ドロー解説 〜ジャパンオープン,北京500〜
こんばんは。ロンドン争いの大事なキーとなるジャパンオープン、北京500のドローが出ました。
まずはジャパンオープン。
【1】ワウリンカ
【WC】伊藤竜馬
【8】ドルゴポロフ
【4】錦織圭
【WC】添田豪
【7】アンダーソン
【5】ツォンガ
【WC】ダニエル太郎
【3】ラオニッチ
【6】アグト
【2】フェレール
シード選手と日本人選手のみ、書き出してみました。
ではまずトップハーフ。
【1】ワウリンカ
【WC】伊藤竜馬
ベッカー
ニエミネン
Q
ゴルベフ
ソック
【8】ドルゴポロフ
【4】錦織圭
ドディグ
【WC】添田豪
ヤング
Q
シャルディー
ティエム
【7】アンダーソン
となりました。【1】ワウリンカは地元伊藤竜馬との初戦になりました。伊藤はどこまで食い下がれるでしょうか。
2回戦で当たる可能性のあるニエミネンは今週のクアラルンプール250でベスト4進出(執筆時点で錦織と対戦中)と、調子は良さそう。また、対抗シードが【8】ドルゴポロフ。曲者ですが今大会が復帰戦。全米オープンは欠場していましたが、どこまで本来のプレーが出来るのかが鍵になりそう。
また、【4】錦織圭はドディグとの初戦。今週のクアラルンプール250では守屋宏紀を下しましたが、錦織にとってはそこまで怖さのない相手です。
また、クアラルンプール250では錦織との対戦の1R前で敗退した添田が、またしても錦織と対戦の可能性があるところに入りました。相手はヤング。錦織が全豪オープンで圧倒していました。ホームアドバンテージを味方に錦織との日本人対決を今度こそ実現させられるでしょうか。
また、対抗シードは【7】アンダーソン。全米オープンでも早期敗退など、イマイチ調子の上がらない様子。
ティエムやシャルディーとの対戦もあります。錦織まで勝ち上がるかも微妙です。
準決勝は【1】ワウリンカと【4】錦織圭の全米準々決勝の再現の可能性が高そうです。
続いてボトムハーフ。
【5】ツォンガ
Q
【WC】ダニエル太郎
イストミン
エドュアード【読み方不明】
メルツァー
トミック
【3】ラオニッチ
【6】アグト
シモン
デルボニス
ミュラー
Q
スティーブジョンソン
グラノラス
【2】フェレール
【2】フェレールは今週のシェンチェン250でまさかの初戦敗退。
対抗シードに相性最悪で、日本にテニス旋風をもたらしている【4】錦織が準決勝の相手に入らなかったのは幸いですが、【3】ラオニッチも負けず劣らずの難敵。
また、全米で苦い思いをさせられたシモンと準々決勝で対戦するは可能性もあります。対抗シードは同胞の【6】アグト。アグトの初戦はそのシモンなので、フェレールにとってはアグトに勝ってほしい、そんなドローになりました。
【3】ラオニッチはオーストラリアの新星、トミックとの初戦。キリオスと共にヒューイットの後釜とも言われています。
また、対抗シードは【5】ツォンガ。
5〜8シードの中では一番の強敵になりました。
今シーズンはトロントマスターズでの優勝が印象的ですが、直後のシンシナティマスターズで初戦敗退(相手はヨーズニー)や、直近のメス250ではゴフィンに逆転負けを喫するなど、イマイチ安定していない様子。
しかしジャパンオープンは過去に優勝したこともある、良い印象の大会のはず。(それはラオニッチも同じですが)
調子が良いツォンガなら面白くなりそうなドローとなりました。
また、【WC】ダニエル太郎はイストミンとの初戦。
イストミンはアジア大会のゴタゴタに巻き込まれて大変そうですヽ(´o`;
ダニエル太郎にとっては厳しいとは思いますが、それでも勝つことを期待しています。
ボトムハーフは誰が勝ち残るのか、予想が付きません。ラオニッチが多少有利だとは思いますが、ツォンガ、アグト、シモン、フェレールなど可能性のある選手はたくさんいます。正直、トップハーフよりもタフになりました。
総じて、【1】ワウリンカ、【4】錦織にとってはしっかりと勝ち上がりたいドロー。ボトムハーフの【2】フェレール、【3】ラオニッチには正念場のドローとなりました。特にフェレールはどこまで調子を取り戻せるかが鍵になりそうです。
【5】ツォンガや【6】アグト、ノーシードのシモンにもベスト4、決勝へのチャンスはありそうです。
また、予選では私が注目していた3選手とも負けてしまいました。
特に鈴木貴男は1セットダウンからの2セット目をタイブレークで意地を見せて取るものの、最終的には5ブレークを許してしまい、敗退しました。
高橋悠介、中川直樹はこれからの選手。楽しみですね。
続いて北京500。
こちらはかなりのタフドローとなりました。
【1】ジョコビッチ
ガルシアロペス
ロソル
ポスピシル
ベネトー
アンドュハル
ベルダスコ
【5】ディミトロフ
【4】チリッチ
【WC】バイヤン
ソウザ
Q
Q
クエバス
ヤノウィッツ
【6】マレー
【8】イスナー
ヒラルド
ロブレド
セッピ
ユーズニー
トロイッキ
【WC】フェリシアーノロペス
【3】ベルディヒ
【7】グルビス
フォニーニ
Q
マイヤー
カルロビッチ
Q
ガスケ
【2】ナダル
なんというタフドロー…
世界ランクのトップ2人が揃って出場。【3】ベルディヒ、グランドスラマー、【4】チリッチ、【5】ディミトロフ、【6】マレー、【7】グルビス、【8】イスナー…
ノーシードにはベルダスコ、ヤノウィッツ、ユーズニー、フォニーニ、カルロビッチです。
本当にすごいメンバーが揃いました。(ジャパンオープンがこうならなくて錦織には本当に良かった^_^)
まずはトップハーフ。
【1】ジョコビッチ
ガルシアロペス
ロソル
ポスピシル
ベネトー
アンドュハル
ベルダスコ
【5】ディミトロフ
【4】チリッチ
【WC】バイヤン
ソウザ
Q
Q
クエバス
ヤノウィッツ
【6】マレー
大本命は【1】ジョコビッチ。全米オープン前は調子を崩しましたが、流石はジョコビッチ。しっかり調子を取り戻して全米オープンではベスト4に残りました。錦織への敗戦は正直、仕方ないところもありました。
対抗シードは今年大躍進の【5】ディミトロフ。錦織、ラオニッチらと共に新時代の顔とされる選手。初戦は元トップ10、ベルダスコ。世界一のフォアとも言われたベルダスコ。しかし衰えもあって最近は昔ほどの成績は残せていません。ディミトロフはしっかり勝ち上がりたいところです。
また、対角には【4】チリッチ。絶好調で制した全米オープン後初の大会になります。あの時のチリッチは本当に強くて、今年のどの選手よりも強い、そんな印象を持ちました。なんと言ったって、あの時のジョコビッチさえ倒した錦織が手も足も出ないほどだったんです。
対抗シードは【6】マレー。ロンドンへ向けて一つも負けられません。初戦は一発が怖いヤノウィッツ。そして【4】チリッチ、【1】ジョコビッチと難敵だらけのブロックになりましたが、ここを勝ち上がってこそのビッグ4。意地を見せられるでしょうか。
続いてボトムハーフ。
【8】イスナー
ヒラルド
ロブレド
セッピ
ユーズニー
トロイッキ
【WC】フェリシアーノロペス
【3】ベルディヒ
【7】グルビス
フォニーニ
Q
マイヤー
カルロビッチ
Q
ガスケ
【2】ナダル
【3】ベルディヒもロンドンへ向けて絶対に負けられない1人。ここも、対抗シードに【8】イスナーやノーシードにフェレールを倒す大金星をあげた元世界ランク12位、トロイッキ。そして最近までトップ20のベテラン、ユーズニーなど難敵だらけ。さらに悪いことに初戦は【WC】フェリシアーノロペス。
ここは誰が勝ち上がってもおかしくありません。ロブレドだっているのです。ベルディヒにとっては過酷になりました。
また、【2】ナダルはこれが怪我からの復帰戦。全米オープンとその前のマスターズはスキップしてしまいました。
その復帰初戦の相手が最悪なことにガスケ。全米ではモンフィスとの同胞対決に敗れましたが、元トップ10選手。
ナダルにとっては復帰戦の相手なのにハードな相手になってしまいました。
対抗シードは【7】グルビス。今年躍進した選手です。グルビスの初戦はフォニーニ。クレーコーターとは言え初戦の相手としてはかなりハードです。
またこのブロック、ビッグサーバー、カルロビッチも控えます。
ナダルの状態にもよりますが、ここもどうなることやら…
総じて、北京500は物凄いドローになりました。誰が勝ってもおかしくない、そんなドローです。
ノーシード選手がどこまで掻き回してくれるのかとても楽しみになりました。そんな中でも【3】ベルディヒ、【5】ディミトロフ、【6】マレーは何度も言いますが、ロンドンへ向けて絶対に負けられません。
まさに踏ん張りどころ。そんな大会になりました。
長文読んでくださってありがとうございました。
それでは^_^