ロンドンで開催されているテニスのATPツアー・ファイナルの準 決勝で予選グループを2位で通過した錦織圭は世界ランク1位のノバ ク・ジョコビッチにフルセットの末敗れて今シーズンを終えた。  第1セットを1-6で落とした錦織だったが第2セットの第8ゲームを ブレークしたのが効いて6-3で取り返し、第3セットの第1ゲームを 15-40とリードしたもののブレークに失敗し流れを手放しての敗戦 だった。  9月の全米で勝っているのでファイナルセットにもつれ込んだ時 には‘ひょっとして’と思わせたが、やはり世界1位は ちょっと したスキを見逃してくれない。  それでもこの大会に出場できるだけでも凄い事だし初戦で苦手に していた地元のアンディ・マリーにストレート勝ちし、この大会で 1セットも落としてなかったジョコビッチから1セットを奪うなど 全米の活躍がフロックでなかった事を証明するものだ。  そして格上選手ばかりが出場する中で、予選リーグを突破して ベスト4に進むのがどれだけ凄い事かというのを実感する。  後はケガをせずに戦い続ける事が必要で特に来年からは今年の 活躍で、注目を浴びた代償として対戦相手から しっかりと研究 され尽くしているだろうから更なる上積みを期待したいし それが できれば日本人選手初の4大大会優勝も見えてくるのではないか。