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ディミトロフが準々決勝に進出

20141024_dimitrov_k7 photo:Marianne Bevis

23日に行われた、スイス・インドア男子シングルス2回戦で、大会第5シードの世界ランク11位、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が、同ランク44位のヴァセク・ポスピシル(カナダ)に、6-2,6-2のストレートで快勝し、準々決勝進出を果たしました。 ディミトロフは準々決勝で、大会第1シードの世界ランク2位、ロジャー・フェデラー(スイス)と対戦します。

お馴染みのまた抜きショット

毎試合スーパープレーを披露して、観客を沸かせるディミトロフ。 この試合でも、頭の上を抜かれたボールに対して、見事なまた抜きショットを見せました! 20141024_dimitrov_k3 しかも、ちゃんとポスピシルが最も難しい、バックハンドのハイボレーになるよう、絶妙にコントロールされています! 20141024_dimitrov_k4 そして最後は、前に走り込みながらバックハンドを一閃! ライン上を正確に打ち抜きます! 20141024_dimitrov_k5 動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

また抜きよりも注目したい、縦への動き

また抜きショットに関しては説明不要。誰が見ても上手いです。 それよりも注目したいのは、ディミトロフの縦への動き。 コート後方からでもチャンスと見るや、一気に詰める判断力、そして当然その場合は、難しいボレーを強いられるわけですが、いとも簡単に処理してしまうテクニック。 この点において、ディミトロフはどの選手よりも優れています。 今回のポイントも、ディミトロフが前に詰めると判断したのは、ベースラインの上。ネットからは、かなりの距離があります。 20141024_dimitrov_k1 例えば、ポスピシルがスライスの構えをした瞬間に、チャンスと見て前に詰めるのなら、まだ分かります。 しかしこの時点では、ポスピシルがスピンなのかスライスなのか、カウンターを放つのか、どのコースに打つのか、全て判断が難しく、もう一本様子を見るのが無難でしょう。 それでもディミトロフは一気に前に詰め、足下の難しいボレーも難なく処理し、ネットを取ってしまいます。 20141024_dimitrov_k2 ディミトロフのテニスには、こうした縦への動きからの攻撃が、随所に見られます。 トリックプレーも含め、彼の選択は常に大胆。しかも、唯一無二の才能が備わっているからこそ、実際に実現できてしまうのです。 勢いに乗れば、手が付けられないディミトロフのダイナミックなテニス。フェデラーがどのように戦うのか、要注目です。 [sns]