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王者ジョコビッチ vs 若き天才ディミトロフ

20141003_dimitrov_k2 photo:Francisco Carbajal

3日に行われたチャイナ・オープン男子シングルス準々決勝で、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、同ランク10位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に6-2,6-4のストレートで完勝、同大会3年連続となる準決勝進出を果たしました。 言わずと知れた王者・ジョコビッチに挑んだディミトロフは、23歳ながら、今季のウィンブルドンでベスト4に進出。世界ランクトップ10入りも果たした、若き天才選手です。 そして敗れはしたものの、ディミトロフはこの試合で、その才能を見せつけるかのような、スーパショットを披露しました!

魅せた片手ジャックナイフ!

20141003_dimitrov_k1 ディミトロフが見せたのは、片手バックハンドの「ジャックナイフ」! ジャックナイフとは、片足で飛び上がって、高い打点でボールを捉える、テニスの高度な技術です。 日本のエース、錦織圭などは、通称「Air-K」と呼ばれるフォアハンドのジャックナイフを使ったりもしますが、バランスを取るのが難しいため、多くの選手は軸がブレにくい、両手打ちのバックハンドで使います。 しかしディミトロフは最も難しいであろう、片手バックハンドでジャックナイフを披露! そして、見事にジョコビッチからエースを奪っています! 動画がこちら。

Original:ATPWorldTour

ジョコビッチが戻る前に、できるだけ早く、高い位置でボールを捉えたいがための選択でしょう。 的確かつ柔軟な発想と、高度な技術が凝縮されたショットを、簡単そうにやってのける、これこそディミトロフが「若き天才」や「ロジャー・フェデラー二世」と呼ばれる所以です。 [sns]