京都チャレンジャー観戦記~思わぬサプライズも~
こんばんは。
いろいろ書くネタは溜まっているのですが、意外と時間がなかったり休みたかったりで書けないものです。
昨日の記事が多くの反響を呼んだようでありがとうございます。試合評はまあいいんですが、一度観戦への心つもりは書いておかないといけないと思っていました。
誰でも負ける時は負ける、この事実は私も2012年の頃は全く気付いていませんでした。当時なんか錦織は連続初戦負けとかもあったけど最終的に10位台フィニッシュでした。それでいいのかよと思っていましたが、やがてこういうものなのだと気づけました。
2015年に入ってからもテニスの注目度は日々高まっていると実感します。
これから観戦したいという人のために私は昨年11月末から実に1か月半、20回にわたってテニス観戦のバイブルになるであろう「閑話球題」シリーズを書いてきました。今年から当ブログを読み始めたという人は観戦の手助けになると思うので(長いですが)ぜひ読むことをお勧めします。
さて今日は本当はフェレール戦の前に書く予定だった京都チャレンジャー観戦記です。
行きたい行きたいと言いながらなかなか日程が合わず、やっと昨年行くことができました。
やはり生で見るプロテニスはいいです。できれば選手に近い位置で見るほどその凄さがわかります。
テニスをやっていた人であれば、コートレベルの低さで見たときにその打球の速さ、回転、それに対して選手がストレスフリーで打っている事実に驚かされると思います。
私の生観戦は野球は数知れずです。阪神から時には他球団、高校時代は母校の甲子園地区大会予選にも行きました。
世界陸上大阪(07年)も見に行きました。他にも挙げたらきりがないのですがいろんなスポーツの試合を見に行っています。
そろそろ忘れられてると思いますが、私の最近の主専門はテニスですが、スポーツ観戦はテレビ生問わずオールラウンダーです…
そんな私ですが2回目の京都チャレンジャーの観戦記です。
会場に着きました。
非常にきれいな建物です。京都チャレンジャーは正式には島津全日本室内テニス選手権、島津製作所さんのスポンサードで運営されています。長らくこの大会の運営に携わっており、テニスに対して造詣の深い会社です。
会場名も京都府立体育館ですが別名島津アリーナになっています。
中に入るとドロー表が貼ってあったりしますし、ATPライブスコアアプリの画面が巨大スクリーンに映っていたりします。
2年目ともなると会場は熟知しているのでその辺は無視して足早にいざコートへ。
行ったのは土曜日で準決勝の男子シングルス2試合と、WTAツアーとは一切無関係の日本テニス協会主催の女子の大会が行われていました。
私のお目当ては当然男子準決勝です。この日のカードはプシェシズニー(名前が読みにくいで有名な選手なのでPrzysieznyという英字も載せておきます)×カパス、そして伊藤竜馬×ミルマンです。
伊藤竜馬はもう説明はいいと思いますが、このミルマンは今回の京都チャレンジャーの参加選手の中でも目玉選手と言っていいでしょう。
毎年日本のチャレンジャーに来てくれてすでに2大会(京都、慶応)を制している親日家な選手です。
なら特に今さら目玉でもないのでは?と言われそうですがこのミルマン、つい先月あのフェデラーをブリスベンであと一歩まで追い詰めた素晴らしい試合を見せたばかりです。
あと一人ジョーダン・トンプソンも来ててそれも見たかったのですが、私が外出から帰ってきた地点で敗退していたので、ミルマンがメインの目的になりました。
というわけでそれを見越して予定通り1時に到着。さっそく試合が始まりました。
京都チャレンジャーは独特で、普通の学校の体育館のネットを垂らして仕切っただけのような形で3面を分けていて、真ん中のBコートがメインコートになっています。
チャレンジャーレベルだとよくあることですが、ツアー観戦がメインの私にとっては慣れません。というかよりアマチュアがテニスをしている環境に近い感じですね。
サーフェスはカーペットです。体育館のフローリングに専用のシート(卒業式とかに敷いてある感じのやつに見た目は似てる)が敷いてあります。
写真があればいいのですが、どこかのコートではずっと試合が続いているような状況なので撮影は観戦マナーの観点からしていません。
Bコートで伊藤×ミルマン、Cコートでプシェシズニー×カパスの試合がほぼ同時に始まりました。Bメインで、チェンジコートとかの時にCを流し見する感じでした。
先に運営の話ですが、線審が少なくて大変そうでした。サイドラインの線審は2人しかいません。ATPツアーだと5人が(おそらく)義務です。
どうやって線審をするかというと、サービスの時はレシーブ側にいる一人の線審がセンターを見て、サーバー側にいる一人の線審がサイドを見ます。
リターンが返ると急いでリターン側の線審はサーバー側の線審が見ている方と逆のサイドラインに移動して見ます。
しかしネットを挟むのでジャッジは難しそうでした。相手コートまで見るのは大変です。やはり人が足りてないんだろうなあと思いました。
じゃあ私がボランティアで線審をやればいいじゃないかという話ですが、このレベルの大会だとおそらくライセンスとかもいるはずなので簡単にはできません。仮にもプロツアーの端くれの大会ですからね。ATPランキングポイント入っちゃいますから。
主審の人も当然コールはプロツアーと同じですし、ライブスコアデータ送信用のタッチパネルもあります。
ここだとチャレンジもないですし線審も見づらい時があるのでオーバールールも時々適用します。主審すごい…
伊藤×ミルマンの試合は面白かったです。
何気に伊藤竜馬のシングルスを見るのは今回が初めてでした。デ杯の時は錦織添田、昨年の京都は第1試合だった伊藤の試合には間に合わず、添田と守屋の試合を見ました。
やはりサーブが速いです。といってもその日いた中で比較的速いだけで、ラオニッチとかはもっと速いわけで、すごい世界だなあと思いながら見ていました。
試合は一進一退の攻防でしたが、全体的にミルマンに安定感がありました。
伊藤はフォアのストレートをミスする展開が多く、決めきれない場面が続きなかなかブレークチャンスをつかめません。
なんとかサーブでピンチをしのぎ吠える場面もあったのですが、やはりこういう展開ではいつか崩れてしまうものです。かなり我慢していたのですが、どうしても不利なカウントになるケースが増えて、結局1ブレークずつ失って6-3、7-5(あれ?このスコアどっかで見たなあ…)でミルマンが決勝進出しました。
若干のくそーという気持ちもありながら、しかしミルマンは強かった。安定していましたし、時折見せるバックハンドのDTLが光っていました。
試合後にはミルマンが日本式のお辞儀で声援に応えてくれました。なんていい人だ!!
隣のコートではプシェシズニーが勝ちました。接戦の第1セットタイブレークを取り、気落ちしたカパスから第2セット序盤でこの試合唯一のブレークに成功。ビッグサーバー寄りのカパスに取ってこれは致命的。最後まで流れを渡さなかったプシェシズニーが貫録を見せました。
プシェシズニー×カパス戦があとに終わり、しばらく情報や試合感想などをスマホで集めてから帰路へ。正面玄関を出たその時でした。
先ほど1枚目の写真を写したあたりに人だかりが…
そうです、そこにいたのはサインを書いているクールダウン中のミルマンだったのです!!!
そして何と私twosetdown、ミルマンとツーショット写真を撮ることに成功しました!!!
さすがに私の顔を載せるわけにはいかないので加工しました(ぶつ切っただけです)が、左に若干見切れているのが私です。
超嬉しかったです。予期していなかっただけに。
しかしここでtwosetdown、あまりにも緊張しすぎて英語がしゃべれなくなってしまいました。
いやーだめだめですね。不意打ちだったとはいえ少しくらいたとえば
「Hi, You did a great performance in Brisbane against Roger Federer. I hope you will capture kyoto title. Good Luck!」(ブリスベンのフェデラー戦で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたね、明日ここで優勝することを期待しています。頑張って!)
くらい言えればよかったものの(あとですごい後悔しました)、とっさに英語出てこないもんですねえ…
明日フェデラーに会っても英語でしゃべれるように英語を勉強してきたつもりですが(入試に受かるためとは言わない)、なかなか難しいですね。
というわけで最後にとんでもないサプライズが待っていた京都チャレンジャー2度目の観戦記はこれで終わりです。
生観戦いいですよ。こういうことはさすがにめったにないとは思いますが、いろんな発見がありますしテニスに限らずスポーツは生で見るのお勧めです。
というか、今回の一件ですっかりミルマンのファンになってしまいました。
こういうことよくありますよね。本当に紳士的で素晴らしい選手でした。また京都やほかの大会に来てほしいです。ランクアップしてDAできるようになったら楽天OPでもいいですね。
さすがに私の好きな選手トップ3である錦織、フェデラー、フェレールは揺るぎませんが、当ブログではこれからはミルマンを積極的に応援していこうと思います!!