テニス界の若き天才、ディミトロフ
その華麗な技術と、ダイナミックなスタイルをもって「若き天才」や「フェデラー二世」の呼び声も高い、ブルガリア出身のプロテニスプレーヤー、グリゴール・ディミトロフ。 2014年は全豪オープンでベスト8、ウィンブルドンでベスト4と、ディミトロフにとって飛躍の年となりました。 錦織圭や、ミロシュ・ラオニッチと同世代で、これからのテニス界を、引っ張っていく存在であることに間違いはないでしょう。photo:Marianne Bevis
今回は、そんなディミトロフが、2014年のウィンブルドン準決勝でみせた、技ありのドロップショットをご紹介します。同じフォームから繰り出されるのは・・・
相手は、いまや不動のナンバーワンプレーヤー、ノバク・ジョコビッチ。 単調な攻撃は全て跳ね返す、ジョコビッチの驚異的なディフェンスを打破すべく、ディミトロフはこのポイントで、強打と見せかけた、天才的なドロップショットを放ちます。 その動画がこちら。Original: Wimbledon
いかがでしょう。分かりましたか?あのジョコビッチですら、完璧に騙されています...。 ディミトロフのフォームを見比べてみましょう。 通常のフォアハンドの構えがこちら。 そして、ドロップショットを打つ直前の構えがこちら。 ボールが手元に来るまでは、全く同じフォームで構えていることが分かります。普通、ここまで引きつけられません。ディミトロフの高い発想力と技術力
photo:Marianne Bevis
ディミトロフは試合中、様々なトリックショットを散りばめ、観ている人の予想を超えるプレーを披露します。 そして、それは対戦相手にとっても同じ。 何をやってくるのか全く読めない発想力、そしてありえないことを実現してしまう技術力の高さが、「天才」と言われるディミトロフのテニスを作り上げています。 [sns]