クラシックな美技、スライス

20140923_federer_k1 photo:flickr

ラファエル・ナダルノバク・ジョコビッチなど、強力なストローカー達が活躍する近年のテニス界において、華麗なサーブ&ボレースライスなどのプレーは、なかなか目にすることが少なくなってしまいました。

そんな中、今回は2007年の全豪オープンで、ロジャー・フェデラーミハエル・ユーズニーが見せた、クラシックなテニスを思い起こさせる、近年では珍しいスライス中心のラリー戦をご紹介します!

フェデラーとユーズニーのスライス合戦

どちらも決して強力な一発があるわけではない、しかし多種多様な球種を操って、ラリーを制圧するオールラウンドな選手です。

互いに、まるでカミソリのようなスライスを相手のバックハンドに集め、チャンスを伺います。

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しかし両者ともなかなか隙を見せず、美しいスライスのラリーは、延々と続きます!

動画はこちら。


Original:Avec Double Cordage

スタイルの転換期を経験した2人

フェデラーとユーズニーはひとつ違いのほぼ同世代。

年代的には、ピート・サンプラスティム・ヘンマンなど、華麗なネットプレーヤーたちが活躍した時期と、ナダルやジョコビッチなど、近年の強力なストローカーたちが活躍した時期を、どちらも経験している選手です。

時代の流れを受け入れ、2人も近年はバックハンドを強化し、スピンでハードヒットする場面なども多くなりました。

しかし時折見せる、クラシックな味のあるスライスや、ネットプレーは、思わず溜息が漏れるほどの美しさを秘めています…!