もうすぐスポナビブログが終了します。 私がブログを開設したのは、ソチ五輪のシーズンでした。 そこから4年。 ソチ後は約1年ブランクがありましたから、実質3年間、大変お世話になりました。 トータルで、300万を超えるアクセスをいただきました。 単なる個人ブログでは到底考えられない数です。 多くの方と有意義な意見交換ができたのも、スポナビという場があってこそのものだと思っております。 私の投稿を読んで下さった全ての方、コメントを書いて下さった方、内容の間違いを指摘して下さった方、そしてスポナビの運営者の方々に心より感謝申し上げます。 スポナビブログ終了の報に接し、ブログを続けるか否かしばらく悩みました。 昨年の夏以降、身辺があわただしくなり、なかなか記事をまとめる時間がとれず、仮に個人で続けたとしても、定期的更新は難しいことは明白です。 これまで書いた記事の保存場所のみ確保するのも、あまり気が乗らないですし、何より、これまでスポナビという看板と荒いコメントを排除してくれるシステムに救われていた部分がなくなる事にも怖さを感じていました。 しかし、しばらくぶりにいくつか記事を書いてみると、自分の思いや考えを文章にまとめて表出する作業の面白さが沸々と甦ってきました。 例え不定期だろうが、読む人がほとんどいなかろうが、そういう場を持ち続ける意義を再確認し、個人ブログを開設する決心を固めました。 移転先は、はてなブログにいたしました。 TSDさんをはじめ、他のジャンルでも何人かスポナビからの移転組がいらっしゃるようで、心強く感じています。 やはり、読者がいないことは寂しいので、下記にリンクを貼らせていただきます(笑) 「スコッチを片手に ~雑食系スポーツ談義~」 お暇があれば、見ていただければ大変嬉しく存じます。 ここから先は思い出話です。お時間がありましたら、少しお付き合いください。 思えば、私がブログを始めたきっかけは、ソチの浅田真央さんを応援しよう、という気持ちからでした。 今でこそ、スピンやステップのレベルやGOE(出来映え評価)等がスポーツ記事でも話題になってきていますが、当時はスポーツ紙の記事ですら「芸術点」という言葉がまかり通る程で、個人のブログ以外でまともなプロトコル分析を見ることは皆無でした。 目につくのは、実情からかけ離れた煽りや、キム・ヨナ(ユナ・キムの方が適切でしょうが、あえて慣れ親しんだこの呼称でいきます)さんとのライバル関係を日韓問題に拡大解釈しようとする醜い応酬や、アンチのためのアンチ記事などでした。 私自身はフィギュアスケートを競技として経験したことはないのですが、伊藤みどり時代からずっとフィギュアスケートを見てきたものとして、もう少し「まともに」フィギュアスケートを扱ってほしい、そんな思いがつのっていた頃、このスポナビブログの存在を知り、自分も何か発信できないか、と考えてしまったのです(笑) 当時も今も、仕事をしながらの執筆ですから、十分に裏を取ることができず、しばしば間違いを犯しては、ご指摘をうけることの繰り返しで、恥をさらして参りました。それでも、自分でも驚くほどの方に読んでいただき、それが励みとなり、続けてこられたと思っています。 当時の集大成とも言えるのが、オリンピック直前に浅田真央さんとキム・ヨナさんのプロトコルを比較検討した記事で、びっくりするほどの反響をいただきました! 私と同じような思いを抱いている方がたくさんいると知り、大変嬉しく、ブログの醍醐味を味わうことができました。 残念ながら、応援していた浅田真央さんは、メダル獲得ならず… それでも、失意のどん底から魅せてくれたFSの演技で受けた感動は、これまでで一番でした。 その落差にやられて、しばらくは文章を書く気になれず、一時はそのままブログ引退(笑)も考えていました。 そんな私のモチベーションを回復させてくれたのが、桐生選手と錦織選手でした。 桐生選手が追い風参考ながら、9秒8台を出したニュースに度肝を抜かれ、それでもスポナビブログに記事が無いことに寂しい思いがつのり、久しぶりの投稿に踏み切りました。 そして、錦織選手。 自分自身は競技としてのテニス経験はないにも関わらず、素晴らしい書き手が多くスポナビ有数の人気ジャンルであるテニスカテゴリーに、無謀にも参戦を決意したのは、ひとえに錦織選手の魅力のなせる技です。 2014の全米以降は、見られる試合はほぼ全て見てきました。 素朴な人柄とは裏腹に、コートで見せてくれるエキサイティングなプレーにすっかり魅了され、気が付けばテニスカテゴリーの常連の端っこに居座っておりました。 テニス経験者の目からすれば的はずれな分析もあったかと思いますが、それでも沢山の方にお付き合いいただき、感謝に堪えません。 テニスカテゴリーに参加してから一番の思い出は、やはり2016全米のマレー戦の観戦記です。 興奮冷めやらぬまま、上ずった調子で書ききってしまい、読み返すと赤面ものですが、あの時の興奮と感動は忘れ難い思い出です。 錦織選手は今、怪我からの復帰途中ですが、これからも変わらず応援していきたいと思っております。 これまでどうもありがとうございました! そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。