優勝候補フェレールに挑む技巧派・マイヤー
今回は、2014年の全豪オープン4回戦で、ノーシードから勝ち上がってきたフロリアン・マイヤーが、優勝候補のダビド・フェレールを相手に見せた、トリッキーなプレーをご紹介します!
フェレールといえば、強靭なフットワークと、どこからでも打ってくる攻撃的なストロークが武器。
対するマイヤーは、まさに正反対の技巧派!頭と小技を駆使して、相手に自分のテニスをさせないプレーが持ち味です。
まともに打ち合う気なし!
当然、まともに打ち合っても勝機がないことは分かっているマイヤーは、1球目から早速ドロップショットで、フェレールを前におびき寄せます。
そしてロブ!
前におびき出したフェレールの頭上を、見事に抜いていきますが、世界屈指のフットワークを持つフェレールは、これにも追いついてしまいます!
さぁフェレールの反撃開始かと思われた瞬間、マイヤーはもう一度ドロップショット!しつこい!しつこすぎます!
予期していなかった攻撃に、思わず反応が遅れるフェレール。
そして最後はまたまたロブでフィニッシュ!あまりに絶妙なロブに、さすがのフェレールも追うのを諦めてしまっています!
ドロップ&ロブからの、ドロップ&ロブ。いやらしい攻撃のお手本みたいなパターンですね…!
動画はこちら。
Original:ESPN
強打なくともテニスは勝てる
結局この試合は、惜しくもフェレールに敗れてしまったマイヤー。
しかしマイヤーは4回戦までに、第14シードのミハエル・ユーズニーや、2メートルを超える長身の、イェジ・ヤノヴィッツなど、名だたる攻撃的な選手たちを破って、勝ち上がってきました。
たとえ強打を持っていなくても、頭を使えばテニスは勝てるのだということを、マイヤーは身をもって証明し続けています!