遅くなってしまいましたが今週の世界ランキングを見ていきましょう。  ベスト4に入ったラオニッチが5000ptを突破してきました。現在5000pt以上が6人もいますかなりハイレベルな戦いです。9位のベルディヒも4500ptまで上がってきており、3位と9位の間がかつてない激戦となっています。  その下ではクエバスのキャリアハイ更新する21位浮上が目立ちます。4月以降始まる得意のクレーシーズンではひとつこの選手に注目していかなければならないでしょう。そのほかIWでベスト16に入ったマナリノ(32位)、コリッチ(59位)らがキャリアハイを更新しています。  18歳でベスト16入りする大暴れを見せたコキナキスも108位まで浮上、トップ100は目の前です。コキナキスに限らずオーストラリア勢の元気ぶりが目立ちます。トミッチは2012年以来となるトップ30復帰を達成(29位)、またIWで予選突破しティエムを破った23歳ダックワースも今週初めてトップ100入り(97位)を成し遂げています。マイアミでオーストラリア勢のさらなる躍進はあるのでしょうか。まずダックワースが予選突破を決め本戦入りしています。  その激戦上位陣の、マイアミにおけるランキング争いを見てみましょう。  錦織は昨年マイアミでフェレールとフェデラーを破りベスト4に入る快挙を成し遂げています。ポイントを「ディフェンドする」という後ろ向きな考えに立つのではなくいっそ優勝を目指してほしいとこですし、錦織ももちろん狙ってくるでしょう。  しかしテニスは相手あってのスポーツ。準決勝で当たるだろうラスボスのジョコビッチはもちろん、準々決勝でラオニッチと当たった場合も大一番となるでしょう。マイアミの分を抜いて考えるとラオニッチとのポイント差はもうそれほど多くなく、直接対決で負けるとその時点で逆転されることになります。デビスカップに続いてまたしても絶対に負けられない戦いとなるのです。  7~9位の争いも非常に激しくなっていますが、バブリンカのモンテカルロMS優勝ポイントの失効が迫っています。バブリンカがその前にもう少し稼げないとバブリンカが一人陥落して上位8人が固まる構図となるでしょう。その前にバブリンカの大爆発は見られるのでしょうか。  だがなんといってもこの中ではナダルの準優勝600pt失効が痛いです。もし錦織やラオニッチが好成績を残し、ナダルが早期敗退ということになると?クレーシーズンで迷惑シードと化して上位4人を震え上がらせるナダル、という恐怖の展開が待っていることになりますが果たして…