こんにちは。 さっきまで小ネタも含めてスマホ版で5ページは行ったであろう記事を書いていたら全滅しました…予告なしの再起動… 小ネタ自信あったんですけどね。また2月にそれ専用で記事書きます。ネタ用だったんです。 さてもう1.5本分くらい記事を書いてしまったので短く書きます。今日書いていた分は明日に回す…そうでないとやってられん… 昨日の準決勝が終わり、全豪も男子シングルスはあと1試合となりました。 車いすの部とかね、ダブルスとか女子とかジュニアとかありますから。シングルスはあと1試合としています。 マレーがベルディヒとの面白い対決を制して勝ち上がり、バブリンカのランキング下降が確定したことで、トップ10のランキングはナダル/マレーの入れ替えを除き確定しました。こちらです。 奇妙なことにいわゆる「ビッグ4」が1~4位を独占する形で終えることになりました。 この形になるのはローマ直後、全仏終わるまでの2013年5月以来実に1年8か月ぶりという事態です。 2013年にフェデラーが落ちてバブリンカが上がってきてから「流れは変わりつつある」「ビッグ4は終わった」という意見があり、実際そのような結果が続いてきた中でのこの逆行するような1~4位に並ぶ結果はあまりにも皮肉であり、知ってか知らずか「ビッグ4は終わってない」「若手しっかりしろ」「錦織はまだ遠い」といったような意見が日本の方からもたくさん出ているようです。 驚いたのは「4位になればビッグ4入りになれる」なんていうコメントを書いていらっしゃる方がいたのですが、タイトル通りトップ4≠ビッグ4です。フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーが築いた「絶対に中の4人同士以外に負けない時代」こそが「ビッグ4」の時代なのです。 実際にビッグ4全盛時代のうちの1年、2012年を振り返ってみると ジョコビッチ 75-12 うち8敗はビッグ4、実質4敗 フェデラー 71-12 うち6敗はビッグ4、実質6敗 ナダル 42-6(後半はけが) うち2敗はビッグ4、実質4敗 マレー 56-16 うち7敗はビッグ4、実質9敗 と、ビッグ4を入れない試合では9割近い勝率を保っています。 テニスで勝率9割というのがいかに異次元かというのは以前閑話球題シリーズでお話ししたと思います。この強さこそがビッグ4であり、この4人でなければいけない理由なんです。 ところが今この4人が揃ったからといって「ビッグ4」なんでしょうか?振り返ってみると例えば、です。2013年5月のその当時のランキングポイントはこう並んでいました。 比べてみましょう。特にビッグ4の合計ポイントです。 2015年が12245+9245+5745+5515+800(決勝の加点をしないとフェアじゃないため)=33550p 2013年が12310+8670+8000+6895=35875pです。 実に2325pも差があります。 こう聞くと相当小さいように聞こえますが、2013年のこの当時のナダルの義務大会の欠場数は、けがからの復帰の影響で2012年の成績が残っておりなんと7。現在のナダルは4。こういったところからも差はもっと広がっていきそうな気がします。 また2013年はナダル欠場によって空いた4枠目に居座り続け、着実に加点したフェレールの侵入を許しているため、たとえば2012年にナダルが欠場する前のウィンブルドン後の4人の合計は38440p。今とは5000pも違うのです。 お分かりでしょうか。形こそ4人が1~4位に居座っているのですが、今の姿はビッグ4とはもう到底言えないのです。 もし今大会、バブリンカが決勝に進んでいたら?1~4位はビッグ4でももっと悲惨なことになっていたでしょう。 一旦4位がマレーであることを忘却の彼方に捨てて考えましょう。 ・グランドスラムはF、S、Q、Q ・ファイナルはラウンドロビン敗退 ・マスターズはすべてQ以下 ・500優勝1回、250優勝2回 この選手が4位と聞くと長くテニスを見ている人であればあるほど物足りないと思うのではないでしょうか。 グランドスラムの成績は大納得の成績だと思いますが、マスターズはすべてQ以下というのはあまりにも物足りなさすぎます。 その割に500で2勝とかもしていないし、モンテカルロには出てもいない。どこで加点したら4位になるの?と言わざるを得ません。 私たちはこの選手がマレーであることを知っているためになんとなく4位に戻ってきたし「ビッグ4時代逆戻り」と思ってしまいがちです。 しかし冷静に見ましょう。この状況の4位の選手に「ビッグ4」を名付けますか? マスターズで1年間1回もSFに進んでいない選手をビッグ4と言いますか? マレーが過去ビッグ4と呼ばれていたという仮定は無視しましょう。そうすれば私は自信を持ってノーと言うでしょう。 別にマレーがビッグ4であることに文句を言っている、マレーに限定して言っているわけではなく、大事なのは「今のこの状況がビッグ4の再結成」にはならないということです。 すぐ下には錦織もラオニッチもいます。逆にこの形から2015年が本格的に始まることで、真の世代交代を見るには面白い1年なのかもしれません。