチはジョコビッチとモンテカルロで練習したという過去があります。
それがジョコビッチに連敗が続いている理由ですが、昨シーズンのクレーでの活躍も含め、モンテカルロでの練習が多いラオニッチが上位ラウンドまで勝つことは自然な流れです。
フェデラーにSFで勝てる理由はあまりよく見えてませんが、しかし決して無理ではないと思います。
ツォンガの8強はいいと思います。チリッチは8まで勝ち残れないという予想なので2番手のツォンガを上げました。
ナダル×ティエム、ティエムがやってしまうのではという予想です。ティエムがそのあと8まで来るのも大胆ですがたまにはこういうのもいいでしょう。
フォニーニは激戦のバブリンカブロックを勝ち上がってくる、そうクレーだから…
当たらないだろうなあ…
さて明日はランキング試算と思ったのですが、なんと錦織圭が年末のエキシビションシリーズ、IPTLに出場が決まりました。さらに日本にチームができ、日本での(おそらく有明)興行も行われることが決定しました。明日はこれについてやりたいと思います。それでは。