錦織圭のいない全豪で日本人男子が16強入りへ! ソックとの唯一の対戦を2セッツで勝利した杉田祐一。現在41の杉田vs.8位のジャック ソックとの対戦だが、杉田は全く気後れする様子はなく、むしろ自信をのぞかせるコメントを発している。それは当然だろう。 杉田は昨年ソックの母国アメリカのシンシナティのマスターズ1000での対戦で7-5,6-4で勝利している。杉田は“ソックは自分にとっては戦いやすいスタイルの選手で相手も自分を嫌がっているのではないか?”と語る。昨年ATP Tour Finalsに始めて出場したソックに対してこの自信である。ソックは体格とパワーを全面に活かすパワーテニスの代表格。ただ杉田にとってはリターンさえ大苦戦しなければ冷静に対応し勝利に持ち込めるイメージができている。 西岡は初戦で第27シードのコールシュライバーが相手。故障から復帰したばかりの西岡良仁。最近2試合のエキシビジョンでの試合で勝利し感覚を取り戻し通津ある。体がしっかり動けていることも嬉しい。コールシュライバーは177cmと小柄の34歳。経験豊富な相手ではあるが西岡であれば十分勝つチャンスがある。これまで対戦はない両者。コールシュライバーは昨年のグランドスラム(GS)では全豪と全米で3回戦、4回戦と結果を残している。ただしそれ以外の2大会、16年の全てのGSで1回戦敗退。34歳と下り坂に入ってくる相手に22歳の西岡が恐いもの知らずの戦いを挑むことで互角以上の戦いができると期待する。 ダニエルは36歳のヴェテラン、ジュリアン ベネトーとの初戦。ATP Tourでも長年トッププレヤーに近い位置で実績を積み重ねてきたベネトーとはいえ36歳である。そして有名選手でありながらATP Tourでまだ優勝がない。決勝で0勝10敗(最後は14年マレーシアで錦織が相手)。GSでも昨年は全豪予選敗退、残り3つ全て初戦敗退。ダニエルはランキングこそベネトー(58位)より低い98位だが、勝つ可能性は十分にある。というかやや有利かもしれない。 杉田は2回戦で86位のジェレ or 89位のカルロヴィッチの勝者。順当に勝ち上がれそうだ。西岡は2回戦で87位のセッピ(33歳)or 155位で174cmの18歳ムテが相手。西岡が有利に戦える相手になるだろう。 つまり杉田と西岡が共にシード相手の初戦を突破すれば3回戦で激突する可能性が高くなる。そうなれば必然的に日本人が16強に残ることになる! 錦織圭が出ていないGS大会で日本人が16強に入れれば日本の男子テニス界にとっても非常に大きな自信になる。杉田は自己最高の36位を超えるランキングを得られるかもしれないし、西岡も今後日本No.2の座を奪い返すシーズンに持っていくうえで杉田から勝利することは意味がある。 女子4選手はどうだろうか。 大坂なおみが4回戦まで勝ち上がれる可能性が高い。そして世界No.1のハレプとここで激突する。勝利して一気に優勝へ突き進むことを期待する。 日比野奈緒は初戦でヴェキッチに勝てれば次がケルバーが相手となる。是非ケルバーに挑む日比野の姿を見たい! 奈良くるみは初戦で18歳のヴォンドロショーヴァが相手。ヴォンドロショーヴァは現在WTAで最年少であるが既に17歳でWTA優勝1回をあげている。勝利すれば第8シードのガルシアとぶつかる。 江口実沙は103位で昨年ジャパンウィメンズオープンでも活躍したヤナ フェットが相手。パワーテニスをどう制するか?勝てば第2シードのヴォズニアッキが相手となる。 楽しみな全豪オープンでの日本人選手達の活躍である!