ドローが出て何日か過ぎたどころか、既に2回戦始まってますが ドロー後展望です。   まずはIWがどういった特性の大会か、ということで。 ATPツアーでのサーフェス速度の考察を行っているサイト heavytopspinより参考にさせていただいた指標 (正確に言えばエースの頻出度によるサーフェス速度の考察指標) を個人的に分かりやすく中央値で組み直し、まとめた区分からすると 13年終了時でIWは7区分中の【第3区分:低速】に当たります。 とは言え、クレー時代のアカプルコよりも遅く、 13年単年で見れば全仏オープンより遅いコート。 実際には超低速に近いコートと言えるはずです。 GSやMS、MTFの14大会中では一番遅いハードコート (一番エースの取りにくいハードコート)となります。   【DATA:今年16-3 .842、IW直近3年2-3(All:2-6) 合計18-6、.750】 今回から上記のように今年の成績と同大会過去3年分の成績を 足して割った率を指標として各大会を見て行きたいと思います。 上記DATAの通り、錦織はIWが苦手&そもそもこの時期怪我していたり と相性の良くないコートとなります。 が、今後ランキング1位を目指す上では苦手など言ってられないでしょう。   さてさて、早速ドローを見ていくと、 1R:Bye 2R:ハリソンorフィッシュ 3R:順当なら28シード:ベルダスコ 4R:順当なら12シード:Fロペス QF:順当なら4シード:マレー SF:順当なら1シード:ジョコビッチ F:順当なら2シード:フェデラー となります。ここでは順当なら対戦することになる 相手について見て行きましょう。   25-32:【】»ダスコ=セッピ≧ガルロペ=Lメイヤー=コーリィ    =ロソル=ヒラルド=ベネトー 【DATA:今年7-5 .583、IW直近3年3-3(All:12-11) 合計10-8、.556】 さておき、25-32シードの中では一番難しい相手だと思っていた ダスコを引いてきていますが、25-32シードも当初と変わり、 シャーディやミュラーも入ってきているので、 彼らに比べればまだ良い方と言うべきでしょうか。 対戦成績では錦織の0勝2敗ですが、錦織がtop20に定着した 12年以降を見るとバルセロナで棄権した1敗のみであり、 現状でのプレーレベルで見れば錦織の方が優位でしょう。 ただDATAを見ていただけると分かると思いますが、 結構IWとは相性が良く、勝ち越しています。 錦織はIWだとトリプルスコアでの負け越しなのでコート相性面が どうでるか、といったところでしょうか。 2回戦のスタッツではどうやら1stが72%入っているようであり 中々厳しい対戦になるかもしれません。 大会序盤の山と言っていい試合になるでしょう。   9-12:【】=(万全チリッチ)≧ベルディヒ>Fロペ≧ディミトロフ 【DATA:今年7-4 .636、IW直近3年3-3(All:7-12) 合計10-7、.588】 Fロペ、Left-handのスペイン勢が2連続という比較的珍しい 組み合わせな気がします。 対戦成績では錦織の3勝2敗、12年以降だと錦織の3勝1敗なので 実際の試合を見てる限りのやりにくさに比べると 印象以上に勝ってるように感じられます。 DATAではIW負け越しなものの、ここ数年は着実に勝っており、 今年の勝敗と加えるとダスコを超えてきます。 また7-4と今年の成績も良く、いい状態で今大会を迎えていそうです。   1-4:フェデラー≧ジョコビッチ>【】≧ナダル、マレー 【DATA:今年12-3 .800、IW直近3年5-3(All:20-9) 合計17-6、.739】 上記4名の中では一番IWとの相性が良くないマレー、 これだけでもドローとしてはかなりいい方と言えるでしょう。 合計指標こそ錦織より低い数字となっていますが、 それでもBIG4、IWがハードMSでは不得意とはいえ20勝9敗と ダブルスコア以上での勝ち越しです。 基本的にはここまで勝ち残れればシードキープとなるので 十分な成果と言えますが、低調なマレー相手となると 先のクレーシーズンも考慮して是非とも勝ちたいところです。   【DATA:今年14-2 .875、IW直近3年14-2:1W(All:36-6) 合計28-4、.875】 なおジョコの合計指標は上記の通り。 素直な話このコートでジョコに勝つというのは 非常に厳しいといっていいでしょう。   ということで、錦織はSFまで勝ち上がり、 ジョコビッチにストレート負けという予想となります。     ドロー全体の予想では R16(抽選当時) ジョコvsイズナー、ガルロペvsフェレール マレーvsニーニ、Fロペvs錦織 ラオニッチvsディミ、シモンvsナダル バブvsベルディヒ、アグットvsフェデ QF ジョコvsフェレール マレーvs錦織 ラオニッチvsナダル バブvsフェデ SF ジョコvs錦織 ナダルvsフェデ F ジョコvsフェデ   ジョコビッチ優勝という予想です。 ナダルもシモンやラオニッチに負ける可能性も結構あり、 例年ほどの絶対感はありませんが、それでも勝ち上がってくるのでは ないかという予想です。 しかしフェデラーが勝つ可能性も十分というか相当あると思うんですが、 贔屓目なしに予想した際には不調ナダルvs好調フェデラーでも ナダル勝ち上がりを予想しちゃうんですよね。ぐぬぬ。 好調である点及び次戦マイアミを欠場するため、 そこそこ無理できると考慮し、フェデラー勝ち上がりに翻意しました。ぐへへ。 既にR16予想の何名かは敗退していますが、 そこはまあご愛嬌ということで。