錦織選手は、今期久しぶりにトップ10から後退し2013年2月以来となる22位でシーズンを終えました。しかし、3年間(2014.9.8〜2017.9.10)トップ10を守り続けたプレーヤーはそうそういません。 現役プレーヤーでは、ビッグ4、ワウリンカ、ベルディヒ、フェレールの他にはいない筈です。結構長くトップ10にいたイメージがあるツォンガ、ガスケ、シモン、モンフィス、ティプサレビッチや、デルポトロ、ラオニッチも、皆んな長くて2年くらいです。錦織選手も怪我のオンパレードの様に言われながら3年間守り抜いて来ました。立派です。来年、この努力が報われ悲願を1つ掴んで欲しいですね。 今日、ネットニュースで、2019年よりグランドスラム(GS)のシード選手を現在の半分の16までとする事を発表したと出ていました。人気カードが少ない序盤の集客の改善の様です。来期からであれば、錦織選手はシード外になります。ラオニッチもそうです。昨年であれば、第17シードで出場したフェデラーがシード外だったというかなり乱暴な組み方を決定しました。 今期の様に大荒れだったシーズンの翌年は本来実力のあるプレーヤーが下位に下がっていますので、今期開幕時ならトップ8同士の対戦が、1回戦から組まれるかも知れません。もし来期から適用されていれば、錦織選手も、いくら下克上の後のランキングとはいえ、1、2回戦を32シード外のプレーヤーと当たる今までのパターンと比べると、かなり不運なドローになる可能性が高くなります。 トップシードのプレーヤーは、せっかく上位シードを掴みながら、初戦から錦織やラオニッチ、キリオスの様に調子が良ければ手が付けられない様なプレーヤーもいます、そんな対戦は、避けたいでしょう。ナダルでも初戦からこんな相手とはやりたくないでしょう。 2018年の全豪オープンでは、ポイント間の制限時間20秒を25秒へ変更し、より厳格にペナルティをとられる。 また、試合前のウォーミングアップの時間がより厳しくなり、オーバーした場合は罰金が課される。 試合開始前に棄権した本戦出場選手は、2018年大会では1回戦で獲得する賞金額が半分になり、代わって出場するラッキールーザー(LL)が残りの半分を獲得する。 1回戦終了後に棄権したり、怠慢プレーをしたと判断された選手には罰金が課される。 大体こんな内容だったと思います。 どれも、うなずけるまともな内容ではあります。しかし、プレーヤーの義務が増えるばかりの内容です。この様にさらに引き締めを行うのなら、プレーヤーの負担を緩和して、ルールを守り易くする事を一方では行うのが筋というものではないでしょうか?MS8大会出場義務等、スケジュール的な負担を緩和するとか、、これもMSの集客力に影響する為、しないのでしょう。どうも、興行的な事が先立ち、質の高い試合を見せるという本来大事な事が後回しになっている様な気がしてなりません。 まぁ、これはITFとATPの連携が全く無いという事の裏返しですかね。 また、いつものボヤキが入ってしまいましたが、気を取り直して、来期の錦織選手に期待して行くことにします。最近、ストローク練習の動画や、その他の情報も頻繁に上げています。これはきっと、精神的に良い状態であるという事ですね。