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錦織の最終戦出場が懸かるBNPパリバ

20141028_nishikori_k1 photo:angelicalbite

日本のエース、錦織圭の3週間ぶりの試合となる、BNPパリバ・マスターズが27日にいよいよ開幕しました。 錦織は今大会の結果次第で、今季の獲得ポイント上位8人で争われる11月の最終戦、ツアーファイナルへの出場が決まります。 今季の獲得ポイントランキングで6位につける錦織ですが、10位のラオニッチとは400ポイント程しか離れておらず、今大会の結果次第では、まだまだ分からないといった混戦。 結果が求められる錦織は、第6シードとして2回戦から登場し、世界ランク17位のトミー・ロブレド(スペイン)と、同ランク54位のヴァセク・ポスピシルの勝者と対戦します。

元世界5位のベテラン、ロブレド

20141028_robredo_k1 photo:Carine06

ロブレドは32歳のベテラン選手ですが、2006年には世界ランク5位も記録した実績ある選手。 直前のバレンシア・オープンでも、見事準優勝を果たし、好調さを見せています。 ロブレドの持ち味は、安定感あるストロークと、素早いフットワーク。これぞスペインテニスといった、走って打つ、熱いストローカーです。 そしてあまり知られていませんが、ダブルスでも全ての四大大会で、ベスト8以上の実績を持つロブレドは、器用なタッチショットなども得意としています。 バレンシア・オープン決勝で見せたこちらのプレーでは、ラリー戦で押されながらも、最後はテクニカルなパッシングショットで、形勢逆転しています。

Original:ATPWorldTour

テニスを知り尽くした、怖い存在であるロブレドですが、実はこのバレンシア・オープン決勝でアンディ・マレーと、今季のツアー決勝として最長となる、3時間20分の激闘を戦い、休む間もなく今大会入り。コンディションには、やや不安が残ります。 錦織とロブレドは、2012年と2013年に2度の対戦経験があり、いずれも錦織が勝利しています。

錦織と同い年の24歳、ポスピシル

20141028_pospisil_k1 photo:mirsasha

対するポスピシルは、錦織と同い年の24歳、学年的にはポスピシルが一つ下。今季はウィンブルドンのダブルスを制覇するなど、勢いに乗る若手選手です。 ポスピシルは、193センチの長身から打ち下ろすビッグサーブと、ダブルスでの実績が裏付ける、巧みなテクニックを持っています。 今季は8月のシティ・オープンで決勝に進出。しかし、決勝で同い年のミロシュ・ラオニッチに敗れ、あからさまに悔しそうな表情を浮かべていたのが、印象的でした。 その動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

錦織との対戦はまだありませんが、ラオニッチ同様、先に世界で活躍を始めた同い年の錦織にも、負けたくないという強い思いを持って挑んでくるはず。 ロブレド、ポスピシル、どちらも強敵ではありますが、最終戦出場を目指す錦織にとって、負けられない戦いがいよいよ始まります。 [sns]