錦織はワウリンカにストレート負けで敗退してしましました。 簡単ですが、試合内容についてのおさらいです。 錦織の2セットダウンで迎えた最後のセット両者ともに1つずつブレイクを許してタイブレークへ。 ワウリンカの素晴らしいサーブもあり、6-1(タイブレークは7ポイント先にとった方が勝ちです)となりここで敗退を覚悟しましたが、錦織が5連続ポイントで6-6まで追いつきます。しかし、錦織のサービスでドロップショットをネットにかけてしまい 7-6、最後はワウリンカのエースでワウリンカの勝ちとなりました。 錦織本人も悔やんでいますが、6-6からのドロップショットのミスあれが悔やまれるところです。 錦織もよくはなかったですが、(悪くもなかったと思います)ワウリンカが強かったですね。 ただ要所でファーストサーブが入らなかったり、決めきれなかったり(上記のドロップショットが最たる例)といったところがストレートで敗退した原因でしょうか。 もういつの準々決勝はラオニッチ対ジョコビッチです。 こちらもストレートでジョコビッチが勝ち上がりました。 最初のセット、ラオニッチはタイブレークまで持ち込みました。しかし、そのタイブレークをおとしてしまい、その後はなにもできず敗退といった試合でした。 これでベスト4まで出揃いSFの組み合わせは以下の通りです。 ジョコビッチ対ワウリンカ マレー対ベルディヒ となります。 ジョコビッチ対ワウリンカの対戦成績ですが ワウリンカ 3勝 ジョコビッチ16勝 と圧倒的にジョコビッチが勝ち越していますが、「ジョコビッチ対ワウリンカ、全豪」といえば、ご存知の方も多いと思いますが、このカードは全豪で3年連続の組み合わせとなっています。昨年、一昨年ともにまさに死闘といった試合内容になっています。 昨年 QF 2-6, 6-4, 6-2, 3-6, 9-7 勝者:ワウリンカ 一昨年 4回戦 1-6, 7-5, 6-4, 6-7(5), 12-10 勝者:ジョコビッチ セットカウントをみるだけでもいかにすごい試合をしているかがわかるとおもいます。 更に2013年はジョコビッチ、2014年はワウリンカが全豪を制しており、この試合の持つ意味は非常に大きいと思います。 またジョコビッチは昨年の全豪でQF敗退となり14大会連続で続いていたベスト4進出記録を14大会(歴代2位の記録。ちなみに1位はフェデラーの23大会です)でストップすることとなりました。昨年のツアーファイナルでこの組み合わせが実現しており、その際はジョコビッチが勝利し、かたち上はリベンジを果たしていますが、ジョコビッチはこの一戦に燃えているでしょう。 これまで1セットも落としておらず、圧倒的な安定感を見せているジョコビッチの牙城をワウリンカが崩すことができるのか注目したいと思います。 一方のベルディヒ対マレー戦ですが、こちらはナダルの敗退について、ナダルの順位についてにも書いていますが、対戦成績はマレー 4勝 ベルディヒ 6勝とベルディヒが勝ち越しています。 とはいえ大きく勝ち越しているわけではないので、相性ではどちらも5分5分と言っていいでしょう。 また、マレーは全豪で3度決勝進出(3回とも準優勝)しています。昨年こそQF敗退となりましたが、もともと全豪との相性はいいです。一方のベルディヒは全豪では初のSF進出です。さらにGSでの決勝進出は2010年のウィンブルドン以来となります。ナダルにも勝ち、流れに乗っているのは間違いないでしょう。 ここまでがSFのプレビューですが、これから全豪後のランキングについて確認したいとおもいます。 錦織は残念ながらQF敗退となりましたので、全豪後の最高位は4位です。 また最低位については6位となります。 SFまで大会が進みましたのでここからは8パターンのランキングしかありえません。 それぞれのケースでのランキングを確認したいと思いますが、これまでのところの暫定ポイントランキングを確認したいとおもいますので下の表を見てください。 錦織は表のとおり暫定で4位となります。 このポイントからジョコビッチ、ワウリンカ、マレー、ベルディヒが加点する可能性があります。 ではそれぞれのケースを確認していきましょう。 ①ジョコビッチ優勝、マレー準優勝の場合 このパターンが一番確率高いのではないでしょうか? 下記の表のランキングとなり、マレーに抜かれ5位となります。 ②ジョコビッチ優勝、ベルディヒ準優勝の場合 錦織は誰にも抜かれず4位となります。 ③バブリンカ優勝、マレー準優勝の場合 錦織はワウリンカ、マレーに抜かれ6位となります。 ④バブリンカ優勝、ベルディヒ準優勝の場合 錦織はワウリンカ、に抜かれ5位となります。 ⑤マレー優勝、ジョコビッチ準優勝の場合 錦織はマレーに抜かれ5位となります。 ⑥マレー優勝、バブリンカ準優勝の場合 錦織はマレーに抜かれ5位となります。 ⑦ベルディヒ優勝、ジョコビッチ準優勝の場合 錦織はベルディヒに抜かれ5位となります。 ⑧ベルディヒ優勝、バブリンカ準優勝の場合 錦織はベルディヒに抜かれ5位となります。 以上が考えられる全パターンです。 ②のジョコビッチ優勝、ベルディヒ準優勝のケースが4位 ③のワウリンカ優勝、マレー準優勝のケースが6位 となりそのほかは5位となります。 4位の可能性が10%、6位の可能性が5%、5位が85%といったところでしょうか。 これで全豪後のランキングの試算については最後にしたいと思います。