ついに錦織が初戦を迎えます。11時半試合開始で、相手は同い年のジョンソン。昨年のハレ大会で一度だけ対戦しておりそのときは錦織がストレート勝ちを収めていますが、大卒選手でまだキャリアの浅いジョンソンは成長著しく決して油断できる相手ではありません。 【ドーハ】  新年早々ナダルが初戦敗退するというショッキングな出来事が起こりました。相手は今年限りでの引退を表明しているドイツの大ベテラン、べレール。元34位の実績はあるもののここ3年はトップ100からも外れていた選手。それが35歳の誕生日を翌日に控えた2回戦で大暴れを見せてくれたのです。  ナダルはアブダビのエキシビジョンでマレーに完敗を喫しており、このドーハでどれだけ状態を戻せるかが注目されていました。第1セットのナダルは非常に安定していました。86%というとんでもない確率で叩き込んできたべレールの1stサーブをものともせず、2度ブレイクを奪いあっさりと第1セットを先取。ストローク、フットワークともに快調なように見えました。  だが第2セット失速したナダルはフォアハンドでネットやサイドアウトを連発、16のUEを積み上げてセットオールに追いつかれてしまいました。すると第3セットはべレールが大爆発、サーブ確率を再び76%まで引き上げ、さらにフォアハンドの強打が次々と炸裂しナダルからポイントをもぎ取っていきます。第1ゲームでいきなりブレイクを奪ってリードすると、第8ゲームでは神がかったプレーを連発、最終第10ゲームでは15-40に追い込まれたもののサーブを突き刺してブレイクバックは許さず、最後もサーブを炸裂させて見事大番狂わせを完結させました。  ナダルは05年、そして09年以降は13年を除いて毎年ドーハに出場してきましたがもちろん初戦敗退は初めて。その前に出ていたチェンナイを含めても全豪前哨戦の初戦敗退は2004年以来となってしまいました。昨年怪我や病気に苦しんだナダルの本格復帰はクレーシーズンまで待つ必要があるかもしれません。  ジョコビッチ、ベルディヒ、フェレールの上位シード陣は順当に初戦を突破しています。 【ブリズベン】  番狂わせという意味ではブリズベンのほうが大変なことになっているかもしれません。初日にはシモン、ベネトーといった下位シード陣があっさりと敗退、さらに二日目にはアンダーソンも初戦敗退を喫しています。このほか前年優勝者のヒューイットも初戦で敗れています。  今日からは錦織ら上位シードが登場です。彼らを阻みそうなノーシードの曲者はディミトロフのブロックに結集している印象。ディミトロフ、第8シードのドルゴポロフ、シャルディ、クリザン。誰がベスト4に進出してもおかしくないでしょう。今日の初戦でディミトロフはまずシャルディと戦います。過去の対戦成績は1勝1敗の五分ですが最後に戦ったのは3年前の全豪。ディミトロフはこの強敵に成長した姿を見せられるのか? 【チェンナイ】 大会展望で名前を挙げた若手陣は全員が一回戦を突破しました。今日はゴファン、コリッチ、ヴェセリが2回戦に臨みます。なんといっても注目は連覇を目指すバブリンカに挑むコリッチ。バブリンカは非常にムラの多い選手なので、番狂わせが起こる可能性も十分考えられます。 昨日の1回戦では伊藤竜馬も初戦に臨み、WCで参戦した地元選手を下して無事2回戦進出しました。2回戦では第5シードのガルシアロペスに挑みます。ガルシアロペスはクレーコーターで、ハードコートはかなり苦手にしている選手。伊藤にもチャンスはあるでしょう。準々決勝進出に期待です!