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錦織がジョコビッチに完敗

20141102_djokovic_k4 1日に行われた、BNPパリバ・マスターズ準決勝で、世界ランク7位の錦織圭が、同ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に、2-6,3-6のストレートで完敗を喫しました。 連日の激戦による疲れもあってか、この日の錦織は、攻撃のきっかけとなるサーブが不調。いざラリー戦となっても簡単なミスが目立ち、相手を左右に揺さぶってからのフィニッシュという、得意な展開になかなか持ち込めません。 一方、ジョコビッチはじっくりと守りながら、ラリーを展開。ここぞというタイミングではカウンターを放って、攻撃にも転じるなど、錦織に気持ちのよい展開を作らせない、巧みなプレーを見せました。 この試合の両者を象徴する、印象的なプレーを振り返ります。

ジョコビッチの流れるような攻守の連動

まずはジョコビッチ。 錦織に攻め込まれながらも、踏ん張ってチャンスを待ちます。 20141102_djokovic_k1 そしていけるとみるや、コートの外から錦織の予想を外す、ストレートに展開!一気に形勢を逆転します! 20141102_djokovic_k2 いざ攻撃に転じても、冷静さを見せたジョコビッチ。あえてオープンコートに強打せず、回転をかけて、錦織の逆を突くショートクロスを狙います。 20141102_djokovic_k3 動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

ディフェンスからオフェンスへの展開が、流れるように美しく、早いですね。 そしてこのプレーは、粘り強さや予測力、意表を突いたショットを持ち味とする錦織が、普段見せているプレーでもあります。 錦織としては、ジョコビッチにうまくプレーさせられてしまった、という試合展開となりました。

見せた錦織のテニスセンス

一方、そんな中でも錦織は、必死にアイデアを凝らし、何とか突破口を見出そうとしました。 こちらのプレーでは、普段は滅多にやらない、サーブ&ボレーにトライ。 この日の錦織のサーブは決して好調とは言えず、そのサーブで、世界屈指のリターンを持つジョコビッチを相手に、ネットで勝負するというのは、本来であれば自殺行為です。 案の定、素晴らしいリターンが返ってきますが、必死にボールに飛びつく錦織! 20141102_nishikori_k1 動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

普段とは違ったプレーにトライして、実際にスーパーショットとして成功させてしまう錦織。ずば抜けたテニスセンスが光ります。

ツアーファイナルでのリベンジなるか

20141102_nishikori_k3 今回は、ジョコビッチに手も足も出なかった錦織ですが、リベンジの機会は、そう遠くないうちに訪れるかもしれません。 両者は今月9日から開催される、今季の獲得ポイントランキング上位8人で争われる、ツアーファイナルに出場予定。 世代交代を狙う錦織としては、ジョコビッチは必ず超えなければならない壁。このままでは終われません。 [sns]