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2度の手術を乗り越え、ティプサレビッチ復活

20150408_tipsarevic_k0 photo:Sascha Wenninger

 決して大柄でもなければ、派手な武器があるわけでもない、しかし俊敏なフットワークと、巧みなゲームセンスで、世界ランク8位にまで登り詰めた、セルビアのトップ選手、ヤンコ・ティプサレビッチ。 2011年には、錦織圭とも5度対戦して全勝。うち4試合がストレート勝ちで、日本のテニスファンにとっては、錦織が全く歯が立たなかった相手というイメージも強いかもしれません。 そんなティプサレビッチですが、2013年シーズンに負った故障の影響で、2014年は一度も試合に出場できませんでした。 しかし2度の手術、引退の危機を乗り越えて7日、米男子クレーコート選手権で500日以上ぶりにシングルス復帰。予選勝者のギルヘルム・クレーザーを相手に、6-4,3-6,7-6(7)の大接戦を制して、見事復帰戦を白星で飾りました。

2008年、フェデラーとの名勝負

20140224_federer_k1 photo:Marianne Bevis

ティプサレビッチといえば思い出されるのが、2008年の全豪オープン3回戦で見せた、世界ランク1位、ロジャー・フェデラーとの大熱戦。 当時世界ランク40位台、ほぼノーマークの若手が、絶対王者のフェデラーを相手に、ストローク戦で優位に立って2セットを先取。 最後は4時間27分のロングマッチの末に、最終セットを10-8で奪ったフェデラーが辛くも勝利を収めましたが、世界中のテニスファンたちに、ティプサレビッチという名を知らしめた試合となりました。 試合のハイライト映像がこちら。

Original:Australian Open TV

あれから7年。30歳となったティプサレビッチは、怪我を乗り越えて、再びプロテニスの道を歩き始めました。 [sns]