2014ツアーファイナルドロー展望
パリはジョコビッチ優勝、ラオニッチ準優勝という結果になり、
これで錦織が世界ランク5位という偉大な結果を残した訳ですが
ともかく、この結果により、つい先程ツアーファイナルの
ラウンドロビンの組み分けが発表されました。
A:ジョコビッチ、バブリンカ、ベルディヒ、チリッチ
B:フェデラー、錦織、マレー、ラオニッチ
それぞれこうなっています。中々厳しいグループ分けとなりました。
正直、バブと錦織の位置が変わってくれれば…
と思わないでも無いですが、まあ決まってしまったものは
仕方ありません。
また、スイス勢も綺麗にグループ分かれて良かったという
ところではないでしょうか。
さてはて、先日の記事でH2Hも載せてましたが、
現状のものが次となります。
All surface
ジョコ フェデ バブ 錦織 ベル マレー ラオ チリ
ジョコ////// 17==19 15===3 2====2 16===2 15===8 4====0 10===0
フェデ19==17 ////// 14===2 2====2 12===6 11==11 6====1 5====1
バブ 3===15 2===14 ////// 2====2 9====5 6====8 3====0 7====2
錦織 2====2 2====2 1====2 ////// 3====1 0====3 4====1 5====3
ベル 2===16 6===12 5====9 1====3 ////// 6====4 1====3 5====4
マレー8===15 11==11 8====6 3====0 4====6 ////// 1====3 10===2
ラオ 0====4 1====6 0====3 1====4 3====1 3====1 ////// 1====1
チリ 0===10 1====5 2====7 3====5 4====5 2===10 1====1 //////
更にグループごとに見ていくと
All surface(Aグループ)
ジョコ バブ ベル チリ
ジョコ////// 15===3 16===2 10===0
バブ 3===15 ////// 9====5 7====2
ベル 2===16 5====9 ////// 5====4
チリ 0===10 2====7 4====5 //////
All surface(Bグループ)
フェデ 錦織 マレー ラオ
フェデ////// 2====2 11==11 6====1
錦織 2====2 ////// 0====3 4====1
マレー11==11 3====0 ////// 1====3
ラオ 1====6 1====4 3====1 //////
となります。
続いてハードコート、インドアハードでの
H2Hを見てみましょう。
まずはハードコートです。
Hard cort(Aグループ)
ジョコ バブ ベル チリ
ジョコ////// 10===2 14===0 8====0
バブ 2===10 ////// 6====5 3====2
ベル 0===14 5====6 ////// 3====2
チリ 0====8 2====3 2====3 //////
Hard cort(Bグループ)
フェデ 錦織 マレー ラオ
フェデ////// 1====1 10==10 3====1
錦織 1====1 ////// 0====3 3====0
マレー10==10 3====0 ////// 1====2
ラオ 1====3 0====3 2====1 //////
ハードコートの勝敗から言えば、
Aグループはジョコが3勝で確定。バブが2勝1敗、
ベルディヒが1勝2敗、チリッチが3敗となっており、
単純に言えばバブとベルディヒの2位争いはバブ優勢となります。
Bグループはフェデが1勝2分、錦織とマレーが1勝1敗1分、
ラオニッチが1勝2敗となり、フェデ優勢ではあるものの、
それぞれが全勝全敗の可能性のある並びです。
続いてインドアハードでのH2Hです。
Indoor hard only(Aグループ)
ジョコ バブ ベル チリ
ジョコ////// 5====1 6====0 1====0
バブ 1====5 ////// 1====4 1====0
ベル 0====6 4====1 ////// 1====1
チリ 0====1 0====1 1====1 //////
Indoor hard only(Bグループ)
フェデ 錦織 マレー ラオ
フェデ////// 1====0 4====2 0====1
錦織 0====1 ////// 0====0 0====0
マレー2====4 0====0 ////// 0====0
ラオ 1====0 0====0 0====0 //////
Aグループはジョコの3勝は変わりませんが、
バブが1勝2敗、ベルディヒが1勝1敗1分、
チリッチが2敗1分と、今度はベルディヒ優勢の構図と
なっています。
Bグループはフェデの2勝1敗、錦織とマレーの1敗、
ラオニッチの1勝となりますが、それぞれでのインドア
対戦が少ないことから碌にデータがとれていません。
とりあえず、ハード及びインドア勝敗から、
Aは1位抜けジョコ、2位をバブとベルディヒで争い、
BはフェデがRR突破の可能性が高いものの、
全体的に錦織もマレーも、ラオニッチも可能性がある
といった内容となっています。
ここから純粋に対戦成績や今期の状況から
ドロー展望を検討すると、
A:1位ジョコ、2位バブリンカ
B:1位フェデ、2位錦織
SF:ジョコvs錦織、フェデvsバブ
F:ジョコvsフェデ
でフェデ優勝というところでしょうか。
率直に言えば、錦織がマレーに勝つ展開は想像し難いの
ですが、今回幸運なことに1戦目がマレー戦です。
よって、錦織が体調さえ良ければ全力を費やして戦う
ことができるため、今回に関して言えば勝率五分まで
持ち込めると予想されます。
純粋な地力ではマレーの方が上ですが、1マッチだけで
いえば、錦織も十分張り合えるレベルまで達していると
思われ、挑戦者としてのプレーができれば、
6-4 6-4ぐらいのスコアで勝つことも十分考えられます。
さすがにジョコ戦は厳しいというのが結論ですが、
中1日の大会なので、錦織がRR1位通過する可能性もあります。
その場合は準決勝でジョコが来ない限り、決勝まで上がれるはずです。
そうなると、錦織のポテンシャル上、十分優勝もありえます。
十分コートが早いなら、その可能性も高いと思うのですが、
パリ並みのコート、ボールならかなり厳しい気もします。
実際どうなのかは1戦目のマレー戦、これが大きく関わってくるはずです。
ちょっと話はズレますが、錦織が今シーズン勝率8割を
達成するには、3勝1敗以上の成績が必要です。
要するに3勝2敗(2勝1敗でRR勝ち抜け、準決勝勝ち決勝負けの場合)
でも8割を達成できないことになります。
3勝1敗はW/Oを除くとRR全勝で準決勝敗退などの状況になるわけ
ですが、今のポイント状況から、錦織よりも下の順位の選手、
マレー、ベルディヒ、ラオニッチ、あと一応チリッチ含め、
錦織よりラウンド勝ち上がると、自動的にランキングでも
上に来ます。
これはこれで来シーズンを考えると折角の最高4位のチャンスを
逃したくないところです。
よって、求められる成績は4勝1敗以上、RR2勝1敗からの優勝か
RR全勝からの決勝進出です。
これが達成できればクレーシーズン到来までは当分
4位をキープ出来るはずです。まあ、現実的かって言われると
非常に厳しいと言わざるを得ませんが。
最後にここまで勝つことを前提で記載していますが、
ファイナルはある意味、ここまでツアーを戦ってきたご褒美
のようなもんです。1勝でもできれば来季以降に
更にはずみがつく、それぐらいの気分で軽い気持ちで見るのが
一番だと思います。
そもそも体調万全で出れるかも分からないわけですし。
日曜23時からのマレー戦。まずは試合を楽しみにしましょう。