どうも皆さんお久しぶりです。前回更新から早くも2か月以上。この間、ある程度の大会は追っていましたがさすがに受験生。勉強に部活に忙しく、なかなか更新できずにいました。すみません。。。 他の方のブログも欠かさず読んでいましたが、ここ最近でたくさんのブログが新しくできましたね。みなさんとても面白いことを書かれていて、自分も負けないように頑張りたいです。 さて、先ほど全仏のドローが出ました。残念ながらラオニッチは右足のけがで欠場となりましたが、1~8シードが程よいパワーバランスで別れる形となりました。 また、予選決勝に臨んだ若き日本勢がやってくれました! 錦織と同じIMGアカデミーを拠点とする19歳・西岡良仁は6-2,6-1で相手を圧倒。 また、スペインのクレーコート育ちの22歳・ダニエル太郎は7-5,2-6,6-3と接戦をものにして本戦出場を決めました。 両者ともGS本戦は昨年の全米オープン以来、2回目の出場となります。もちろん全仏の舞台に立つのも初めてです。 また、本戦にストレートインだった、錦織、添田、伊藤とともに日本男子は5人が全仏に出場できることになり、これは最多記録。日本にも黄金時代がやってきたと言える日が近づいていることは間違いありません。 では、ドロー解説行きます。128ドロー。気合い入れていかないと笑 それから、[Q]となっている場所には予選勝者が入ります。まだ決まっていません。 ①ジョコビッチブロック [1]ジョコビッチ ニエミネン ミュラー ロレンツィ [Q] コキナキス [Q] [27]トミッチ [20]ガスケ [Q] [Q] ベルロク カブチッチ ルー スマイチェフ [15]アンダーソン [10]ディミトロフ ソック カレノブスタ エストレラバルガス コリッチ クエリー [Q] [18]ロブレド [30]マナリーノ メルツァー クズネストフ ジャツィリ アルマグロ ドルゴポロフ ハリス [6]ナダル ふー。アンダーソンあたりでもうすでにくたびれるという。。。笑 生涯グランドスラムがかかる[1]ジョコビッチと言わずと知れたクレーキング・[6]ナダルがQFで当たってしまうというまさかのドローとなりました。QFの本命はもちろんこの2人。だれも異論はないでしょう。 [1]ジョコビッチは盤石です。何て言ったって出場マスターズ、GS、今シーズンはすべてとってる選手です。ナダル戦までに無駄な体力は使いたくない、そんな程度の不安しかありません。対抗シードは[15]アンダーソンということになりますが、クレーでの実績があるわけではありません。[20]ガスケが地元の地の利も生かして勝ち上がってくると考えるのが自然でしょう。しかし、今のジョコビッチは盤石。こういっては失礼ですがこの程度の相手に負けるとは考えられません。 また、オーストラリアの新星・コキナキスと[27]トミッチは今年のインディアナウェルスMSで対戦し、大激戦を切り広げた末に先輩の意地を見せたトミッチが勝ち上がりました。しかし、その後のジョコビッチ戦は棄権せざるを得ませんでした。チャレンジャー大会優勝など勢いに乗るコキナキスか、はたまたクレーでは結果が残せていないトミッチか、両者とも1つ勝てば対戦することになり、二回戦屈指の好カードになりそうです。 反対側の[6]ナダルは6連覇&全仏10回目の優勝を狙います。しかし、これまでで初めて前哨戦のマスターズやATP500のバルセロナオープンで1つもタイトルを獲得できずに全仏に臨むこととなり、全仏直前の世界ランクもこれまでで最低です。昨年の2000ptsがディフェンドできなければ、一気にトップ10落ちもあり得る状況です。 また、R16はこのラウンドで当たる選手の中では最も嫌な[10]ディミトロフ。おまけにQFで今シーズン絶好調の[1]ジョコビッチ、さらにSFではマドリードMSで完敗した[3]マレーと当たります。はっきり言って最悪です。 こんなに過酷な条件なのですから、ついにナダルが全仏を取りこぼすのではないか、いやいやナダルはナダル。全仏では負けるわけないよ。様々な意見あると思います。コメント欄に意見をくださると嬉しいです。ちなみに僕は最後に書きます。 さて、このブロック最注目の1回戦がアルマグロVSドルゴポロフ。両者ともかなりの実力者ですが怪我や不調でランキングも下降気味。一つ勝てばナダルで勝てる見込みは少ないですが、今後の復活に向けて勢いをつけたいところ。 また[10]ディミトロフ~[18]ロブレドのブロックは大混戦。ふつうに考えればディミトロフの勝ちぬけでしょうが、今期、ドバイ500でマレーを破っている若手のコリッチや、今期ツアー初優勝をクレーで遂げたベテランのエストレラバルガスも面白い存在。[18]ロブレドは今季、目立った活躍が残せていないので踏ん張りたいところか。 まとめ 5セットマッチですし、さすがにジョコビッチとナダルが来るでしょう。ナダルはエッグボールをどこまでコート深くに突き刺せるかがポイント。また、反応が悪いように感じられますが持ち味のコートカバーを取り戻せるかもポイントです。復活の兆しは試合を見ていても見られるので、あと少しの調整です。 ジョコビッチは最近守りすぎで、相手の良いプレーが続けば簡単にセットを落とす印象があります。攻守のバランスをどこまでとれるか。それでも勝っていますし、それ以外は特にいうことがないのですが。。。 また、ディミトロフはそろそろ活躍しないとヤバいです。ウィンブルドンベスト4の720pts失効はもう目の前です。ディミトロフの片手バックはクレーでは弱点となりがちですが、そこをどう我慢するかがポイントでしょう。 ②マレーブロック [3]マレー [Q] ポスピシル ソウザ [Q] [Q] イストミン [29]キリオス [17]ゴフィン クラジノビッチ ヒラルド ヤング シャルディー [Q] セッピ [16]イズナー [9]チリッチ ハーセ ダックワース [Q] ヤノウィッツ Hamou ヴェズリー [23]レアンドロ・マイヤー [31]トロイツキ シュトラフ ボレリ ダルシス Gimeno-Traver ソウザ ラッコ [7]フェレール [3]マレーは今季のクレーシーズン絶好調。これまで、クレーでは優勝はおろか決勝進出すらなかったものの、今シーズンはすでにクレーで2勝を挙げ、マドリードMS決勝ではあのクレーキングに完勝してみせるなど、全仏オープンに初めて優勝候補として臨みます。SFまでの視界は他のシード勢に比べてかなり良好となりました。 [29]キリオスはGSにシード選手として臨むのは初めてです。怪我で前哨戦を棄権しフィジカル面での不安が残りますが、実力的にはウィンブルドンや全豪でもベスト8に進むことのできる実力があります。フォアのフラットをうまく使って、マレーを自分の庭である混戦に引きずり込むことができるでしょうか。 マレーの対抗シードの[16]イズナーはビッグサーバー。今季はマイアミMSで錦織を破りましたが、クレーではあまり結果を残せていません。若手で泥臭くやってくる[17]ゴフィンとのマッチアップも激戦必至でしょう。 反対側に入ったのは[7]フェレール。対抗シードは[9]チリッチですが、怪我からの復帰以来、モンテカルロMSでベスト8に入った以外は全く結果を残せていません。ヤノウィッツやマイヤーなど曲者に簡単に負ける可能性もあり、フェレール戦まで残れれば御の字といったところでしょう。 まとめ [3]マレーが勝ち上がるビジョンしか見えません。マレーは結婚してから10勝無敗で波に乗っており、いくらファイター・[7]フェレールでも今のマレーを崩すことは容易ではありません。また、その[7]フェレールを崩せそうな有力な選手もおらず、怪我や自滅でもない限り、この2人が勝ち上がると思います。[29]キリオスは爆発力を持った危険な選手ですが、怪我持ちということもあり今回はあまり期待しないことにしておきます。申し訳ないですが正直言って、一番つまらないブロックかなあ笑 ③ベルディヒブロック [5]錦織圭 マシュー マトセビッチ ベルッチ ベメルマンズ ベッカー [Q] [32]ベルダスコ [19]バウティスタアグト フローリアン・マイヤー [Q] ロソル モナコ デルボニス ガバシビリ [11]フェリシアーノ・ロペス [14]ツォンガ [Q] ククシュキン セラ ラモスビノラス アンドュハル 添田豪 [22]コールシュライバー [28]フォニーニ 伊藤竜馬 [Q] ペイル ドディグ ステパネク [Q] [4]ベルディヒ 我らが[5]錦織圭は良いドローを引きました。昨年のこの大会は初戦敗退。裏を返せば勝ち上がれば勝ち上がるほどポイントが入ります。対抗シードは[11]ロペス。今季、インディアンウェルスMSで負けた相手です。この敗戦をきっかけに錦織は左利きが苦手だという風潮がありますが、twosetdownさんも記事にしておられるようにこれは全くの誤りでむしろ左利きは得意な部類です。また、ロペスはビッグサーバー型のプレイヤーで、サーブ&ボレーを多用します。こういう選手が真価を発揮するのはグラスコート。クレーコートではそこまで脅威ではなく、錦織がストロークでぐいぐい押していければ心配はいりません。[19]アグトや[32]ベルダスコも組みやすく、かなり良いドローを引いたな、という印象です。こんな印象を抱いたのは久々です。ちなみに2回戦で当たる可能性のあるマトセビッチにはよく当たりますね笑 一方反対側は[4]ベルディヒ。自身初めてランキングを4位にあげ、上り調子で全仏に臨みます。また、格下(トップ10以下)相手には今季30勝無敗とかなりの強さを発揮します。しかしトップ10相手となると話は変わり、2勝9敗。格下相手に比べてあまりに勝てていません。また、クレーコートが得意というわけでもなく、何が強いというわけでもなく(これがベルディヒの強さなのでしょうが)つかみどころのない相手という表現が妥当でしょう。錦織としては、普段通り戦えばいいだけのことです。 まとめ よっぽどの何かが無ければ、錦織とベルディヒのマッチアップとなるでしょう。特に錦織はこれ以上なく良いドロー。ベスト8まで組みやすい相手が多く、QFもベルディヒ。最後の対戦は2012年ジャパンオープンまでさかのぼりますが3勝1敗と対戦成績もよく、他のトップ4シードを考えればかなりラッキーです。 一方のベルディヒは持ち前の格下への強さを発揮して確実にQFまでは来ると思います。錦織戦ではリスク覚悟でフラットで先に攻め続けなければなす術なく敗れると思います。逆に言えば、錦織はその攻めをうまくいなせると良いのですが。。。 ④フェデラーブロック [8]ワウリンカ イルハン ラジョビッチ ゴンザレス ベランキス スタコフスキー ジョンソン [26]ガルシア・ロペス [24]グルビス [Q] マユ [Q] Tiafoe クリザン プイユ [12]シモン [13]モンフィス ロジャーベズリン シュウォーツマン ハイダーマウアー ティエム ベデン グロース [21]クエバス [25]カルロビッチ バグダティス Dzumhur ユージニー ジェラノラス [Q] [Q] [2]フェデラー いよいよラストです。皆さんも頑張ってください笑 [2]フェデラーは今シーズン、新設大会のイスタンブール250で優勝し、あの優勝した時の全仏以来のクレータイトルを獲得しましたが、モンテカルロMSでは3回戦でモンフィスに、マドリードMSでは初戦でキリオスに敗れ、クレーへの適応が遅れているかのように思われました。しかしローマMSではジョコビッチとの決勝までコマを進め、ギリギリのところでクレーへの適応をアピールすることに成功しました。 [25]カルロビッチは典型的なビッグサーバー。しかしビッグサーブというのは球足の遅いクレーでは威力を発揮しきれません。何も起こらなければフェデラーが普通に勝つでしょう。 対抗シードはモンテカルロMSでフェデラーを打ち破った[13]モンフィス。スーパープレーメーカーとしても有名で、「モンフィス スーパープレー」で検索すればたくさんの動画が出てきます。あのジョコビッチに「俺が金を払って試合を見たいと思う選手はモンフィスだけだ。」と言わしめるほどです。しかし、そのスーパープレーの反面不安定な選手でもあり、昨年の全米オープンでは2セットアップからフェデラーに敗れました。個人的にはとても気に入っている選手の一人なのですが。。。そのモンフィスから見て反対側には[21]クエバス。典型的なクレーコーターで、今シーズンハードでの勝率が.438であるのに対して、クレーでは.774と、勝率からもクレーコートがいかに得意であるかが分かります。 またその2人に加えて、ノーシードのティエムも面白い存在。今週のニース250ではイズナーに勝利して決勝に進出し、勢いがあります。この3人のうち誰がフェデラーへの挑戦権を獲得するのか、非常に面白い戦いとなりそうです。 そしてその反対側はに控えるのはフェデラーの同胞・[8]ワウリンカ。ローマMSではとんでもないプレーを連発して見事にナダルを撃破したものの、日程的に不利だったこともありフェデラーには完敗してしまいました。今回はGSで日程的な不安もありませんし、そのリベンジを果たしたいところ。 対抗シードは[12]シモン。スローラリーが得意な選手でのらりくらりとラリーを続け、最終的には泥仕合に持ち込み勝利をもぎ取るといったことが得意な選手です。しかもフランス出身で地元の応援があります。ワウリンカとの対戦成績も2勝2敗の5分であり、楽しみな戦いとなりそうです。[24]グルビスは今季絶不調なのでまずはシモンまでたどりつきたいところ。幸いにも特別目立った選手はいません。昨シーズンベスト4と相性の良いこの大会で復活ののろしをあげられるでしょうか。 まとめ [2]フェデラーは確実にQFまでたどり着きたい。衰えも隠せない中で、フェデラー次第では[13]モンフィスや[21]クエバス、ティエムらにもチャンスがあります。 反対側は[8]ワウリンカと[12]シモンの一騎打ち。無尽蔵のスタミナを持つアイアン・スタンがシモンのスローラリーを打ち破るのか、それとも・・・大会屈指の好ゲームとなる予感がします。 予想 優勝:ナダル 準優勝:錦織 ベスト4:マレー、ワウリンカ ベスト8:ジョコビッチ、フェレール、ベルディヒ、フェデラー つまらない予想ですみません笑 トップ8シードがそのまま勝ち残る予想です。しかしそれほど今のトップ9(今大会、ラオニッチは欠場)とその他では実力差があります。 最注目の天王山、ジョコビッチVSナダルは7-5,4-6,7-6,6-1でナダルとしておきます。根拠はないです。ただ、ローマMSやマドリードMSを見ている限り、昔のナダルが戻ってきたと思えるポイントもいくつかあったので、やっぱり全仏はクレーキングかな、と。(ジョコビッチが勝ちすぎても面白くないという偏見もありますが笑)あ、先ほども書きましたが、この試合に関しては皆さんの意見が知りたいので、ぜひ気軽にコメントください!!! また、我らが錦織はラッキードローを活かして勢いに乗れば、現実的に優勝も可能です。(フィジカル面が良好ならば)間違っても怪我や自滅で早期敗退というパターンはやめて欲しいな(T_T) フェデラーはクエバスorモンフィスに苦しめられ、ワウリンカにスタミナで負ける想定です。正直最近、フィジカル面は前よりも衰えているな、と感じざるを得ません。 久々の更新。かなり長くなって疲れました笑 ここまで読んでくれた人はありがとうございました。 今年の全仏は錦織にもかなりチャンスがあると思います。添田や伊藤竜馬には触れ忘れましたが(ごめんなさい、もうそんな気力ないです笑)、彼らにも頑張ってほしいです。日本中で応援しましょう!! でもやっぱり最後はナダルでしょう。というよりナダルであってほしい。クレーキングがコートに倒れこむ姿をまた見たい、というのが正直なところです。 なにはともあれ、月曜日から始まります。今から待ちきれないなあ笑 それでは