特別器用でもパワーがあるわけでもなく、悔しさを前面に押し出しだして声を発するわけでもなく、何処と無く悲哀感を覚えさせ内に秘めた闘志を感じさせるところに応援したくなる理由があるのではないかと感じたりします。180cmで26歳のゴファンは錦織にテニススタイルが似ていると思います。ゴファンはおそらく錦織をリスペクトしているのだと思いますし、錦織とも練習をよくしていたというところも応援したくなる理由の一つと思います。 デ杯決勝は2日目を終えダブルスを獲ったフランスがベルギーを2ー1でリードし優勝に王手をかけました。デ杯決勝というのにテレビ放映されないことは残念に思います。観戦する手法はあるのかもしれませんが公式サイトで眺めている状況です。2015年の決勝ではゴファンはダブルスにも出場しフル回転の活躍をみせたこともあり選手変更はあるのではないか、フランスもあり得るのではないかと期待するところがありましたが予定通りの組合せとなりました。膝に不安のあるゴファンは温存しラバー4で勝利することを優先させたのかもしれません。または託したのかもしれません。2015年はマレーもダブルスに出場しましたが、ツオンガは中一日おくことは確定的であったことも温存の理由かもしれません。 第1セット第5ゲームまでフランスが5ー0とリードし6ー1で第1セットを先取した段階で一方的な展開になるものと思いました。この段階でベルギーはダブルスでは勝てる見込みがないくらいに位置付けているにではないかとも思いました。ところが、第2セットからベルギーが追い上げます。2つのブレイクを奪い第2セットを取ります。さらに第3セット第7ゲーム先にブルレイを奪ったのはベルギーであり4ー3、サービスキープし5ー3とします。ベルギーが勝つのではないか、そしてゴファンが勝つことで優勝できるのではないかと夢を抱いてしまいました。しかし、フランスがブレイクバックしタイブレークへ縺れ込み第3セットをフランスがとり、第4セットにフランスがブレイクを先取しそのまま逃げ切りました。 さて、3日目です。ラバー4はゴファンVSツオンガ、ラバー5はダルシスVSプイユです。対戦成績はツオンガの4勝2敗です。今季はロッテルダム決勝で4ー6、6ー4、6ー1でツオンガが勝利しています。ダルシスとプイユは初対戦となります。ベルギーのダブルスでの頑張りは勇気を与えてくれたと思います。デ杯は国を背負った団体戦でありシングル戦とは異なったパワーを引き出す可能性すらあります。まずはゴファンの勝利が前提になります。しかも内容が問われることになると思います。普通に考えるとプイユが優勢であることは否定できません。しかし、分かりません。ダルシスは今季シュワルマンやカレノブスタにも勝利しています。フランスとしても2001年以来10回目の優勝がかかっています。アメリカの32回、オーストラリアの28回、イギリスの10回の優勝であり、勝利しイギリスに並びたいところでしょう。その夢を打ち砕き初優勝をするとしたならばエースであるゴファンの頑張りが絶対条件となります。そしてその襷をダルシスに繋ぐことです。 観戦したいです。