先の記事に続いてこの記事では2位と1位を紹介します!動画はこちらからどうぞ。 We present our Top 2 @ATPWorldTour matches of 2014. Do you agree? http://t.co/74mGH2BL40 #atp #tennis pic.twitter.com/V4F0KPWom3— ATP World Tour (@ATPWorldTour) 2014, 12月 2 2位:マドリッドMS準決勝 錦織VSフェレール スコア(7-6(5), 5-7,6-3)  錦織がGS部門の3位に続いてATP部門でも2位に入りました!文句なしの快挙でしょう。  錦織の前半戦の好調はマイアミMSから始まりました。4回戦でフェレールと激突した錦織は最終セットタイブレーク11-9の死闘の末勝利を収めるとその勢いのままフェデラーを打ち破りベスト4に入りました。いい形でクレーシーズンに入った錦織は初戦のバルセロナで大暴れ、初戦のアグー戦で1セット失ったのみで後は4試合連続ストレート勝ちで圧巻の優勝を果たしたのです。錦織がクレーコートで手にした初のATPタイトルでした。  迎えたマドリッドMS。前週の好調そのままに錦織が止まりません。初戦2回戦をストレートで勝ちあがり6試合連続ストレート勝ち、3回戦の相手はこの後宿敵となるラオニッチが相手でしたがこれも2セットであっさり撃破しました。準々決勝のF・ロペスもストレートで下してこれでなんと8試合連続ストレート勝ち!勢いに乗る錦織は初のマスターズ決勝進出を目指し再びフェレールと激突したのです。  マイアミで負けた借りを返すべく全力でぶつかってきたフェレール。第6ゲームで錦織のサーブを破り一気に5-2まで持ち込みましたが、土壇場で錦織がブレイクを奪って追いつきます。迎えたタイブレークでは錦織が2本のエースを奪うなどクレーシーズン通して好調だったサーブが生きました。最後は強烈なリターンからかつての代名詞、エアKを叩き込んで錦織が第1セットを先取。これで錦織はなんと18セット連続奪取となりました。  だが”ファイター”フェレールは第2セットに入っても全く崩れません。錦織も崩れず、フェレールも崩れず、ひたすらストロークの壮絶な打ち合いが展開されました。錦織は第10ゲームで見事なバックハンドのDTLを決めてMPを迎えます、しかしここはフェレールが譲らす、逆に第11ゲームでフェレールがこのセット2度目のブレイクを奪いフェレールがセットカウント1-1としました。  錦織は素晴らしいプレーを展開し続けてきました。しかし一方で徐々に激しいプレーの代償が錦織の身体を傷つけていきます。この試合も痛み止めを飲んで臨んだ試合、絶対に負けることは許されない中で第3セット、再び錦織が輝きました。コースもスピードも申し分ないストロークで右に左にフェレールを振り回しあっという間に1つブレイクを奪うと5-3、40-0としました。勝利は目の前です。  だがこの試合のハイライトはここからでした。フェレールがなんと3つMPを凌ぎます。迎えたデュースは一進一退の攻防に。デュースのたびに錦織のMPかフェレールのBPが入り、追い詰められたほうが踏ん張って次のポイントを取り返すという一進一退の死闘になりました。あるときにはフェレールの声が出なくなるほどのロングラリーを錦織が制し、あるときにはフェレールのリターンエースが決まり、激しい攻防の末最後はフェレールのストロークがサイドラインを割りました。2時間56分の死闘の末、10個目のMPで錦織が勝利を収めたのです。  錦織はこの勢いのままナダルも追い詰めましたが最後は怪我で力尽きました。それでも大会後の世界ランキングでついにトップ10入り、錦織が歴史的快挙を成し遂げた瞬間でした。 1位:ツアーファイナルズ準決勝 フェデラーVSバブリンカ スコア(4-6, 7-5, 7-6(6))  1週間後にチームメイトとしてデビスカップを控える両者。フェデラーは3試合連続ストレート勝ちでグループB首位、バブリンカも3大会連続初戦敗退のショックから抜け出して2勝を挙げグループAを突破しました。フェデラー優位は揺るがないと思われていた今回の対戦でしたがバブリンカの踏ん張りによって非常に熱い戦いとなりました。  まず先行したのはバブリンカ、あっさりと第1セットを奪います。ここから2セットがまさに死闘でした。万全ではないフェデラーが悪いなりに必死のプレーで反撃すればバブリンカがサーブに苦しみながらもストロークで押し込みなんとかキープを続けます。第2セットは最後の最後でフェデラーがブレイクを奪って第3セットに入りました。  ようやく追いついたフェデラーでしたが第3セット冒頭、やや不運な形でいきなりブレイクを許してしまいます。バブリンカが非常に大きなリードを守りきれるか、またしても第2セットと同じような一進一退の死闘が展開されました。ロンドンの観客がフェデラーへ大きな声援を送る中、バブリンカはなんとか耐えぬいてMPを握ります。だが決めようと焦ったバブリンカ、MPでのネットダッシュは3連続で防がれてしまったのです。フェデラーが土壇場でブレイクバック!  最後のタイブレークでは両者とも限界の中で最高のプレーが炸裂しました。バブリンカには4度目のMPがありましたがここもフェデラーがしのぎ、逆に今日初めて握ったMPでネットに詰めボレーを決めて勝利を手にしました(レビュー)。  この死闘で背中を負傷してしまったフェデラーは決勝を棄権、1週間後のデビスカップへの影響も心配されました。しかし最終戦で調子を取り戻したバブリンカが躍動、デビスカップ途中で復調したフェデラーと共に悲願の初優勝を掴みとったのです。 Video: match point. A moment of #Federer genius to seal a brilliant match. http://t.co/kRsZ9v4cIO #tennis http://t.co/dZSVLyIjqr— TennisTV (@TennisTV) 2014, 11月 15