さて、IWメインドロー自体は日本時間11日AM7:00からの 発表ということになるわけですが、3月のMS2連戦、 これらは規模も大きい大会になるため、ドロー前、 ドロー後の2種類の記事を書いていこうと思います。   今回はドロー前の記事となるわけですが、 対戦する可能性のある選手、当たりたくない選手、 また次戦マイアミMSのシードと合わせて見て行きましょう。 まず、現時点のIWで欠場の情報が出ているのがツォンガです。 チリッチは現時点(9日22時)ではそういった情報は 出ていないので、ここは実際にドローを見てから、となるでしょう。 そして、マレーがデ杯2勝したことにより、IWのシードは 1-4:ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレー 5-8:錦織、ラオニッチ、バブリンカ、フェレール 9-12:ベルディヒ、チリッチ、ディミトロフ、Fロペ 13-16:シモン、グルビス、アグット、アンダーソン 17-24:モンフィス、ロブレド、イズナー、ゴフィン     ニーニ、クエバス、カルロビッチ、ガスケ 25-32:ガルロペ、Lメイヤー、ベネトー、コーリィ    ロソル、ダスコ、ヒラルド、セッピ となります。ツォンガは外していますが、他の選手で 今からウィズドローになる選手もいるかもしれないため、 一応参考程度です。 さて、5-8シードの錦織は順当に行けば1回戦Bye、2回戦ノーシード、 3回戦25-32シード、4回戦9-12シード、QF1-4シード という形で当たることになります。   私見ですが、現状のtop12を純粋なプレーレベルで比較すると ジョコ>フェデ>バブ≧錦織≧ラオニッチ=フェレール ≧ベルディヒ=ナダル=マレー>Fロペ≧ディミ (チリッチは怪我で不透明なため除外) ぐらいの認識で見ています。   また、錦織から見て当たりたくない順だとtop16まで含め フェデ≧ジョコ=バブ>ラオニッチ=フェレール(=万全チリッチ) ≧マレー=ベルディヒ=ナダル(≧シモン)>Fロペ≧ディミ(=本調子グルビス) (>アンダーソン≧アグット) といった感じでしょうか。怪我に心配の残るチリッチ、そもそも スランプ続きなのか全仏SFが重荷になってるのかグルビス、 彼らに関してはいつ本調子になるか判断つけづらく、 万全であった場合での戦力比で想定しています。   これらの点を踏まえてもう一度上位シードを見てみると   1-4:フェデラー≧ジョコビッチ>【】≧ナダル、マレー 5-8:バブリンカ>【錦織】=ラオニッチ=フェレール 9-12:【】=(万全チリッチ)≧ベルディヒ>Fロペ≧ディミトロフ 13-16:【】≧シモン>(本調子グルビス)>アンダーソン≧アグット となります。   ナダルマレーが一昨年ぐらいの状態まで戻っているとは現状言い切れず、 バブ、ラオ、フェレールも2月まで見る限りかなりの好調。 更にチリッチも本調子ではなく、ツォンガも怪我でまだかかりそうであり、 シモンも12シード圏まで戻ってきてないことを考えると、 現状は以前のような第4シードと第5シードの間の明確な差 というものがあるとは言えないでしょう。 勿論ジョコフェデにQFで1/2で当たるというのは非常に厳しいですが、 好調なバブ、ラオニチ、フェレールの3名とQFで当たらないというのも 非常に大きいためです。   さて、話がずれるのが私の悪い癖ですが、上記説明から、 5-8シードでも今回に関しては大きなマイナスではないと分かって もらえたかと思います。 では実際に対戦可能性のあるシードを見てみましょう。   25-32:【】»ダスコ=セッピ≧ガルロペ=Lメイヤー=コーリィ    =ロソル=ヒラルド=ベネトー まずは3回戦で当たる25-32シードですが、有難いことに ガスケとカルロビッチが17-24シードに繰り上げ、 30位前後でマークしていたシャーディ、ミュラー、キリオス、トロ、 クエリーといった選手はノーシードとなり、 比較的どの選手も錦織が優位に進められる選手ばかりです。   9-12:【】=(万全チリッチ)≧ベルディヒ>Fロペ≧ディミトロフ 次に4回戦の9-12シード。基本はベルディヒを引かなければOKでしょう。 Fロペはあまり相性は良くないですが、ここ最近の対戦では地力の差で 勝てており、そこまで悪い引きではないと言えます。 あえて言えば長期離脱中のチリッチが復帰戦で万全とは思えないため、 出場の場合には17-24シードの選手が勝ち上がってくると思われます。 ここ1年ぐらいは13-16シード近辺より17-24シード辺りにやりにくい相手が 揃っているため、彼らが勝ち上がってくるとなると中々厄介です。   1-4:フェデラー≧ジョコビッチ>【】≧ナダル、マレー QFの1-4シードに関しては、ナダルマレーのどちらかを 可能な限り引きたいところです。 ただ、元々インディアンウェルズのコートは錦織と相性がかなり悪く、 逆にナダルはハードコートの中ではかなり相性のいい方に当たるため、 現状の調子面を考慮しても中々分が悪いですが、それでも直接対決に 勝ってSFまで進めれば、ポイント的にも対戦成績的にも 非常に大きい成果と言えるでしょう。   さてさて、大分長くなりましたが、ドロー前の展望としては以上と なります。実際の勝ち上がり予想等についてはドローが出た後に 記載予定ですので、その点はご了承下さい。 また、マイアミ時点でのシード展望ですが、ポイント差を見る限り、 ジョコ、ナダル、マレー、錦織の4名が1-4シード、 ラオニッチ、フェレール、バブ、ベルディヒが5-8シード となるのは堅いでしょう。 この内変動が有り得るのは第2シード。 ナダル:5675-45=5630(前年IW差し引いた基礎点) 錦織 :5415-45=5370 マレー:5425-90=5335 ナダルとの差は錦織が260pt、マレーが295pt。 IWで抜くことを考えると、錦織がナダルとQF直接対決に勝った上での 決勝進出が必要となりますし、ナダルがSFまで勝った場合は 自動的に錦織は優勝が必要になるため、正直抜くのは厳しいというのが 素直な感想です。 ただ、マイアミ終了時の基礎点を見てみると ナダル:5675-45-600=5030 錦織 :5415-45-360=5010 マレー:5425-90-180=5155 (ラオ:4980-180-180=4620) となり、今度はマレーとの差がナダル125pt、錦織145pt と開いてしまいます。 要するにこの2大会、可能な限りナダルとマレーをドローで引き、 直接対決で叩いておくことが、クレーシーズン第4シード内で迎えるに あたって必須となってくるわけです。   率直にいえば錦織はドロー運あまりいいとはいえない印象が強いですが ここ2大会いいドローを引ければ、結果は自ずとついてくる、 正直そのレベルまで錦織のプレーレベルは上がっているといえます。 11日AM7:00、いいドロー期待しましょう。