パリはジョコビッチ優勝、ラオニッチ準優勝という結果になり、 これで錦織が世界ランク5位という偉大な結果を残した訳ですが ともかく、この結果により、つい先程ツアーファイナルの ラウンドロビンの組み分けが発表されました。   A:ジョコビッチ、バブリンカ、ベルディヒ、チリッチ B:フェデラー、錦織、マレー、ラオニッチ それぞれこうなっています。中々厳しいグループ分けとなりました。 正直、バブと錦織の位置が変わってくれれば… と思わないでも無いですが、まあ決まってしまったものは 仕方ありません。 また、スイス勢も綺麗にグループ分かれて良かったという ところではないでしょうか。   さてはて、先日の記事でH2Hも載せてましたが、 現状のものが次となります。 All surface    ジョコ フェデ バブ  錦織  ベル  マレー ラオ  チリ ジョコ////// 17==19 15===3 2====2 16===2 15===8 4====0 10===0 フェデ19==17 ////// 14===2 2====2 12===6 11==11 6====1 5====1 バブ 3===15 2===14 ////// 2====2 9====5 6====8 3====0 7====2 錦織 2====2 2====2 1====2 ////// 3====1 0====3 4====1 5====3 ベル 2===16 6===12 5====9 1====3 ////// 6====4 1====3 5====4 マレー8===15 11==11 8====6 3====0 4====6 ////// 1====3 10===2 ラオ 0====4 1====6 0====3 1====4 3====1 3====1 ////// 1====1 チリ 0===10 1====5 2====7 3====5 4====5 2===10 1====1 //////   更にグループごとに見ていくと All surface(Aグループ)    ジョコ バブ  ベル  チリ ジョコ////// 15===3 16===2 10===0 バブ 3===15 ////// 9====5 7====2 ベル 2===16 5====9 ////// 5====4 チリ 0===10 2====7 4====5 ////// All surface(Bグループ)    フェデ 錦織  マレー ラオ  フェデ////// 2====2 11==11 6====1 錦織 2====2 ////// 0====3 4====1 マレー11==11 3====0 ////// 1====3 ラオ 1====6 1====4 3====1 ////// となります。   続いてハードコート、インドアハードでの H2Hを見てみましょう。 まずはハードコートです。 Hard cort(Aグループ)    ジョコ バブ  ベル  チリ ジョコ////// 10===2 14===0 8====0 バブ 2===10 ////// 6====5 3====2 ベル 0===14 5====6 ////// 3====2 チリ 0====8 2====3 2====3 ////// Hard cort(Bグループ)    フェデ 錦織  マレー ラオ  フェデ////// 1====1 10==10 3====1 錦織 1====1 ////// 0====3 3====0 マレー10==10 3====0 ////// 1====2 ラオ 1====3 0====3 2====1 ////// ハードコートの勝敗から言えば、 Aグループはジョコが3勝で確定。バブが2勝1敗、 ベルディヒが1勝2敗、チリッチが3敗となっており、 単純に言えばバブとベルディヒの2位争いはバブ優勢となります。 Bグループはフェデが1勝2分、錦織とマレーが1勝1敗1分、 ラオニッチが1勝2敗となり、フェデ優勢ではあるものの、 それぞれが全勝全敗の可能性のある並びです。   続いてインドアハードでのH2Hです。  Indoor hard only(Aグループ)    ジョコ バブ  ベル  チリ ジョコ////// 5====1 6====0 1====0 バブ 1====5 ////// 1====4 1====0 ベル 0====6 4====1 ////// 1====1 チリ 0====1 0====1 1====1 ////// Indoor hard only(Bグループ)    フェデ 錦織  マレー ラオ  フェデ////// 1====0 4====2 0====1 錦織 0====1 ////// 0====0 0====0 マレー2====4 0====0 ////// 0====0 ラオ 1====0 0====0 0====0 //////   Aグループはジョコの3勝は変わりませんが、 バブが1勝2敗、ベルディヒが1勝1敗1分、 チリッチが2敗1分と、今度はベルディヒ優勢の構図と なっています。 Bグループはフェデの2勝1敗、錦織とマレーの1敗、 ラオニッチの1勝となりますが、それぞれでのインドア 対戦が少ないことから碌にデータがとれていません。   とりあえず、ハード及びインドア勝敗から、 Aは1位抜けジョコ、2位をバブとベルディヒで争い、 BはフェデがRR突破の可能性が高いものの、 全体的に錦織もマレーも、ラオニッチも可能性がある といった内容となっています。   ここから純粋に対戦成績や今期の状況から ドロー展望を検討すると、 A:1位ジョコ、2位バブリンカ B:1位フェデ、2位錦織 SF:ジョコvs錦織、フェデvsバブ F:ジョコvsフェデ でフェデ優勝というところでしょうか。   率直に言えば、錦織がマレーに勝つ展開は想像し難いの ですが、今回幸運なことに1戦目がマレー戦です。 よって、錦織が体調さえ良ければ全力を費やして戦う ことができるため、今回に関して言えば勝率五分まで 持ち込めると予想されます。 純粋な地力ではマレーの方が上ですが、1マッチだけで いえば、錦織も十分張り合えるレベルまで達していると 思われ、挑戦者としてのプレーができれば、 6-4 6-4ぐらいのスコアで勝つことも十分考えられます。   さすがにジョコ戦は厳しいというのが結論ですが、 中1日の大会なので、錦織がRR1位通過する可能性もあります。 その場合は準決勝でジョコが来ない限り、決勝まで上がれるはずです。 そうなると、錦織のポテンシャル上、十分優勝もありえます。 十分コートが早いなら、その可能性も高いと思うのですが、 パリ並みのコート、ボールならかなり厳しい気もします。 実際どうなのかは1戦目のマレー戦、これが大きく関わってくるはずです。     ちょっと話はズレますが、錦織が今シーズン勝率8割を 達成するには、3勝1敗以上の成績が必要です。 要するに3勝2敗(2勝1敗でRR勝ち抜け、準決勝勝ち決勝負けの場合) でも8割を達成できないことになります。 3勝1敗はW/Oを除くとRR全勝で準決勝敗退などの状況になるわけ ですが、今のポイント状況から、錦織よりも下の順位の選手、 マレー、ベルディヒ、ラオニッチ、あと一応チリッチ含め、 錦織よりラウンド勝ち上がると、自動的にランキングでも 上に来ます。 これはこれで来シーズンを考えると折角の最高4位のチャンスを 逃したくないところです。 よって、求められる成績は4勝1敗以上、RR2勝1敗からの優勝か RR全勝からの決勝進出です。 これが達成できればクレーシーズン到来までは当分 4位をキープ出来るはずです。まあ、現実的かって言われると 非常に厳しいと言わざるを得ませんが。   最後にここまで勝つことを前提で記載していますが、 ファイナルはある意味、ここまでツアーを戦ってきたご褒美 のようなもんです。1勝でもできれば来季以降に 更にはずみがつく、それぐらいの気分で軽い気持ちで見るのが 一番だと思います。 そもそも体調万全で出れるかも分からないわけですし。 日曜23時からのマレー戦。まずは試合を楽しみにしましょう。