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ジョコビッチから9試合ぶりにセット奪取

20141116_nishikori_k8 photo:Marianne Bevis

15日に行われた最終戦、ツアーファイナルの準決勝で、世界ランク5位の錦織圭が、今大会2連覇中の同ランク1位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に、1-6,6-3,0-6のフルセットで敗退し、決勝進出はなりませんでした。 第1セット、最終セットは錦織の完敗。しかし第2セットでは、今大会、圧倒的な強さを見せていたジョコビッチを相手に、互角以上のプレーを見せ、初めてセットを奪取。 前週のBNPパリバ・マスターズでも、全試合ストレート勝ちで、優勝を果たしていたジョコビッチ。セットを失ったのは、ロジャー・フェデラー(スイス)に敗れた、上海マスターズの準決勝以来、実に9試合ぶりとなりました。

ジョコビッチを追いつめた攻撃テニス

20141116_djokovic_k5 photo:Marianne Bevis

上海マスターズでジョコビッチを破ったフェデラーは、ベースライン上でのラリー戦を避け、積極的にネットに出ることで、半ば強引に、ジョコビッチの鉄壁のテニスを攻略しました。 しかしこの試合で錦織は、ベースライン上から、ジョコビッチと勝負。第2セットはストロークで、完全に圧倒しました。 このポイントでは、ジョコビッチの攻めを我慢強く凌ぎながら、 20141116_nishikori_k1 一本のフォアハンドで、主導権を握り返します。 20141116_nishikori_k2 そして最後は、素早くストレートに展開し、ジョコビッチからエースを奪います。 20141116_nishikori_k3 錦織が見せた、美しい攻守の連動がこちら。

Original:ATPWorldTour

最終セット、流れを失ってからの崩れ方など、まだまだ改善すべき点があるのも確か。そして、確実に流れを引き寄せ、放さない王者は、やはり強かった...。 しかし、ジョコビッチを相手に、例えジョコビッチの土俵であっても、勝負できる力があることを、錦織は確かに示しました。 [sns]