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マレーがアンダーソンとの激戦を制す

20141025_murray_k6 photo:Marianne Bevis

24日に行われた、バレンシア・オープン男子シングルス準々決勝で、大会第3シードの世界ランク10位、アンディ・マレー(イギリス)が、同ランク17位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)を、6(3)-7,6-4,6-4のフルセットで下し、準決勝に進出しました。 マレーは準決勝で、大会第1シードの世界ランク5位、ダビド・フェレール(スペイン)と対戦します。

スライスだけでポイントを奪ったマレー

アンダーソンは、2メートルを超える長身プレーヤー。この試合でも、強力なサーブから積極的にネットに詰めてきます。 しかしマレーはこの試合で、クレバーにショットを組み立て、最後は長身アンダーソンの上を打ち抜く、見事なプレーを披露しました! 動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

このポイント、マレーはスライスしか使っていません! そして、全てのスライスに明確な意図があります。

長身アンダーソンを崩した3本のスライス

まずはリターン。アンダーソンの強烈なサーブに、無理をせずゆっくりとしたスライスを使います! 自分がセンターに戻る時間を作ることと、確実にコントロールして、アンダーソンに低い位置でボレーさせることを狙っています。 20141025_murray_k1 そして次のショットも、ネットすれすれに落とす、ドロップショットのようなスライスを使います。 まだ体勢が厳しく、パッシングショットを放つことが出来ないと判断したマレーは、アンダーソンの足下、そして角度がつけにくいセンターに、スライスをコントロールします。 20141025_murray_k2 同時にアンダーソンは、ネットぎりぎりにまで詰めさせられています。 これなら、いくら相手が2メートルを超える長身といえど、上を打ち抜くことができますね! 20141025_murray_k3 自身は決して無理をせず、逆に相手を少しずつ苦しい体勢に追い込んで、チャンスをこじ開ける。 とてもクレバーな、マレーらしいポイントです。 [sns]