予定外の記事を一つ書いたので遅くなりましたが今週の世界ランキングを見ていきましょう。  マレーが1週で4位に返り咲きました。見事地元スコットランドでのデ杯で2勝を挙げての順位上昇となりました。それに伴って錦織が5位に戻ったこと以外はトップ10変動なく、この順番でインディアンウェルズ(以下IWと略)のシードが与えられます。  トップ10以外ではオーストラリア勝利の立役者となったトミッチが3つ順位を上げ35位となりました。トミッチはキリオスを抜いてオーストラリア最上位となりました。10代にしてトップ30(27位)を経験しつつも伸び悩んでいた逸材が、遠回りしながらもようやくトップに定着しようとしています。キリオスやコキナキスといった後輩達に負けたくない思いもあるでしょう。  下位ではコリッチ(60位)、ソウザ(72位)がキャリアハイを更新しています。前の記事でも取り上げたブラジルのソウザは地元リオデジャネイロでもベスト8に入った遅咲きのクレーコーターで、今後ベルッチに代わるブラジルのエースとして期待できるかもしれません。  ここからは明日のドロー発表を前に今後の2度のMSについての話題を少し。まずは目の前のIWについてですが、現在の上位陣は上二人を除くとラオニッチのベスト8が最高と昨年の成績はあまり芳しくありません。ということで全員に伸びしろがたっぷりあります。  錦織はIWを苦手にしています。過度の期待は禁物ですが、幸いなことにマレーも同様にIWが苦手ですし、ナダルがどこまで勝ち上がれるかも未知数です。準決勝まで勝ち上がればマイアミのポイント失効前に再び3位を狙うことが可能です。3位だろうが5位だろうがマイアミの第4シードはほぼ確定なので、こんなことを書いていると一時の3位なんぞどうでもいいじゃないと怒られそうな気がしますが、気になるんです許してください。  マレーのほうがわずかながら失効点が多いので、昨年の分を取り除いた基礎点は錦織が上にきます。もう一つ気になるのは錦織のすぐ下6位につけるラオニッチ。ラオニッチに決勝進出されても抜かれない位置が3回戦進出なので、最低限ここまでは稼いでおきたいと思います。  もう一つ、マイアミの失効まで計算に入れるとこのような形になります。  見事なまでに横一線です。クレーシーズンを前に順位がどうなるかは、とにかく稼いだもの勝ちとなるでしょう。