錦織圭は11月には自己最高となる3位に浮上する! 全豪はパスするもののチャレンジャーで今月戦列復帰する錦織圭。 WOWOWでの特集番組「錦織圭・大坂なおみ それぞれの世界挑戦2018」を観て思い切り超前向きな気持ちで2018年の錦織を応援できることをほぼ確信! 右手首の治療の為にアメリカでなくテニス選手の手首の治療で多くの成功実績を誇るベルギーにある「キム クライシュテルス ヘルス&スポーツセンター」で専門医に診てもらった錦織。元世界1位で手首の故障でツアーから離脱した後見事に3度のグランドスラム優勝を成し遂げたキム クライシュテルスがオーナー。その彼女が営む施設なのでより信用度も高い。 以前から報道でも伝えられているように錦織の右手首は小指の動きに直結する腱の部分裂傷であり断裂ではないので保存治療を施すことになった。 リハビリはとても順調。昨年末の時点で錦織は手首の可動域がどんどん広がっていて今は80~90%まで回復しているとのこと。 またクライシュテルスは自身の復帰へのプロセスを振り返りながら自信を持って語る。“リハビリの間はプレイできる時期にはできない肉体的強化ができる。故障個所以外をじっくりと鍛えられる絶好の機会であり、結果故障前よりも確実に強いフィジカルを手に入れることになる。手首の完治にそのフィジカルが加わることで以前よりも強いテニス選手として復帰できる。今の錦織もまさに順調にその過程を踏んでいる” 錦織は復帰が楽しみでしょうがないと語る。試合でテニスができる、チャレンジできる舞台に戻れることが楽しみだと。 さて、そんな錦織は現在24位で総ポインツ(pts)は1735。全豪後に180ptsを失うのでランキングは29位前後に落ちるだろう。しかし今後の見通しは明るい。 昨年は8月頭のワシントン大会(準決勝敗退で180pts)が最後。それまでも手首の違和感から最高でもフレンチオープンの8強(360pts)で、それ以外は180ptsが計4回。2016年と比較して成績はかなり落ちた。本来の錦織の力ではもっともっと良い成績を残す。 錦織は離脱前より強くなったフィジカルと不安のない手首により2月以降は昨年より思い切りテニスができる。昨年は35➡36歳のフェデラーや30➡31歳のナダルが長い離脱後の復帰で1シーズン、ほぼ問題なく戦いまくった(ナダルは最後のファイナルズこそ1試合で去ったが)。彼らより小柄だが若い錦織は同じように強くなって大復活することは驚きではないはずだ。 2月にはメンフィスオープンから場所をニューヨークに移して行われるニューヨークオープンにエントリーしている錦織。一昨年まで4連覇したこの大会で錦織は優勝候補筆頭となる。ケヴィン アンダーソン、サム クエリー、ジョン イズナーといった力のある年上選手達も出場するこの大会で堂々と優勝し250ptsを獲得したい。ATP Tourでは2015年メンフィス以来ちょうど3年ぶり12回目の優勝を果たして勢いを付けたい。 その後は500以下の大会では取りこぼしが減るはずだ。より安定して出場する大会で昨年を上回るptsを獲得したい。マスターズ1000に関して昨年は最初の3大会で8強(180pts)、4つ目で16強(90pts)。今年はフィジカルの強化(スタミナも)と手首の改善からptsのプロテクトだけでなく昨年を上回る成績が期待できる。 錦織にとって良いのはランキングで自分より上にいる選手達に30代や年上選手が多いこと。また錦織同様長期離脱していた選手達が多いこと。ジョコヴィッチ、マレーという本来2強の選手達ももう恐い相手ではない。若手選手達の突き上げもさほど恐ろしいものになっていない。Aズヴェレフ以外はまだ錦織が一方的に負けた選手はいない。Aズヴェレフとの1試合はコンディションがガタガタの中完敗したが、次に戦う時にしっかりと勝利して負のイメージを払拭できたら大きい。 現在3位は17年最終で5150ptsのグリゴー ディミトロフ。錦織は2014年には5025ptsで終えており、5000超で終えることは経験済み。2月以降とはいえ万全のコンディションで11月まで戦うことで5000超は十分可能だ。もちろん5000だけでは3位フィニッシュは難しい(マレー、ジョコヴィッチ、ワウリンカも復帰となると)だろう。トップ8に入りATP Tour Finalsには復帰したい。 楽しみな錦織圭の復帰である!