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スポーツ選手が大切にする「ルーティン」

20150125_nadal_k1 photo:brett marlow

スポーツ選手たちは、練習や試合の時に毎回決まって行うアクション、いわゆる「ルーティン」を持っています。例えば、メジャーリーガーのイチローは、バッターボックスに入ったあと必ず、ユニフォームの裾を引っ張りながら、バットを投手の方に向けるようなアクションを行います。 また、フィギュアスケートの羽生結弦も、自分の名前がコールされると、リンクの縁に両手をつけるところから始まって、演技のスタート位置に入るまでに、決められたいくつかのアクションを行います。 ルーティンを持つ目的は多々ありますが、本番でも普段から行っているアクションをすることで、脳に日常を思い出させて緊張を解く、余計なことを考えないようにする、などのメリットがあります。 もちろんテニス選手も同じですが、今回はその中でも特徴的な、ラファエル・ナダルのルーティンについて、ご紹介します。

特徴的なナダルのルーティン

20150205_nadal_k4 ナダルは試合中に、かなりのルーティンを行っています。 こちらの動画では、コートチェンジ間の休憩からポイントを開始するまでにナダルが行っている、下記のようなルーティンがまとめられています。 1. 飲料ボトルはブランド名をコート側に向けて地面に立てる 2. ラインは踏まない。必ず右足からまたぐ 3. 靴下の位置を直す 4. パンツの位置を直す

Original:hanzzzou

この他にも、試合開始時のコイントスの間は左右に飛び跳ね、トスが終わるとコート後方までダッシュするなど、ナダルは毎試合多くのルーティンを行っています。

ナダルのルーティンは有名

そんなナダルのルーティンは、テニス界でも有名。2015年の全豪オープンでは、こんなほほえましいシーンもありました。 ナダルがサーブを打とうとした直後、ふと立ち上がるボールパーソンの女の子。どうやら、風で倒れたナダルのボトルを直しにいくようです。 試合進行には影響なさそうですが、ナダルにとってボトルが、どれだけ大切なものかよく知っているんですね。 20150205_nadal_k1 しかもナダルがやっているように、ラベルをコート側に向けて、そーっと立てかけています。 20150205_nadal_k2 これには本人も思わず爆笑。 20150205_nadal_k3 その時の動画がこちら。

Original:Australian Open TV

試合中のルーティンに限らず、朝起きてから夜寝るまでに、スポーツ選手は数多くのルーティンを持って生活しています。ダブルスで世界ランク1位にも輝いた杉山愛は、1日の中でテニスのために行うルーティンが、33個あったそうです。

ルーティンは、スポーツ選手がプロフェッショナルとしての精神や肉体を管理するために、非常に重要なものなのです。

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